紙の本
同情しました
2016/12/30 22:19
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投稿者:松彩 - この投稿者のレビュー一覧を見る
(この同情は悪い言葉で使ってません)
ジップロック閉めるときみたいに言葉が気持ちにぴたっと合っていく感じがして、なつかしく思いました。
何でも同情すれば簡単です。
この岡潔や福沢諭吉がどうにも惹かれた敵に対して、わたしもどうにも惹かれて敵側の陣地に入って学びました。どちらも生きるという行動を考えるために大事にするところがすこしだけ違うように思いました。
マズローの欲求階層説を使えば、岡潔たち明治以前の人たちがもつのは安全や所属・愛のような下層(悪い意味ではない)の欲求で、彼らが敵にした西洋の人たちがもつのは承認・自己実現のような上層の欲求が主だったんじゃないかと思います。
とすればなぜお互い惹かれ合うのか整理がつきそうじゃないですか?
下層から上層へ移っていくなら、若いのは下層です。子供は大人を夢みて、大人は子供時代を懐かしみますよね?それに、若いころはかんたんな言葉をつかうでしょ?(考えが幼いという意味じゃないです)
子供の頃だったらつまらんとかこんなん知っとるから西洋みたいな刺激あふれるのがいいって言いそう。
大人になった今はどっちも大事だと思うけどね
紙の本
数学の詩人
2019/05/22 11:16
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投稿者:とめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
数学の本質は主体である法(自分自身)が客体である法に関心を集め続けてやめないことであると考える数学者岡が、禅や国語を通して、人は一日一日をどう暮らせばよいか、自分とは何かを考察した書。
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再編集の本についての評価を語ることは非常に難しいと思うが、編者の岡潔に対する尊敬の念がよく伝わってきて、前作に続けての良書だと感じた。
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懐かしくて喜びに満ちた美しい文章。
偉大な数学者である岡潔(1901-1978)を、いま、読んで良かった。
人としていかに生きるか。大切なことは何か。心の色どりがわかるようになれるだろうか。感動の読書体験だった。
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人は肉体を持っている。その肉体は、大宇宙の主宰性あるがゆえ存在する。そういう本当の自分を仏教では「真我」あるいは「大我」といっていますが、真我、あるいは大我は死にません。その「死なない」ということを仏教では「不生不滅」という。不生とは、ある時点で生まれたものではなく、一番はじめからあるということ。どれだけ昔まで遡ってもあるということです。生まれたものではないとしたら、滅することもないに違いない。それで、不生不滅といっているのです。
無明とは、生きようとする盲目的意思…普通われわれが自我と思っているものの本質が無明である。
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う~ん、編者の思いが空回りした感があります。
岡潔の思想のエッセンスを理解するには、その準備が必要な気がするのですが、いきなり本論から入っている印象を受けます。
結果、ついていけない…。
あとがきのような位置づけで、編者の文章がありますが、これだけ読めば、この本は十分な気がします。
ちょっと残念。
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多変数関数論で日本が世界に誇る数学者、岡潔さんの随筆に、独立研究者(?)森田真生さんが編集と解説を加えた本。数学に仏教(釈迦、道元)や芭蕉と絡めて数学や人生、芸術等について語っています。
仏教について語っているところはピンと来なかったが、数学を禅と絡めて語っているところが良かった。岡さんにとっては数学と禅は本質は一つとのこと。自分を捨てて数学と一つになる境地が禅と同じだ、ということでしょう。そしてこれが子供が算数、数学を学ぶ第一の意義だ、と語っている。数学を学ぶことの意義に対する独創的な意見だと思います。これを普通の人が言っていたら説得力がないが、世界的な業績を誇る岡さんが語っていると説得力がある。
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内容が難しすぎて飛ばし読み。哲学的な話。
理数系も文系も、実は繋がってるんやなぁと思った。
難しすぎてよくわからんかったけど、印象に残った所は
・生きるということは主宰者がいる
・こころは自然の中にあるのではなく、こころの中に自然があるのではないか
という話。
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森田真生氏編による岡潔氏の随筆選集。多変数複素関数論で偉大な業績を残した数学者であるが、本書を読むと思想家や哲学者の趣を感じる。文学や芸術に深い造詣はもとよりそれらから得たインスピレーションを基にした自論展開は難解ながら鋭く深淵だ。『春宵十話』と比べて柔らかみがあり、個人的にはこちらのほうが好み。本書に収録されている岡潔夫人の著が特に面白い。岡潔の率直な人物像が窺える。
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【工学部図書館リクエスト購入図書】
☆信州大学附属図書館の所蔵はこちらです☆
http://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB20762998
本書で紹介されている数学者、岡潔の随想を集めた『岡潔:数学を志す人に』は、2020年6月12日(金)まで、「Maruzen eBook Library」にて電子ブックの試読が可能です!
https://elib.maruzen.co.jp/elib/html/BookDetail/Id/3000048588
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