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金のゆりかご
著者 北川歩実 (著)
タクシー運転手の野上雄貴は、GCS幼児教育センターから入社要請を受け、不審を抱く。GCSが発明した「金のゆりかご」と呼ばれる機械で育てられ、一時は天才少年ともてはやされた...
金のゆりかご
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金のゆりかご (集英社文庫)
商品説明
タクシー運転手の野上雄貴は、GCS幼児教育センターから入社要請を受け、不審を抱く。GCSが発明した「金のゆりかご」と呼ばれる機械で育てられ、一時は天才少年ともてはやされたが、能力の限界を露呈し見捨てられた自分。真意を探るうち、子供が次々と精神に錯乱をきたした事件が浮かび上がる。やがて、ある母親が失踪、殺人が……。先端科学に切り込む新感覚ミステリー。
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紙の本
意外性、説得力ともに十分の力作
2001/11/24 23:29
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投稿者:本田亮司 - この投稿者のレビュー一覧を見る
北川歩実がついにその本領を発揮した。特に構成力という面においての成長ぶりには目を見張るものがある。本作を本格ミステリとは言いがたいが、意外性は十分である。二転三転する解決部分は、この構成力がなければ全く説得力を持たなかったであろう。また、北川作品に共通して言えることだが、最先端科学を取り込んだテーマは実に興味深い。
惜しむらくは冒頭での強烈な謎の提示がないことと、伏線の少ないことだ。しかし、後者は天才を描くことへの代償なのかもしれない。