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面白かった
2016/12/12 17:57
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投稿者:yukka - この投稿者のレビュー一覧を見る
冲方さんの作品を初めて読みました。12人の子供たちが使われなくなった病院に自殺のために集まるが、一人多いという設定に惹かれて。クローズドサークル物が大好きなんです。
登場人物がごっちゃになりそうで実はメモを取りながら読み進めました。が、その都度人物の特徴をさりげなく付け足しながら進めてくれるのでメモがなくても大丈夫だったかも。
閉じられた環境の中で次々に殺人が、という内容ではないのでハラハラドキドキ感はないし、ある程度先が読めるのですが、それでも面白くて一気に読んでしまいました。
ラストも納得。読後感も良かったです。
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意図はわかりますが。
2017/01/29 21:42
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投稿者:栗山 - この投稿者のレビュー一覧を見る
死ぬために廃病院に集合した十二人の子供たち。
目次で予想した結末が、この小説の結末だった。
本当に重要なのは、病院の事件よりも
十四、十六しかない子供たちが「死ぬために」この病院に集まったという事実。
ただ、小説というよりも数学の説明文みたいで読むのがしんどかった。
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えーっと、ストーリーはたいしたこと無いですw
とはいえ、先が気になって一気読みでした♪
YAが好きで、クローズド・サークル系ミステリーが好きな人は、それなりに楽しめるんじゃないかな?
でもこれ、目次がない方がいいですね。
目次が無くてもストーリー見えちゃうのに、目次があるおかげでもう決まっちゃったようなものですからねぇwww
んで、サトシは賢すぎだし、マイはお馬鹿すぎ。
過酷な環境で生きている子もいて、子供たちの死にたくなる気持ちもわからなくはないけど、やっぱり子供が死に憑りつかれるなんて悲し過ぎる。
環境を変えることで生き続けられるなら逃げて欲しい。
病気の子は・・・辛いだろうな。それでも生きて欲しいと願うのは大人のエゴかもとも思う。でも生きている間にたくさんの喜びも知って欲しいとも思う。
子供の世界は狭い。
虐待も、いじめも、病気も、なくなればいいのにな。
視野が広がるといいのにな。
早く広い世界に出ておいで。。。
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全員で目的を果たすというのは
個人の事情や考え方の違いを捨てて受け入れるという事。
色んな人と話す事の大切さ。
自分の考えは自分を縛る。それを解くのも人と話す事。決して解いてもらうのではなく、自分で解くのだ。
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【ベストセラー作家、初の現代ミステリー長編!】かつて病院だった建物に集う、少年少女たち。彼らの目的は安楽死をすること――。だがそこにはすでに、一人の少年が横たわっていた。
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「天地明察」は面白かった。。。
これは、探偵小説の最後の謎解き場面を1冊にしちゃった、って感じ。
「現実は小説よりも奇なり」、、、この小説以上の現実はないだろうな。(カルト的な集団は例外だろうけど)
ちょっとストーリーにメリハリがなく、半分読んで後半は斜め読み・流し読み。
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著者初の現代長編ミステリーと言うことで、話題になっていたので読んでみた。12人の中学生・高校生が廃墟となった病院に集い、安楽死をするはずだったが、そこには一つの遺体らしきものがあり、その存在を巡って、12人は議論を始めることになる。推理物としては、一昔前の本格的な雰囲気もあり、中盤までは面白かったんだけど、12人のキャラを公平に扱うためか、視点が次々と変わったりしているうちにくどさを感じてしまった。14~16歳に登場人物の年齢を設定してる割には、しっかりし過ぎだし、個人的にはラストも想定通りで納得いかない。
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様々な理由で集団自殺サイトに誘導され、廃病院に集まった12人の少年少女たち。彼らが集合した場所には先客が一人眠っており、この少年をめぐり事態は紛糾。それぞれ議論を重ね、それぞれ自身がここに来た理由を開示したりする中で、先客の一人の謎を解いていく。
彼らの様々な悩みや、人生観を聞いていると、小説ながら本当に様々な考えの人があるものだと感じてくる。最後のアンリの自殺理由(望み)は意外感が有り、この話全体が引き締まった気がする。
ラストにはサイト管理者の少年の意図も明らかになり、すっきりとした終わり方で良かった。
腹を割って話し合うって大事な事なんだな。
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約400ページある長編ミステリー、ではあるが、最後の最後まで個人的な山場は来ずに飽き飽きしながら読み進めるも、オチはまぁ一応あったのでひとまず。これは映像化して見た方がいい作品かも。湊かなえの後だったので、かなり物足りなさが。
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それぞれの事情を抱え、死にたいという気持ちを抱えて廃病院の「集い」に集まった12人の子供たち。
彼らの目的は、ここで全員で死ぬこと…
ところが、用意された12のベッドの1つにはすでに子供が横たわっていた…13人いる!
予想外の出来事にこのまま続けるか否かの話し合いが持たれる。「集い」のルールは全員一致。
彼らの目的は果たせるのか?
設定は違えど、映画「12人の怒れる男」と同じ状況。
閉じた世界の中、このまま計画を実行するかどうか、延々と話し合いが持たれる。次第に明らかになるそれぞれの動機。辛い事情。
ただ、謎解きとしては多少強引で、分かりづらくて事実が明らかになっていくワクワクもなくて、今一つ。
目次を見れば結末も想像できるし、なんだかな~という感じ。
やはり、冲方さんは歴史大河ものがいい!
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ううーん、読みづらかった。
12人の死にたい子ども達が集まったら13人目が眠っていた・・・そこで話し合いがもたれるのだけど、12人のキャラに魅力も感じられないし、途中かなり読み飛ばしてしまった。
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それぞれの強かさが良かった。
序盤のシーンを読んでから、広いトイレに行くのが怖くなった。
自分がしにたい時は思い詰めるのに、他人に「しにたい」と言われた時に「止めなきゃ」と思うの何なんだろうね。
1ミリでも生きている理由を探したくなる。
どんなしにたい にも、探せば、死ななくていい所があるんだろうな。
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20161127
12人の子どもたちが廃墟で人知れず安楽死を図るという主題に、はじめは儀式的な厳かさ、神聖ささえ感じた。ただ、だんだんとそれぞれが死を求める理由が明かされていくにつれ、子どもゆえの安直さ、素直さも感じられるように。みんな十分に大人びているけど。
推理は確かにおもしろいけど、やっぱり少し冗長。読みながら12人を混同することはなかったが、建物内部の見取り図と照らし合わせながら読まないと、推理の過程を正確に把握するのは難しい(電子書籍で読んだので照らし合わせにくかった)。
最後はハッピーエンド。目次を見ただけで結末が分かってしまうのはよくない。ラストが弱くて、そこまでは割と面白く読めていたので少し残念。この建物が産婦人科だったこと、サトシが集いを主催する本当の理由、父とは違うやり方で人を生に導くこと、いろいろつながったラストではあった。
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精緻で優しい、が、冲方丁という期待値の高さを考えると肩透かし感は否めない。「9時間9人9の扉」「インシテミル」「密室殺人ゲームシリーズ」などのデスゲーム系と勝手に予測したせいかも。7.0
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冲方さんの現代もの。
「十二人の」で思い出されるのは十二人の怒れる男たちであるが、それと同様に時間の経過で物語は思いもかけない展開をする。
社会ネタを扱っているのかなと思ったが、そうでもなさそう。ミステリとして読むと、解答の目星がつくが、解答に至る道筋を見つけるのがちょっと難しそう。
登場人物が多く、誰のセリフか考えながら読まないと辛いですが、楽しめました。
結末はこれで良かったのかなという感じ。