紙の本
くっつかないふたり
2018/09/30 23:53
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投稿者:沢田 - この投稿者のレビュー一覧を見る
作者のあとがきにあった通り、ここまで意識の違う二人を無理矢理くっつけることなく終わったラストは気持ちいいです。
攻めのゆるぎなさがステキ。
甘い恋愛ものを読みたいときにはちょっと物足りないけれど。
全体的にキャラもストーリーも面白かったです。
続きが出れば読みたい。
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18世紀、英国海軍士官コリンズと海賊〈山猫〉がだましだまされ共闘していく話。
二人の関係が進展してもコリンズは融通のきかない堅物のままだし、
山猫はちょっと弱いところを見せながらも、やはり奔放でふてぶてしくコリンズを海賊に引き入れようとモーションかけつづけてます。
BLとして、対照的で対等な関係のまま幕を閉じるのが潔くて、ロマンを感じます。
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ちょっと意外でした。
BLのお約束とはある意味正反対です。一部の王道好きからしたら、
非難囂々もありえそうな感じですが、私は好きです。
バッドでもない、ハッピーでもないグレーエンディング、嫌いじゃない。
このグレー、ある意味バッドエンドよりも嫌われそうですよね…。
いやぁ………数あるグレーの中でもトップレベルです。
落としどころは構わないんですが、腑に落ちないのは伏線回収が
全然出来てなくて、疑問な部分が大量に残されたまま終わったこと
でしょうか…。
思わせぶりに出てきた、肖像画の夫婦は、結局山猫の両親?
仮に両親だとして、物語に全然絡んでこないなら、別に必要
なかったように思います。
山猫が侯爵家の出身だったとして、真から逃れたかった存在は?
兄の事故死についても、ちょっとよくわからないまま…。
フェア・レディの件や、コッドの件、ベイリーの件なんかについても、
いまいちパンチが弱くて、どれかに焦点を絞った方が入り込めたような?
キャラクターが魅力的なはずなんですが、なんというか…うぅん。
なんだろう。序盤で山猫という人間が不思議な魅力に包まれている、
という面をアピールしすぎてたせいか、肩すかしをくらったというか。
結局、本名もジェイミーなのかジェレミーなのか。
まぁ…内容からして『山猫』だから良いといえばそうなんでしょうけれど。
何処まで行っても交わることのないふたり、という関係は◎です。
襲い受という強烈キャラな山猫に対し、コリンズの方が何となく
影が薄いというか…。
だからお前の気持ちはどうなんだよっ!?
みたいな、煮え切らなさが、女に疎かった理由も分かる気がします。
告白されといて、返事もしないとか、女の私からしたら最低ですよ。
最低限の礼儀として、イエスなりノーなり言葉は返すべき!
山猫のキャラが立ちすぎてて、感情移入できなかったのが私的敗因かと。
これは是非とも外伝とかを書いて頂いて、伏線回収をお願いしたい。
気になって仕方がないです。
話自体は楽しく読むことが出来ました。
文章に独特の癖がある作家さんのようなので、慣れるのに少し時間が
かかりました。頻発されるとストーリーの流れが止まってしまって、
冷静になる時間が出来る分、なかなかページが進みません。
でもこういう書き方って、高月まつりさんの体言止めや倒置法と
一緒で、一目見て誰が書いたかって分かります。
そういう意味では、強みかもしれないなー…とか。
他にも購入してる作品があるので、次に期待。