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北海道で暮らす女性を中心にしたお話なんだけれど、年上の夫の長年の愛人が母親だったり、なんだかドロドロ。やたらに周りで人は死ぬし。
だからって、どうって事も無く、なんだか意味不明だった。
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たぶん著者と思考回路というか事象の組み立て方が根本的に異なるのだろうと思う。あるいは事物の識別方法がちがうのかもしれない。すんなり話が入ってこない。理解するために欲する必要な記述がなかなか出て来ない。そんなわけで、わずか1ページに書かれた内容を読み理解するのにも、何度も前に戻って読み返しをしなければならなかったため、薄いこの本を読み終えるのにかなりの時間を費やすこととなりました。ストーリーは、下品な言い方を許していただくならば、欲望むき出しの男女の親子ドンブリを含む愛憎劇の果ての多くの人間の生と性と死。そんな欲得まみれの人間の間を翻弄されて生きるひとりの女性の姿を描く。まるで昼メロか気弱な韓流ドラマのような内容です。著者が北海道の方らしくご当地モノでもあります。推理要素を楽しめなくなると申し訳ないので、あまり内容には触れないようにしました。それでもネタバレしたらそれは・・・事前にこんなものを見てしまった粗忽な貴方の罪です^^
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一言で言えば好きではなかった。面白かったかと聞かれれば面白かった、と回答するので星は一つではなく二つ。
題材や作風や嫌いではないが、なんともリアリティに欠ける。そこを作者の力量で現実味を生み出して欲しかったが、それがなかったのでずっと「あり得ないでしょう」と思いながら読み進めた。
何より、主人公に感情移入できない、主人公の性格が分からないのが原因の一つか。生い立ちは分かったが、なぜ喜一郎との結婚を選んだのか、なぜ会計士との関係を続けたのかさっぱり分からず。共犯する動機も釈然としないし。小説の主要点で疑問ばかりが膨らんだ。まあ、それを言うなら主人公に限らず登場人物の老若男女誰一人に共感できなかったが。共感を覚えない人たちによる物語とはこんな味気ないものだと知った。
母親との事はさすがに驚きの展開で良かったが、それにしても会計士が簡単に節子を見つけ出す最後も陳腐だし、顔は似ても似つかないはずの人なんでしょう?その謎が不明だった。整形したということだったらいくらなんでもそれはないでしょう・・と更に幻滅してしまう所。
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作者を見誤っていた。
大変面白い作品だった。
奥行きのあるヒロインの造形、意外な展開、道東の描写、映像化して欲しいと思った。
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私の評価基準
☆☆☆☆☆ 最高 すごくおもしろい ぜひおすすめ 保存版
☆☆☆☆ すごくおもしろい おすすめ 再読するかも
☆☆☆ おもしろい 気が向いたらどうぞ
☆☆ 普通 時間があれば
☆ つまらない もしくは趣味が合わない
2011.11.24読了
すごく面白い訳ではないが、ここでよく言っている独特な空気感が出ていて、良い。
道東の荒寥とした感じがすごく伝わってくる。
そして、文体も雰囲気があり、妙な切迫感で、気持ちをザワザワさせる。それがまた、道東の風景にあっている。
ただ、そのため、言葉が足りなくて、よくわからない場面に、偶に遭遇することになる。
この小説では、それはよしとされるだろう。
でも、会計士主体の文脈はあまりいらなかったのでは。
この著者の他の作品も読んでみようと思いました。
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ある通りのスナックで火が出た。中からは、自分でガソリンをかぶった女性の遺体。ラブホテル経営者の妻、節子ではないかと思われる。
物語は、節子に焦点を当てつつ、夫の喜一郎、愛人澤木(?)の生活を描いていく。夫は元々節子の母、祥子の男であった。そんな中、虐待されている少女まゆみを匿うことで、少しずつ気持ちが揺れていく。
最後、焼死体は節子ではなく祥子であることが判明。するり、と読めるがドロドロが重い。もう一作くらい読まないと、評価できないか。
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【愛と憎しみは、相殺できるの?母の愛人だった男が、私の夫。愛なんて、最初からなかったはずなのに。意識を失ったままの男。漆黒の骨にしかなれなかった女。狂い出した日常―怪物たちが覚醒する。 】
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主人公節子のどこか人生に諦めたような、でも心の奥底には静かに炎を燃やしているような感じは結構好き。ところどころ理解不能な部分があるけど、最後に展開があって、読み切ってよかったと思う。
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釧路・厚岸を舞台に、著者らしい硬質でしんとした筆致で淡々と語られる、いくつかの死を巡る物語。登場人物の誰にも共感していないのに、描かれる視点の移動にこちらの気持ちもきちんと移ろう。ラスト、左ページまで続く余白に降り積もる雪を感じさせる力量に唸った。
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この春、雑誌でイチオシの作家さんと言うことで、読んでみる。
夫の交通事故から次々と崩れてゆく日常。どろどろとした人間関係,簡単に人が死んでいく。ラストシーンから始まり,それまでを丁寧に描き、そして結末,あきさせない構成で読ませますが,人生に乾いた女性の行動が?でした。この作者はもう少し読まないと。
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「ラブレス」がとても面白かったので読んでみた。「ラブレス」程ではないけれど上等なエンタメ作品。ラストの展開も息をのんだ。是非映像化させてほしいと思う。厚岸、釧路、帯広の景色に溶け込むミステリアスな主人公、節子の姿を見てみたい。
この作品では常軌を逸した女性ばかりが登場するが、それぞれの名前が、節子、律子、倫子っていうのも皮肉。
他の作品も読んでみたい。
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母親の長年の愛人と結婚した主人公
夫の交通事故から生活は歪んでいく。
家庭内暴力、児童虐待の家庭まで絡まって
ラストまで一気に読ませてくれました。
ラストは「やられた!」感たっぷり
これはドラマで見たら面白いのかも・・・
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桜木柴乃、最近この人のミステリーおもしろいなーと思い読んでいるが、結末までのストーリーが流れるようにスムーズで読みやすい。
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さびれた海沿いのスナック街で突然起こった火事。その焼け跡から発見された遺体とされた女には、こん睡状態となっていた夫がいた。その夫は女の母親のかつての愛人でもあった・・・
人物関係の説明のないままにどんどんと話が展開していくので人物関係を把握するのが少し手間取りましたが、作者の作品らしく、なにかを悟っていてなにかをあきらめている、どこか遠い視線を持った女性の物語がつづられます。夫は母親の愛人。自らは夫の知己でかつての勤め先の経営者と不倫関係。もうドロドロです。けれど、彼女のスタンスはあくまでドライ。だから、なに?という堂々さ・・・というか、あくまでそれでも感じるのは自然体で生きているだけという強さなのですね。弱さを完璧に他社に見せない強さ、なので、それはかえってあぶなっかしくも見えるのですが。
この話は後半に急展開を迎えます。ふたつみっつと驚かされる真実が隠れています。彼女、たち、が粛々とおこなうその物事の重大さと、けれども彼女たちの悪びれないスタンスの落差が、やはりどこかおそろしい。公明正大に生きているほんとうに裏表なくたくましいホテルの従業員と経営事務所の事務員がかえって嘘っぽく感じるくらいに明るく思えるほど。
やはり重い読後感で、さらりとはけして読めません。
けれど、クセになります。
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この方の作品何作か読んでますが、こちらを最初に読んでいたらその後
この方の作品手にとらなかったかもしれません。
主人公の人物像がどうも突飛に感じられて想像できなくて、なかなか最初は話に入れず難儀しました。
途中から「そうかこれはミステリーだったんだな」と気づいてからやっと話に入れるように。そして突飛だと感じた主人公の境遇も「なるほどこうじゃなければこの話にはならないんだな」と納得。
読み終わってみれば「そうだったのか!」という仕掛けもあり、ミステリー仕立てながらテーマとしてはその後の作品と一貫しています。
今著者の作品を新しいものから古いものへと遡って読んでいます。
逆からたどる著者の成長を楽しむのも乙です。