紙の本
古参読者からの評価が高い作品がついに書籍化
2016/08/19 13:07
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投稿者:nawade - この投稿者のレビュー一覧を見る
2015年に発売された「このWeb小説がすごい!」で7位、古参読者からの評価も高い作品がついに書籍化。
前作「監獄学校にて門番を 3巻」のあとがきで書籍化が明かされて以来、楽しみに待っていました。
ただ、world -memoriae-シリーズでは前年代である「Unnamed Memory」の方から書籍化して欲しかったところ。
もしも、唐突に異世界に転生してしまったら?という感覚が良く味わえる作品で、今となっては珍しい等身大のキャラが異世界で頑張る姿が好感を誘います。
歴史に残らぬ少女がこの世界で何を見、何処に行くのか楽しみにしたいと思う。
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これといった特徴も持たず
平凡に生きる女子大生の主人公は
夏期休暇の始まる前の日に
不思議な本を開いて異世界へと紛れ込んだ
そこは言葉こそ通じるものの
文化も世界観も違っており
途方も無い現実に立ちすくみそうになるが
いくつかの幸運を得て力として、
元の世界へ帰るための探求の旅に出るのだったーー
*****
まず、うえからの発言になるけども
文章がとてもしっかりしているなぁ!と感心した
さすが「言葉」を題材に運ばれる物語だけあって
言い回しや情景描写などに妥協がないというか
丁寧に書かれてるなぁという印象
それゆえに、時々混ざるギャグ的要素が
なんだかもったいない…
それが雫や著者の特徴だと言われればそうなのかも知れないけども
この緊迫した場面にそりゃないでしょ…と思うこともしばし
著者の作品は初めて読んだけれど
慣れるしかないのかしらん
物語としてはまだ序盤の序盤
迷い込んだ異世界で、自分が帰るための方法を探すために、
研究者である魔法士の青年の助けを借りつつ旅に出た先で
この世界に広がりつつある、不穏の一端を垣間見る感じだ
主人公の雫の割り切りの良さや、学ぼうとする姿勢、
己と向き合おうとする姿などは共感が持てる
頑張って欲しい
これから物語は例に漏れず
大きなうねりを持って世界を動かしていくようなので続きを楽しみに待ちつつーー
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何気なく手に取った本でしたが、この作者の話をもっと読みたいと思わせるきっかけを作った作品となりました。特に、登場人物の話し口調がいい感じで、良い感じのアクセントとして話の面白さを引き立たせている気がします。
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文系大学生が異世界に転生する話。主軸は元の世界と異世界の違いです。死にかける冒頭から文化の違いに戸惑い、その中で言語体系の違いを描いていく展開はとても面白かったです。その中で魔法がある世界の根本に迫っていく後半は緊迫感もあり非常に楽しめました。
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16:TLでフォロワさんがお勧めされてたので軽率に購入。単巻完結でないショックを受けつつ、コメディのノリはすごく良かった。「言語」がこの世界にどう関わってくるのか楽しみ。