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投稿者:雄ヤギ - この投稿者のレビュー一覧を見る
理念や思想を重んじる父の世代と何の原理も認めず実用性や行動を重んじる子の世代を描いている。新しい思想が古い思想を駆逐するのではなく、普遍的な愛や友情、敬意、名誉といったものも重んじられていてよかった。帰郷する子等を親がもてなす様子がとてもほほえましかった。
紙の本
ツルゲーネフの最高傑作にして問題作。
2021/05/22 08:52
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投稿者:さんさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
19世紀ロシアの世代間対立を軸にした小説。日本近代文学にも多大な影響を与えた本。価値の否定を説く「ニヒリスト」のバザーロフに代表される子の世代と自然賛美、ロマン主義を奉じる父の世代との対立は現代でも解決されていない問題ではないか。
紙の本
ツルゲーネフといえば、この作品
2019/01/27 00:11
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投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
"農奴解放直前のロシア”といっても、ロシアの歴史に疎い私にはもう一つピンとこないわけなのだが、ここに登場する主人公のバサーロフはカラマーゾフやアンナカレーニナに登場しなかった貴族階級ではない「ニヒリスト」なのである。辞書によるとツルゲーネフが「父と子」で名づけたといわれる一九世紀後半のロシアにおける,一群の過激な唯物論者・革命家・無政府主義者・テロリストたち。また,その結社や党派。虚無党。ということなのだが、そこまで彼は危ない人ではない。しかしロシアなんてろくなものじゃないなと感じている彼らのような層がこの半世紀後に起きた革命につながっていくことになる。それはともかく彼の父親が自分の自慢の息子を失ってしまった悲しみは、人の親として読んでいて辛すぎる。
"
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投稿者:55555 - この投稿者のレビュー一覧を見る
余計者という、浩瀚な知識を持ち合わせていながらその才能をいかせずにいる人物という名詞を作り出したツルゲーネフの傑作。
しばしば意見の食い違うバザーロフは周りから疎まれる。そんなバザーロフも恋をする。しかし、思いは果たせず、伝染病にかかり無念のうちに死ぬ。そんな、憐れなバザーロフの物語。
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バザーロフにどっぷり浸かってました。ツルゲーネフの無常観みたいなのは凄く好き。ロシア文学は犬猿していたのですが、これにてはまりました。
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学生時代に読んで、内容すっかり忘れた…。また読もうかなー。ロシア文学は登場人物の名前が覚えられないのがつらい。
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全然違う時代にかかれたのに主人公の若者たちに共感しまくり。なんかすっげーわかるわ・・・もうとりあえず古い価値観は全て否定したい!みたいな。そして分かり合えない父と子。大人と若者。いつの時代も存在するギャップってやつなんですね…。名作は時代を超える。たぶん。
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2007年03月04日
「マイ・ボス☆マイ・ヒーロー」というとても好きだったドラマにツルゲーネフという作家が出てきて以来、何かその作家の作品を読みたいな、と思っていました。たまたま池袋サンシャインで開催されていた古本市で『父と子』の文庫本が6冊ぐらいあったので、一冊買ってみました。
ニヒリスト故に何もかも切り捨てるバザーロフは、自分の頭が考えることと心が感じることの葛藤に苦しみながら、最終的に自らも切り捨ててしまったのかもしれません… 対してアルカーヂイとカーチャの恋模様はワトーの絵画のようにふわふわとしていて、自分の考えに固執するバザーロフが哀れにさえ感じられます。
おそらく初めて読み終えたロシア文学でしたが、ツルゲーネフの他の作品も含め、ロシアの文学作品もこれから読んでいきたいです。
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ロシア文学は登場人物の名を覚えるのに苦労するとのことだが、この小説は登場人物が少なくそんなこともなかった。
時代背景が窺える。
幸せについても考えさせられる。
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[55刷]昭和60年8月5日
旧版(1951/04)(ISBN-10:4102018018)を所持
画像は、新版(1998/05)(ISBN-10:4102018069)
カバーのタイトル文字色が「緑」と「赤」の違い。
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(2004.09.28読了)(1998.08.14購入)
(「BOOK」データベースより)amazon
農奴解放前後の、古い貴族的文化と新しい民主的文化の思想的相剋を描き、そこに新時代への曙光を見いださんとしたロシア文学の古典。著者は、若き主人公バザーロフに“ニヒリスト”なる新語を与えて嵐のような反響をまきおこしたが、いっさいの古い道徳、宗教を否定し、破壊を建設の第一歩とするこのバザーロフの中に、当時の急進的インテリゲンチャの姿が芸術的に定着されている。
☆関連図書(既読)
「はつ恋」ツルゲーネフ著・神西清訳、新潮文庫、1952.12.25
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はじめてのツルゲーネフ。知人に薦められて読む。
予想に反して、ニヒリストの話であることに驚く。
ロシア文学は、ドストエフスキーにしてもこの本にしても、政治的・改革的な熱情の発言が多い。
すがすがしい本。
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久しぶりに会う最愛の息子。再会を喜ぶのは父子共に同じでも、すっかり大人になり、新しい時代の思想を持つ友人を連れて帰ってきた子に戸惑い、自分が時代遅れの人間になってしまったことを実感する父ニコライと、子アルカーヂィ。農奴解放という時代をへて生まれたロシアの世代間ギャップというテーマは、時代と場所を問わず現代にも通じる普遍性を持っています。
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農奴解放という歴史的な1862年に書かれた作品。
初めて主人公に「ニヒリスト」を配し、この言葉を確立させたと言われる。これも「ニヒリスト」=「短絡的な無神論」ではなく、
硬直した思想や論理に現実的な考え方で臨む重要性を謳っている。
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他人の親の悪口をいうのは止めましょう。従来の親子意識に加え、貴族意識が絡まってくるので、この時点で小説のネタとしては合格なのだろう。父と子のやりとりはもどかしい。でもあるんだよな、こういう感じ。みんな仲良くしてよね。