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熟れてゆく夏
著者 藤堂志津子 (著)
夏。北海道。瀟洒なリゾート・ホテル。共通の“女主人”を、それぞれの思いで待ち受ける、美しく不安な若い男女。ときに反発しあい、ときには狎れあいながら、たゆたゆと待つ日々が過...
熟れてゆく夏
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熟れてゆく夏 (文春文庫)
商品説明
夏。北海道。瀟洒なリゾート・ホテル。共通の“女主人”を、それぞれの思いで待ち受ける、美しく不安な若い男女。ときに反発しあい、ときには狎れあいながら、たゆたゆと待つ日々が過ぎてゆく。女主人の望みはいったい何なのか? 愛と性のかかわりの背後にうごめくエゴイズムや孤独感、焦躁感、そして混沌とした愛欲の世界をあざやかに描いた表題作は、第100回直木賞受賞作。藤堂作品の原型がここにある。他に「鳥、とんだ」「三月の兎」の二篇を収録する。
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「三月の兎」の主人公に共鳴した
2020/01/04 23:20
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投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
表題作は作者の第100回直木賞受賞作である、この作品に「鳥、とんだ」(主人公は母親の不倫の子、堕胎経験がある彼女が飼っている犬が病気になって・・・)「三月の兎」(主人公はなぜか3月になると精神が危うくなって・・・)を加えた短編集。私は相手が思っている自分を演じなければいけないという辛さを描いた「三月の兎」に共鳴した、そうなんだよと主人公に向かって相槌をうちそうになった。この作品は中間小説の傑作に贈られる直木賞を受賞しているのだが、これは純文学期待の新鋭に贈られる芥川賞でもよかったのではないかと思った、この2つの賞の境界がよくわからない