紙の本
推理小説に恋のエッセンス
2016/09/08 19:56
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投稿者:真太郎 - この投稿者のレビュー一覧を見る
自称偽恋愛小説家の夢先生と編集者月子が遭遇するおとぎ話風に似せた事件簿。そして、二人の恋に幼なじみの聡と初恋の涙子も加わり、はちゃめちゃします。今回は月子が自分の気持ちの揺れに戸惑いつつ自覚し、しかしすべては夢先生の小説どおりといった感じでした。
まだまだ二人の続きは読みたいです。
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偽恋愛小説家の続編。
前作同様に童話の異なる面を曝け出させる。白雪姫、ラプンチェル、カエルとお姫様、くるみ割り人形。今回はそこに夢センセと月子の恋愛が絡む。前作のように盗作疑惑が絡んだミステリ仕立ての方が好みだった。最後のオチも少し無理がある。童話の解釈などは面白いので読み応えはある。
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童話をモチーフに、違った視点で解釈されるこのシリーズが好きで、待ちに待った続編。
月子の編集者としての成長も垣間見たり、夢センセへの想いにも変化があったり...。
作中に出てくる作品『彼女』。
いつも月子の目線で読んでしまうので、一度は気づきたいなあと思う。
屁理屈ばかりなのに、一理ある大人の男性という感じが夢センセにはあって、最後は本当に胸キュンでした。
夢センセと月子の今後の関係も気になるところなので、これからもシリーズとして続けてもらいたいです。
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童話の解釈が面白い。盲点を突かれるというか、よくもまぁこんなことが思い付くなと感心。特に「かえるの王様」の解釈とそれを含めたオチは何ともやりきれない気持ちにさせてくれる。
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『偽恋愛小説家』続編。
「白雪姫」や「かえるの王さま」などよく知られたおとぎ話を解体しながら、夢センセと月子が事件を解決していくこのシリーズ。おとぎ話にこんな切り口があるんだという新しい発見と、おとぎ話に絡めて現実の事件を解決するミステリ要素、そして主人公二人の恋の行方。一冊で三度美味しい感じ。
黒猫シリーズの美学講義よりもとっつきやすくて読みやすい。今回、ラプンツェルとくるみ割り人形は、元のストーリーを知らなかったけど、十分楽しめた。このままシリーズ化してほしいな。
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幼馴染とお見合いしてプロポーズされた月子。他の人を思いながら思わずプロポーズを承諾したような返事をして、訂正しようとしながらなかなか言い出せない、てなんなんでしょ?結局相手から指摘されてようやく・・・、てイライラする。 今回もおとぎ話を夢宮先生が新解釈。その部分は面白かったんですが、夢宮先生がなぜ月子を好きなのかわからん。ハッピーエンドだけど納得いかない。涙子はストーカーされてばっかり。なぜそんなろくでもない男にばかり好かれるのか、不幸すぎる。
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シリーズ二作目。相変わらずの偽恋愛小説と偽恋愛論……ロマンス懐疑派の私としては、陳腐な恋愛小説よりはこっちの方が何倍も楽しいなあ(笑)。お伽話に秘められた恋愛論も面白くって。そうか、「かえるの王さま」は私も納得いかないと昔から不思議だったのですが。やっと謎が解けた気がしました。とてもすっきり。
月子と夢宮との恋愛?話はまあ恋愛小説と言えなくもないのだけれど。ちょっとひねくれてていい感じに楽しめます。さらなる人物の登場でいったいどうなっちゃうのかどきどきでしたが。そうかあ、そう来るかあ、という印象。作中の小説にも騙されてしまいました。ほんっとひねくれてるなあ。夢宮先生の小説、ファンになっちゃいそうだわ。
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お伽噺の解釈は目新しく興味深く読むことができたが作中作の内容が理解出来ない。単なる私小説?実況風景?出版を前提にしてる割には内容が無さすぎる。わざと誤解を煽る書き方をしているのだろうけど夢先生性格悪いんじゃない?もてあそんで楽しんでるようで悪趣味。黒猫と付き人には信頼関係を築く背景があり愛情が芽生えるのも納得だけどこの二人にはそこまでの背景が見えない。幼なじみへの月子の感情も理解出来なくてイライラした。
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夢センセキメるときは完璧ですね。
じらされるから余計沁みます。
白雪姫もラプンツェルも夢センセ解釈は恐ろしい童話になっちゃうけど、そんな考え方できる人が選ぶのが月子ってとこがたまらんのです。
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作家が語る童話の解釈が好き。特にカエルの王様は驚いた。王女様に投げつけられる解釈に納得させられてしまう。作中作は今回も恋愛小説と見せかけて実は…という偽っぷり。続ではなく俗なのもいい!
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夢先生は直球に見せかけた変化球を投げる。あーこんにゃろーと思わず唸った。
結局は俗なんだなー……。前作もまた読み直そうかなー。
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第2弾。白雪姫、ラプンツェル、かえるの王さま、くるみ割り人形。月子のお見合い相手は近所の聡兄ちゃんで。夢宮宇多の小説『月と涙』の物語のように話は進んでいき…。月と涙どちらが選ばれるのか。
前回同様、おとぎ話の解釈が面白いです。よくあんなに説得力があるように180度違う物語を語れるなぁと思います。
ただ、夢センセがどうも好きになれないので、おとぎ話以外の話は仕方なく読んでる感じになってしまいます。前作がおもしろかったので期待してたので今回は残念。
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夢センセの書いた小説の違和感はそれだったのか!とすっきり。相変わらずひねくれたおとぎ話の解釈をするけれど、その方が納得できるんですよね、不思議。夢センセが割と嫉妬丸出しで面白かった。月子も嫌いではないけれど、もっと早い段階で決断していれば死人は出なかったのではないだろうか。
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やったね続編。
今回も童話の解体が面白い。
そしてセンセと月子ちゃんが…いい。
前作読んでから結構経ってたから覚えてるかなーとか思ったりもしましたが、ばっちりでした。
前作読んでない人も童話の内容覚えてない人も楽しめるのではないかなー。
それにしても森さんの本は不思議なくらいグングン読めてしまう。
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続きもあるかなぁ?
前回に続き童話の解釈が好きです。あれがいちばんの魅力。
聡がどうしてもとってつけたようなキャラで好きになれませんでした。スパイスにもならない。
でも、カエルの王子様の話はなかなか残酷な結末でしたね。よくトラウマにならなかった月子。
ラプンツェルの大御所歌手にはかなりスパイス効いてて悪い人だけどなかなか切ないお話でした。
続き、期待してます!
2017.3.12