紙の本
表紙そのもの。
2020/04/29 15:14
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投稿者:びずん - この投稿者のレビュー一覧を見る
この毒々しくも余ったらそうなケーキがぴったりの短編たち。のほほんと暖かい昼下がりに読むことをおすすめする。ミステリーというよりホラーに近い感じだが、なんでか癖になってしまう。シークレットロマンスが面白かったなあ。短いのに確実に真梨さんの世界が広がっているのがすごいけれど、やっぱり長編で読みたいなあ。
紙の本
イヤミスの女王
2019/05/06 12:31
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投稿者:天然水 - この投稿者のレビュー一覧を見る
短篇集でも変わらぬイヤミスでした。
短い話の展開の中で読者を騙す技は天才的です。
話に引き込まれ、一気に読み終えてしまいました。
紙の本
上手くミスリードされちゃいました
2021/11/11 23:39
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投稿者:kochimi - この投稿者のレビュー一覧を見る
ちょっとした思い込みにつけこまれ、
上手くミスリードされちゃいました。
リアルに痛い系のホラーが多くて、
そこは私向きじゃなかった…
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他人の不幸はクセになる。六つの甘い蜜の味
小学生のクラスメイトからかかってきた電話。声から蘇る、憧れだった美少女の顔。それはノストラダムスが人類滅亡を予言した一九九九年の出来事だった(「一九九九年の同窓会」より)。全六篇、初の短篇集。
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6編収録の短編集。ストレート過ぎるタイトルとポップで可愛らしいカバーのギャップが面白い。
意外だが、本書が著者初の短編集になるらしい(帯による)。更に意外だったのは、確かにイヤミスはイヤミスだが、『初恋』や『ネイルアート』など、サイコホラー的な要素がかなり強かったこと。イヤミスとサイコホラーは親和性が高いのだろう。
真梨幸子らしいのは『いつまでも、仲良く。』辺りだろうか。
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タイトルどおりイヤミス短編6つ。
どれも面白かった。
「小田原市ランタン町の惨劇」すっかり騙された。
ちなみに「ばか」を「ぱか」など濁点と半濁点の入力ミスは「かな入力」の特徴なんだ。
私も「かな入力」なのでよく間違える。
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前に「プライベートフィクション」で読んだことのあるお話がいくつか。
はじめて読むお話がいくつか。
イヤミス・・・というよりも、グロ系のものもあって、そこは苦手だな。
真梨さん好きだけどね。
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*小学生の頃のクラスメイトからかかってきた一本の電話。「覚えている?会おうって約束したこと」。その声から蘇る、憧れだった美少女の顔。それはノストラダムスが人類滅亡を予言した一九九九年七月の出来事だった(「一九九九年の同窓会」より)。他人の不幸は蜜の味。甘い六篇が詰まった著者初の短篇集*
イヤミスと言うほどのどろどろ感はなく、するすると読めて読後感も悪くない。ストーリー展開上手いなあ、と思うけど、イヤミスありきのミスリードとオチが見えちゃうところが少々気になって☆3です。
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イヤミス好き。いいわ〜。ヘヘヘ。
急に有名になったら親戚やらが増えるというけど、同級生も急に連絡してくるのね。そりゃそうか。
その他、人の不幸は蜜の味ってことかね、やはり。
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乗り切れない
読み手の問題だろうが、なぜだか全く面白くなかった。オチがわからんとか、ただドロドロしてるだけとか。ハイスピードの切り返しのどんでん返しのはずなんだけどなぁ。またの機会に再読しようっと。
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後味の良いものだけが人生を形作るわけではない。
苦いこと、苦しいこと、悲しいことこそ人生の彩り、なのかもしれない。
だが、実際に自分がその当事者になるとしたら?
そんなのまっぴらごめん、そう思うのは人間皆が持つ当たり前のエゴイズム。
自分は嫌だけれど、他人が味わうなら、それは甘い蜜になる。
自らは手を汚さず、高みの見物といこうじゃないか。
そして最後に神妙な面持ちでこう言うのだ、「かわいそうね」「嫌なことですね」。
その目の奥では、ほくそ笑みながら。
『小田原市ランタン町の惨劇』
男性にとっての惨劇の一つは付き合ってもいない、好きでもない女性から「妊娠した」と告げられることではないだろうか。
本当に俺の子か、そんなひどい言葉を投げつけて被害者ヅラ。
女も女で命を平気で交渉の道具にする。
ここに登場するユタカもミキも、どっちもどっち。
ぽっこり浮かんだ赤ん坊を平気でゴミ扱いするような輩だ。
自分の保身のため、罪なき者の命を奪うこの者たち。
惨劇は起こるべくして起こった。
誰が悪い?答えは己の中に。
『初恋』
初恋は叶わない。
それでいいのだ。
小さな痛みを必死で治そうとすることで、一歩大人になれるから。
でも、もし、初恋が叶ったとしたら?
きっとそれは何よりも幸せなこと。
......一瞬だけの。
人を見る目は、思いやりの気持ちは、小さな痛みを繰り返すことで育っていく。
だから、初恋が叶うなんて、痛みを感じなければいけないことが叶っていいはずがない、こいつだけ幸せであっていいはずがない!
鬱屈した人の心は誰かの破滅を願い、徐々に広がっていく。
悪魔は囁く。
さて、君の望みはこれでいいかい?
この結末はお気に召したかい?
と。
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文字通り、真梨さんらしいイヤミスの短編集でした。真梨さんといえば、グロテスクな表現が多いのでそこが少し苦手ですが、他のイヤミス系よりも最後まで救われない感じがたまらず、今回の6篇も然りです。
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タイトルどおりのイヤミス短編集。
「ネイルアート」の、炎上している掲示板が実はたった2人の自演だったというのにゾッとした。本当にこういうことありそう。そして、自分の情報もこういう風に筒抜けなのかな?と思うとちょっと怖くなった。これはイヤミスというよりも、ホラーサスペンスものという感じ。
「いつまでも、仲良く」がまさに真梨幸子のTHE・イヤミスという感じでした。こういう女同士のいがみ合い描かせたらこの人は上手いなぁ。
イヤミスって、登場人物に強く思い入れを持ったり、肩入れして読んだりしたら本当に厭な気持ちになってしまうから、ワイドショー感覚で楽しむのがいいと思う。毎度絶妙なさじ加減で「他人の不幸は蜜の味」を舐めさせてもらってます。
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時々こんなイヤミスを読みたくなる。
かなりグロい系のイヤミスだ。
本当に読後感の悪さったらない。でも、また読みたくなるのだ。
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2017年、27冊目は、真梨幸子、初の短編集。その名もズバリ『イヤミス短編集』。
今回は各々、一言、レビューを……。
一九九九年の同窓会:ライト・イヤミス。「反省とか、懲りるとかないんかい」のツッコミ入れたくなる。愚鈍なモノが生み出し、狡猾なモノが搾取する。
いつまでも、仲良く。:ある程度、造りは予想の範囲内。女同士のドロドロを得意とする、真梨幸子節、ショート・ヴァージョン。
シークレットロマンス:大好きだよ、こういうグロ系、不条理モノ。虚構と、現実の境界を見失って……。ちょっと、力業的な部分(強引な展開)感じるけどね。
初恋:ミステリー的に、見事にヤられた。あの長編の逆パターンだったとは……。しかも、実に、フェアに。
小田原市ランタン町の惨劇:展開は、ヒントちりばめられてて、想定の範囲内。ソレでも、後味の悪さは一級品。
ネイルアート:感触は、あの長編に通じるも、ヤられた感ある。少し強引に感じるのは、分量的なトコ~来るのかなぁ……。
正直、最初の2編を読んだ段階では、「この方、短編向きでないかな」と、思ったが、ところがどうして。並びも手伝って、後半評価上げていった感じ。
真梨幸子初心者というより、「イヤミス」初心者にイイんでない(❔)。この作家のマニアの評価は分かれるかもしれないけど……。