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投稿者:ぽんぽん - この投稿者のレビュー一覧を見る
作者で選んだ。
思いのほかエロスだった。
でもやはりこの作者らしい話だったなあ。
退廃的で切ない恋愛というか陶酔感が。
紙の本
陶酔と願望…?
2015/09/01 23:34
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投稿者:夜メガネ - この投稿者のレビュー一覧を見る
図書館でお目当ての本が貸し出し中だったのもあって手に取った。
前半の2人の出会いはなかなか雰囲気があったのだが、
舞台が変わると現実味が薄くなる。
ここに描かれているフェティッシュの歪み方は海外のそれによく似ている。
おそらくそういったものに着想を得た部分はあるのではと思います。
個人的には、主人公の『本当は無傷』が気になってしょうがなかったです。
周りの人が様々な犠牲を払っているなか、彼は無傷。
やっぱり、こういう題材は男性が書くと願望がどうしても透けるなぁと改めて思うのでした。
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最初は単なるエロ小説かと思って手に取ったが・・・
読み進むうちにグッとのめりこんでしまいました。
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どこかで見た事がある様な、主人公と相手の関係性。あまりに夢物語過ぎて、私は途中で白けてしまいました。
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官能的であって、しかし表現に生々しさを感じるかといえば
なにか幻想的なものでも見ているかのような感覚に囚われる。
象徴として色彩や野ばらさんの作品によく登場するブランドが多用されている。
取り上げられるブランドについて無知な自分が歯がゆい。
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エロい……。いや、これは「艶やか」というべきだな。
こんな歪んだ美しい愛情をこんなにも生々しく描ける嶽本野ばらは何者!?ってか、嶽本野ばらは表現が生々しいのにすんなりと受け止められるから好き。それ故に、好き嫌いがはっきりする作品なのだろうけど。
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官能小説ではありますが、そこはやはり野ばら作品、メインに描かれるのは"切ない恋愛"と"魂の気高さ"です。野ばらさんらしさを保ちながらも、新しい野ばらワールドで読者を魅せてくれます。
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ファッションに関する描写が多すぎて、
ちょっとうっとおしくなってくる。
ここまであれこれブランド名まで出す必要が、
果たしてあるのか?
作者の自己満足に過ぎないのでは。
あまりファッションに興味がない人、
詳しくない人には苦痛かも。
登場人物も内容もかなり強烈なので、
好き嫌いがはっきり分かれそう。
でも、
エログロだし相当歪んでるけど、
純愛小説、かも。
☆☆☆ ホシ3つ
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ただのエログロにしか受け取れないとしたら、それはあわれだ。
最も、まともに読めたことがないのだけど。
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まず初めから性描写がでてくる。しかし官能、耽美的な表現がただの官能小説とは違い、若さ故の真っ直ぐ感情や現実ではありえない設定だけどまったくグロいシーンは無かったし、良かった。
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悪く言っちゃうと裏エロの世界を描いた話。
善く言うと、究極のエロスと官能的な愛を描いた作品です。
まぁ、すごいです。表現がすごい。ここまで書かれると圧倒されるわねぇ。
読みたくたくなるような猥褻用語も出てくれば、医学的用語も出てきたり、そしてちょっとおフランス的な知的な表現もあったりで、なーんか圧倒されます。
この本では、それぞれの登場人物の本当の名前は出てこないんだよね~。
『貴方』『君』『母』『伯母』『館主』『マダム』など。。。
名前で人物のキャラを制限したくない作者の意図的なものなのか、主人公『僕』の詩的な表現からなのか、そこがまたミステリアスでいいです。
ここまで官能的に厭らしく書かれてるのに、文章自体がとてもきれいな文体で成り立っているので、そんなに嫌らしく聞こえないの。
反対にここまで書かれると、読んでても冷静に読めちゃうとこがミステリアス。
そして日本でいながら背景はフランス的。絵になるような描写になってます。
最後、『僕』が『貴方』から送られたテープを聴いたあとの『僕』の気持ち。とっても痛いほど分かる気がしました~。とっても切ないね~。泣きそうになっちゃったよ。
それに、この小説はいわゆる「官能シーン」が多いのに、実はそれぞれの登場人物には背負ってるものがあって、それを乗り越えていってる力強さを感じました。
読んでるうちは、そんなに良い本だ。とは感じなかったのに、読み終わって、ジワジワとこの本の良さを感じ、なんか感想を書いてて泣きたくなってきてます。
読んでるうち、最後読み終わってすぐ、とかに泣いたことはあるけど、こういうことは初めて。
読み終わって、頭を整理してみて、この本の本当の良さが分かった気がします。
私は、この本は好きだったけど、こういう官能すぎる本が根っからダメな人は受け付けないだろうな~。
それと、性欲の強い人も官能シーンに浸りすぎちゃって、この本の良さがわからないだろうな~。
って思う。
とっても重みのある小説でした。。。
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性描写がものすごく多いので、電車で読み始めて後悔。別に嫌いではないのでちゃんと読みますが。
僕と貴方の行為に関する描写と、ブルーフィルムを撮る時の男優が使う単語が違う(具体例を出したいような気がするけどいいのか、やめよう)のが、たぶん、野ばらストライクゾーンにより受け入れられるようになんだろうなって、邪推。
「下品な男優の言葉ではエロスは刺激されないけれど、僕と貴方の行為は本当に官能的で甘美な興奮を覚えましたわ。」
みたいな感想になっていくのではないでしょうか。狙いとしては。
最後の主人公の生きていく方向にはすごく共感した。
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だいぶ前に図書館から借りて読んだ本を再読。いつもの野ばら作品とは雰囲気が違い、淫靡。キャラクターの名前は僕や君やニックネームのみ。主人公の僕は大が開く受験を控えた高校生。恋人もいる。だが散髪に行った叔母の家で従姉と出会ってしまう。彼女はノーマルだった僕の嗜好を変えてしまう。彼女なしではいられなくなるのもすぐだった。英語の勉強を教えてもらうという口実で叔母の家に行っていたのだが、彼女の目が見えなくなってしまう。しかし彼女はめげることなく、館へ行く事を決める。そこでは様々な障害を抱えた女性のブルーフィルムが撮影されていた。それから起こる様々な出来事の後、彼女は壊滅的に会わないと思う男と結婚を決めてしまう。
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服のブランドとそれを着るための心持ちがしっかりしているところが好き。今回出てきた女の子はロリータではなかった分お話の内容もセクシーだったし身につけているもの含めのエロスだった。
ブルーフィルムの女の子たちもみんな愛おしい。私もみんなにドレスをプレゼントしたいなと思った。男優だけが浮いて見えるくらい馬鹿馬鹿しいのもらしくなくて良い。最初からわかってたけどハッピーエンディングにはしてくれない、非現実的ではあるけど、どこかでこういうことが起きていたらそれはとても悲しくて美しいことだなと思う。
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中学生の時、女友達からお薦めされて読んだ。
語り口からエッセイだと、最後の方まで勘違いしてた。
昔読んだ時は、「貴方」が確固たる自己を持った完璧な女性に感じられたけど、歳をとった今読み返すと、生きるのが不器用で繊細な普通の女性に感じられた。
二十代後半は女性にとって転換期だと思う。
ハンディキャップだけじゃなくて、自身の女として価値が揺らぐ不安とか、色々が入り混じって最後の選択に繋がったように思う。
不細工男を選んだことも、今なら理解できる。
昔はその選択がすごく悲しかったけど、今はそこにある幸せも悪くないんじゃないかと思える。
誰かのファムファタルとして、心に美しい姿で記憶され続けるのは羨ましいなと思った。