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友達もいない、女にもまったくもてない。唯一仲よくしてくれていた大切な妹は、暴漢に撃たれ、意識不明の重態。
心和むのは、自分の部屋でガンプラを作っているときくらい……。
不幸の女神に愛された男、八木剛士の前人未到なほど前途多難な恋。
やっと訪れた「青春」が剛士にもたらすものは?
結末圧倒的感動必読!!
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メタ構造に入り組んだぼやきが延々と語られる。ミステリ仕立てや作者独特のタブーへの言及もあるが、主眼はこの独白の狙いだろうか。猛烈な恨みを感じさせる一作。
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「じゃあ、私のバンツをあげるって言ったら?」という書き出しではじまり、エロねた、ガンダムねたが炸裂しつつ、触手ものの作中作まで登場するというサービスぶり。
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浦賀、喧嘩売りすぎ。いや、面白かったけど。すんげー面白かったけど。
主人公は引き続き八木剛士。浦賀、もしかしていじめられてたんじゃないだろうか、と思うくらいいじめられキャラの思考を書くのが上手すぎる。上手いというか、鬱々としてて読んでて腹が立ってくる。コンプレックスの塊だよなぁ。よくもまあ、こんなにも鬱屈とした人間が書けるものだと感心した。
ミステリとしてはどうだろう。書き方自体は面白かったが、ミステリ的な謎があったかどうか。ああ、オチ(といえるかどうか)は面白かったな。結局(以下空白反転処理)「兄貴が妹を殺してた」という部分。やっぱりじゃん! みたいな。
チャプター1、2と苛々しながら読んで、チャプター3に入ると途端に面白くなる。面白いというか、笑える。そんな萌え萌え言わんでええがな。そんなにオタクや萌え小説に喧嘩売らんでもええがな。その某作家ってあの作家のことだよなぁ。そのFって雑誌、あの雑誌のことだよなぁ。
結局松本楽太郎はどうなったんだろう。彼が書いた小説っていうのが気になるなぁ。
抜粋。件のエロ萌え小説家松本楽太郎氏の思考より。
刑事達は俺が殺したと詰め寄るが、俺は殺した記憶がない。それならば、客観的に言って、疑わしいのは、俺の記憶の方なのだ。
もう一つ、同じく松本氏の思考より。
それすらできないなら、いっそ死ね。
06.06.19
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悪い意味での「オタク」がグチグチブツブツ言っているのを聞くのが嫌いじゃないという奇特な人なら面白く感じることができるのかもしれない。
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上手なミステリの書き方=この本の真似はするな!!
絶対にミステリーじゃない。
映画「メメント」が出てきてちょっと嬉しい。
正直、335ページまで評価は最悪でしたが、結末でスッキリ。
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……剛士の妄想と恨み節、さすがに鬱陶しくなってきたかもしれません(苦笑)。思い込みすぎだって! なぜにそこまで卑下する? もうちょっと前向きに生きろ! と叱咤したくなりました。まあ自覚があるだけましなんだけどさ……こじらせすぎ。
そしてミステリを書きたいエロ小説家の嘆きもまた鬱陶しい。もっと割り切れ。どいつもこいつもうじうじとー! と苛立ってきたところで、ようやくミステリ投入。だけど今回はちょっとミステリ濃度薄めだなあ。もう恨み節がとことん重くて、だけどなんだか読まされてしまいました。ただ、メンタルが落ち込んでいるときにこれを読むとやられてしまいそうなので注意。
しかし、ラストではなかなか爽やかな青春ものになったような気がして救われたのでした。そしてさりげなく登場したあの犯人。これはシリーズの今後で明かされてくるのだろうなあ。
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ー だが物事を見た目でしか判断しない萌え読者達は、そこに書かれている内容ではなく、装飾の華やかさでしか小説を評価しない。あげくの果てには、そういう小賢しい表現を多様する作家こそが文章の上手い書き手などという愚劣な戯言をほざきまくりやがる。じゃあ、その上手な飾りを一つ一つ刺いでいったら、後には何が現れる?飾りの下に隠された萌え小説の芯というべき、小説が小説であるための魂が読者の前にさらけ出されるのか?
否。そこにあるものは、真っ黒な、空虚な空間だ。魂なんかあるはずはない。何もない場所にデコレーションを貼り付けただけの代物。それが萌え小説なのだから。
俺は今までずっと萌え萌え萌え萌え言ってきたが、一度原点に立ち戻って論点を整理してみよう。『萌え』とはいったいなんなのだ?はっきり言ってやる。こんな恥知らずな言葉を使う奴らは、日本国の堕落に手をかす国賊なのだ。昔は車や半導体、いわゆる工業製品が日本の産業を担っていた。だが今やそれに迫る勢いでオタク文化が経済界を席巻し、国内だけならまだしもそれを外国にどんどん輸出している。このままでは、日本が世界に唯一誇るべき文化と経済の担い手はオタクだというおめでたい国家になるのも時間の問題だ。 ー
鬱屈したいじめられっ子の主人公と、同じく鬱屈した萌え小説作家の奇妙な物語。
叙述物かと思いきや…。まさかの…。
ある意味、乾くるみの『Jの神話』的な衝撃。
これはやっちまった作品だな。異常過ぎる。
殆どがいじめられっ子の呪詛で、ミステリー部は数ページ。