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SF映画ネタを詰め込んだ、退屈な「終りなき日常」をテキトーにやり過ごすための物語。タイトルの凹村からしてオーソン・ウェルズのもじりだしw。この脱力感というか諦念がけっこう好き。まさかアレがあんな形で、しかも歩くとは!w。
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非日常。
みんなこの言葉が大好きでしょ?
繰り返しの毎日に、「なんか違う」って思ってしまう。
山に囲まれて、ペコっと凹んだ村、凹村。
そこで起こった、ただの日常の話。
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凹村ってオーソン・ウェルズか。
それでハヤカワ文庫。なるほど。
作家は処女作をなんとやら。いい意味で。
作中人物の映画評に目が行く。映画好きなんだなぁ。
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西島大介の処女作。
四方を山に囲まれた凹村は外界との情報はほとんどわからない。そんな村に、最近は昼夜を問わず流れ星が絶えない。そして僕は、その行先を知らない。
日常の世界の周りは非日常な事態が起きている。それでもその中にいる人たちは日常の暮らしをしている。知らぬが仏のテキトーな世界。世界はそんなものなのか?
不思議な読後感。ディエンビエンフーの新刊でないかなぁ。
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東京へ向かう新幹線の中で読了。醜悪さが極限まで達した世界で溶け合う日常と非日常。ただし、その融合はあくまで日常が主であり、非日常はその中に消えてしまい、ついには存在していた痕跡すら残らない、そんなお話。著者がモーニングツーで連載していた「I care because you do」の単行本化を希望。
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私には、ストーリーが少々物足りないです。それとキャラクターの見た目が分かりにくいです。入っていけない漫画でよくあるパターンかな。途中で「あれ、これは誰?」といった感じで、キャラが分かりにくいというか印象が薄いというか。好きな人にはこの薄い感じがいいのかもしれませんが、、、。
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何回読んでもよく分からないっていうのは否めませんが、爽快感はありますね。最後の(ある意味)戦闘シーンとか。タツヤん家も面白い。楽観視してるアルと、どこか冷めてるハジメ、楽しければいいカヨの三人はこの“セカイ系”の物語にはとても合っていて、ハジメと同じようなどこか冷めた目線でこの物語を読ませてくれる。
もちろん、中学3年の物体Xより楽しいことのシーンとかはどうかと思いますが、それもこの物語にはなくてはならないこと。それがあったからこそ、最後のシーンには繋がるのでしょう。
どうしても最後の物体Xが『新世紀エヴァンゲリオン』の使徒にしか見えないのは何故だろう。火星人は不思議な生き物で、これがゼロ年代の状況を描いているようにもとれる。そして、西島さんの言葉はどこか哲学的でどこか冷めてて、どこか楽観視してる。まさにこれは西島さんとゼロ年代を描いた物語なのではないでしょうか。
個人的にはこれを東浩紀さんにノベライズしてもらって『NOVA』に載せてほしいななんて思いつつ、他の西島さん著作に手を伸ばします。
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「ほんのまくら」で引き当てた一冊。作者の西島さんは「ディエンビエンフー」で知った方なので、「かわいいけどグロい」作風の方という印象が。
これがデビュー作か〜。塩澤氏が担当さんだったんですね。SFの有名作品をちりばめながら、独自の世界観を展開。頁を開くとその世界に連れていってくれる感じが好き。
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何も起こらない平穏な寒村・凹村を舞台に、巨大なオブジェのような「物体X」が空から落下したところから、物語は始まります。
「物体X」の出現をきっかけにして、主人公の凹沢(おうさわ)アルは、凹村の外のセカイに目を向けるようになります。しかし、親友の凹伴(おうとも)タツヤはこの世界の外で起こっていることにいっこうに目を向けようとせず、凹坂(おうさか)カヨも「楽しい」ことと「かわいい」ものにしか興味がありません。ただ一人、かつて凹村から逃げたという過去のある担任の凹瀬戸(おうせと)サナエだけが、東京へ行くという凹沢の希望に火をともします。
セカイ系の基本をきちんと踏まえた作品という印象ですが、世界の運命を担う責任を少女に託してしまうのではなく、何も起こらない世界を一人の少年が攪乱し、だけどやっぱり世界には何も起こらないというストーリーにまとめられています。著者は「文庫版あとがき」で、東浩紀が本書の単行本に寄せた「きみとぼくの非日常に隠されたメタとネタと萌え/SFはここから変わる」という帯の文句について、「当時の雰囲気を物語っていると思う」と述べていますが、確かにゼロ年代の雰囲気を集約しているような作風だと思います。今となっては懐かしさを感じてしまいますが、けっしてきらいではありません。
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ふたりのウエルズ。そう、オーソンとHGと!
遊星からの?よりの?そうそう、どっちだよ!
ロッキーナイフとサインのバット!
こうやって並べた映画の名前すべてがリリカルに翻訳されていく。
また、いわゆるセカイ系。
キミとボクの関係だけではない、確かに終わりなき日常に埋没していく非日常、もまた、セカイ系だった。
あの頃の気分を思い出しながら吸い込んだら、息は重苦しかったり爽やかだったりして。
少年少女と、働いたり子供を産んだりした元少年少女が、埒のあかない箱の中で、あっちこっちと。
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SF。マンガ。
ハヤカワJコレクションの他の本を読んで気になっていた作家。ハヤカワ文庫でマンガだったとは…。
SF小説やSF映画を知っているとニヤニヤできるかも。
ウェルズ『宇宙戦争』、クラーク『2001年宇宙の旅』、映画『遊星からの物体X』など。
もし"宇宙戦争"が起きたとき、田舎の子供はこんな感じの生活を送ったりするのかも…。
滅茶苦茶な展開だけど、不思議とリアルに感じた。
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遊星から(より)の物体エックス? ぜんしょう前哨? 凸伴 初めて感じた劣等感のようなもの 「君と僕の非日常に隠されたメタとネタと萌え/SFはここから変わる」東浩紀 宇宙戦争 爆裂都市 H.G.ウェルズ
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書店で見かけ、なんとなく購入。
《5/3追記》
絵は好き嫌いが別れると思うが、結構面白かった。
映画好きはニヤリとするような描写も多い。