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総理の辞め方
著者 本田雅俊 (著)
2007年の自民党総裁選挙で「首相の資質とは何か」と尋ねられた福田康夫候補(当時)は、「辞める時の決断」と答えている。宰相の器量は引き際にあらわれるともいえよう。稀に見る...
総理の辞め方
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総理の辞め方 (PHP新書)
商品説明
2007年の自民党総裁選挙で「首相の資質とは何か」と尋ねられた福田康夫候補(当時)は、「辞める時の決断」と答えている。宰相の器量は引き際にあらわれるともいえよう。稀に見る長期政権を担いながら、権力の座に未練を残して辞任した吉田茂。日ソ国交を樹立させたのちに「明鏡止水の心境だ」との名言を残し、美しく退陣した鳩山一郎。退陣直後、「おっかあはやっぱりおっかあだなあ……」としんみり語った田中角栄。自ら開催地を決定した九州・沖縄サミットに出席する直前に急逝した小渕恵三。側近に「疲れた。政治的エネルギーがなくなった」と漏らして政権を投げ出した安倍晋三……。気鋭の政治学者が、「散り際」を中心に戦後歴代首相29人の足跡を語る。首相就任の経緯、生い立ちと履歴、そして辞任のドラマとその後の人生。権力者の辞め時、そして「首相の資質」を考える上で必読の一冊。
著者紹介
本田雅俊 (著)
- 略歴
- 昭和42年富山県生まれ。慶応義塾大学大学院修了(法学博士)。政策研究大学院大学助教授。「参議院の将来像を考える有識者懇談会」幹事等を歴任。著書に「現代日本の政治と行政」など。
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よくも悪くも"新進気鋭"
2009/10/06 18:55
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:syun1 - この投稿者のレビュー一覧を見る
"新進気鋭"の政治学者、本田雅俊氏が、内閣総理大臣の「辞め方」に着目した本書。東久邇宮稔彦王から福田康夫まで、戦後の歴代の内閣総理大臣について首相就任の経緯・生い立ち・首相辞任の経緯の三部構成で詳説されている。職を投げ出す首相が二代続いた当時の世相にマッチした切り口ではあるが、事実誤認等のケアレスミスが多いように感じられた。「海部俊樹首相が辞任した(実際は自民党総裁任期満了による退任)」「武村正義ら新党さきがけグループが、宮澤喜一内閣の不信任決議案に賛成した」(内閣不信任案に賛成したのは新生党を結成するグループで、新党さきがけを結成する武村らのグループは不信任案に反対した上で党を離れている)等である。ただ、細かい事実誤認は"新進気鋭"ゆえ、今後の飛躍を期待して、大目に見てもいいかも知れない。本田氏のさらなる飛躍に期待して、星は4つ。