読割 50
電子書籍
知的余生の方法
著者 渡部昇一 (著)
知的な生活を心がければ、素晴らしい人生を取り戻せる。「知的余生」とは、年齢を重ねても頭脳を明晰化し、独自の発想にあふれた後半生のことである。健全な肉体を保ち、知恵や人徳を...
知的余生の方法
ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
知的余生の方法 (新潮新書)
商品説明
知的な生活を心がければ、素晴らしい人生を取り戻せる。「知的余生」とは、年齢を重ねても頭脳を明晰化し、独自の発想にあふれた後半生のことである。健全な肉体を保ち、知恵や人徳を生む生活方式、終の住居の選択法、時間と財産の上手な使い方、先人の教えが身に付く読書法、恋愛や人間関係の実践的教訓など。あの名著『知的生活の方法』から三十四年後の今こそ、豊富な教養と体験から碩学が紡ぎ出す、人生の新しい極意。
著者紹介
渡部昇一 (著)
- 略歴
- 1930年山形県生まれ。上智大学大学院西洋文化研究科修士課程修了。同大学名誉教授。ミュンスター大Dr.Phil.h.c.。著書に「知的生活の方法」「アングロサクソンと日本人」など。
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
小分け商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この商品の他ラインナップ
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本
東京一極集中のススメ
2010/12/03 18:42
29人中、15人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:塩津計 - この投稿者のレビュー一覧を見る
渡部昇一氏は言う。「老後は田舎で暮らそうなんて大間違いだ」と。そして「老人こそ、刺激の多い都会に住むべきだ」と断言する。私も本件については渡部さんに完全に賛成する。そもそも田舎には自然はあっても人はいない。俗に「人はおれども人は無し」という。功なり名遂げた人は、皆、東京に住んでいるのには理由があるのである。東京の都心には美術館もある。映画館もある。美味しいレストランもある(日本が獲得したミシュランの星はダントツの世界一で、その星の過半は東京にあるのだ)。美しい公園もある。それに、おお、素晴らしい大病院も沢山ある。老人は田舎になんかに住んではいけない。東京でも郊外ではなく、文字通り山手線の近辺、出来れば内側に棲まねばならないのだ。
田舎に永住しないまでも別荘を持ちたいと考える人も結構いる。これも「大間違い」と渡部氏はいう。別荘なんてものは金食い虫で、平素別荘の管理をしてくれる使用人を大勢抱え、たまに別荘に行っても掃除洗濯炊事の一切がっさいを彼らに任せられる大金持ちならいざ知らず、普通の人が別荘に行って、まず最初にやることは「掃除」だ。半年以上あけていた別荘を全員で大掃除し、カビをふき取り、人が住める状態に戻す。戻した後、今度は何をするかといえば買いだしだ。休みに来たはずなのに重労働を強いられた挙句、ようやく住めるようになったら、もう夏休みは終わりで自宅に戻るはめに。これが別荘生活の実態である。夏涼しい高原の避暑地は冬にはとてつもなく寒くなる。そんなところで無理して冬を過ごすと光熱費がとてつもなくかかる。住まなければ住まないで、底冷えがするエリアでは水道管が破裂したりする。別荘とは、まったくとんでもない金食い虫なのだ。こんなことにコストをかけるくらいならエアコンを良いものに変えて都会の自宅の快適度を増すべきだと渡部さんはいうのである。
故郷の友などと言うが、50年以上あっていない連中と、今さら会って、何を話せというのだ。進んだ高校も違えば大学も違う。気の遠くなるような学歴格差が生じたということは、生涯所得も全然違い、興味関心も生活水準も全然違う、文字通り別世界の人間になっているわけだ、幼名なじみの大半は。こんな連中と数十年ぶりにあっても、話題は合わないし退屈なだけだ。会ってもお互い気詰まりだろう。つまり田舎になんか帰っても、そこに癒しなんかないのだ。この部分は本書を読んで本当にその通りだと思った次第である。
紙の本
余生を送るにあたり
2012/01/25 20:11
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:らりるれ - この投稿者のレビュー一覧を見る
余生を送るための糧であると云わしめるほど、それまでの人生で経験する時間・財産・の使い方、ものの捕らえ方がすべてを左右すると筆者は後輩へと伝えている。
特に恋愛についても触れ、愛情を育むことで余生のオプションを見出す経験もお持ちであるようだ。
どのような老後を迎えるか自身の今を見つめ直し、生きていく上で最大限の能力を発揮していればこそ余生を楽しむことができると感じることのできる1冊である。
紙の本
定年後も知的にすごそうという趣旨は賛成だが,ほかに共感できるところはあまりない
2010/12/16 01:52
9人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Kana - この投稿者のレビュー一覧を見る
定年後も興味のあることをみつけて学習し,知的にすごそうという趣旨はまったく賛成だ. しかし,それ以外に共感できるところはあまりなかった. 定年に達したら蔵書をすべててばなす学者や最終講義でなにもはなすことがなかった大学教授の話をされても,あまり得るところはない.