紳士とペナルティ

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投稿者：kaede　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

可愛く手のかかる恋人に出会うことになったトムからランディに出会った頃の幼いトム、グレイと寄宿生活を送っていた頃のトム。
シリーズ中、たびたび登場していたトム・ショルティの変遷記？　とでもいう感じの短編集。

著者さん特有の日本の会話にはあまり出ない、どこまで本気かわからないような外国特有のジョークの混じったスピード感のある会話。
ハラハラさせる事件。
甘ったるい紳士のくどき文句にたじろぐ真面目な日本人との恋愛。
そんな表題作は、一気に読ませてくれる勢いがあるが、私的には最後、真面目なこ日本人が口説き落とされた部分がきれいにまとめられてしまっているのは残念。

その他の短編に関しては、シリーズを熟知している人には、トムの人となりがよくわかったり、シリーズにかかわる他の人物の登場もあったりして、とても楽しめるお話になっているとは思うけれど、あまりシリーズを読んでいない人には、可もなく不可もなく、という感じになってしまうかも。

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投稿者：えんじゅ　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

ボディガードシリーズの脇キャラとして登場しているトム・ショルティの少年時代の話など3話からなる作品。
紳士で、稀代の男たらしというキャラを、こんなに魅力的に描けるのも、たけうちさんならでは。
パブリックスクール時代の、羽田幹との出会い、ランディとの艶やかな逢瀬が描かれる「ワルツ」は、中でも秀逸。本編で活躍するグレイの学生時代の様子も描かれていて、楽しかった。
やんちゃな幹が、トムに惹かれ、これからどのように成長していくのか、トムとランディの関係はどうなるのか…、恋の行方が気になる作品です。