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電子書籍
黄昏世界の絶対逃走(イラスト簡略版)
著者 本岡冬成 (著) , ゆーげん(イラスト)
第4回小学館ライトノベル大賞・優秀賞受賞『黄昏予報の時間です。本日の黄昏濃度は約80パーセントになる見通しです。発作的な自殺には注意しましょう』全天を覆う茜色の空。《黄昏...
黄昏世界の絶対逃走(イラスト簡略版)
黄昏世界の絶対逃走
黄昏世界の絶対逃走 (ガガガ文庫)
商品説明
第4回小学館ライトノベル大賞・優秀賞受賞
『黄昏予報の時間です。本日の黄昏濃度は約80パーセントになる見通しです。発作的な自殺には注意しましょう』
全天を覆う茜色の空。《黄昏》はヒトの弱い心に入り込み、支配し、死に至らしめる病の元凶。世界は《黄昏》により憂鬱になり、生きる気力を失った人々で溢れていた――。
そんな世界でフリーのエージェント(なんでも屋)を生業としていたカラスは、革命家・カヤハラから、《黄昏》を浄化するという《黄昏の君》の奪取を依頼される。超長距離輸送列車《トワイライト》により帝都に輸送される最中、転覆した車内から気絶した《黄昏の君》――飾り気のない黒いドレスに身を包んだ美少女・メアリを奪ったカラスだが、なぜかメアリはカラスに懐き、ともに目的地までの短い旅を続けることになる。行く先々で《黄昏》に冒された人々との出会いと別れを繰り返しながら……。
『ひぐらしのなく頃に』『うみねこのなく頃に』『おおかみかくし』など、数々のメディアでヒット作を世に送り出している竜騎士07氏がゲスト審査員を務めた「第4回小学館ライトノベル大賞」にて、優秀賞を受賞した作品がついに刊行! 『とある飛空士への追憶』(著/犬村小六)をも彷彿とさせる、青年と少女の逃避行。
※この作品は廉価版です。廉価版にはイラストが入りません。
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紙の本
自分の力で取り戻す未来
2015/09/28 11:20
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
かつての戦争で使用された兵器は、後の世界に“黄昏”を残した。それは人々の心に少しずつ蓄積していき、ある時、人の心を殺していく。精神の死は肉体の死だ。
そんな黄昏世界においても、黄昏と無縁な場所もある。一部の大都市は「黄昏の君」という装置で黄昏を取り除き、普通の生活をしている。
カラスは黄昏世界から大都市へと移り住むことに成功した便利屋の少年だ。革命家を名乗るカヤハラからの依頼で、廃棄される黄昏の君を奪取することになったカラスは、それが少女であることを知る。その無表情の金髪の少女マリアは、どこか、彼がかつて失って諦めた幼馴染の少女の面影を宿していた。
マリアをカヤハラに引き渡すために黄昏世界を旅するカラスは、そこで彼が諦めた過去の残滓と再会する。それは、黄昏世界に希望を求めて旅する人々の姿をしていた。
黄昏という、個人の力では抗しようもない存在に未来を奪われた少年が、同じように過去を奪われた少女と出会い、そして未来を取り戻していくというお話。
黄昏世界の様子は彼らの旅の中で描かれるのだが、むしろ大都市の中で平穏に暮らす人々を描くことで、その差異を際立たせるやり方もあったのではないだろうか。
紙の本
黄昏=厨二的虚無
2011/07/16 12:16
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:にい - この投稿者のレビュー一覧を見る
ロードノベル風のストーリー
だが、各地での出会い自体がキャラクターにほとんど影響がない
そもそも「黄昏」自体が人の心の「何か」を引きずり出すものでもなく、自動的に人が死にたくなるだけ
人為的な兵器の後遺症である「黄昏」に対し、最後に「黄昏にいったい何を殺せるというのだ?」と問われても意味がない
ようは「虚無」の概念を出したかっただけだろう
主人公は幼稚でシニカルさがなく、子供が大人ぶった演技をしているよう
ストーリーラインは「とある飛空士への追憶」みたいだが、キャラクターが人形すぎて薄い