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  • カテゴリ:一般
  • 販売開始日: 2011/03/01
  • 出版社: 文藝春秋
  • レーベル: 文春文庫
  • ISBN:978-4-16-769302-2
一般書

電子書籍

タンノイのエジンバラ

著者 長嶋有 (著)

人が一日に八時間働くというのが信じられない。八という数字はどこからきたのだろうか。なんだか、三時間でいいんじゃないかもう……(「夜のあぐら」より)。なぜか隣室の小学生の娘...

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タンノイのエジンバラ

税込 550 5pt

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タンノイのエジンバラ (文春文庫)

税込 704 6pt

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商品説明

人が一日に八時間働くというのが信じられない。八という数字はどこからきたのだろうか。なんだか、三時間でいいんじゃないかもう……(「夜のあぐら」より)。なぜか隣室の小学生の娘を預かることになった失業中の俺のちぐはぐな一夜を描く表題作。真夜中に実家の金庫を盗むはめになった三姉妹を描く「夜のあぐら」。ロードムービーの味わいの「バルセロナの印象」。そして20代終わりの恋をめぐる「三十歳」。リアルでクールな、芥川賞受賞後初の短篇集。

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評価内訳

紙の本

むなしくて、情けなくて、なんだか笑っちゃう

2006/01/27 22:29

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:木の葉燃朗 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 「タンノイのエジンバラ」・「夜のあぐら」・「バルセロナの印象」・「三十歳」の四編からなる短編集。
 四篇に共通していたのは、なんだか悲しくて情けなくて、むなしくて、でも笑っちゃうという雰囲気。小説全体としては、それほど特別でもない人たちの、なんとなく「とぼとぼ」といった感じの日々が描かれているのだが、細部になんともいえないユーモアがあふれている。
 例えば「タンノイのエジンバラ」で、主人公が預かった女の子に「どうしてグーフィーは二足歩行でミッキーとも会話ができるのに、プルートは四つ足で歩いてミッキーに飼われているんだろう」(p.33)と質問したときの女の子の答え。そのあまりにも迷いのない断言には、女の子の自信に、正しいように思ってしまうが、「いやいやちょっと待て」と思い直し、そこで読みながらじっと考えてしまい、非常に印象に残る。
 あるいは、「バルセロナの印象」での、ガウディの死後も作り続けられるサグラダ・ファミリア協会に対する「山田康雄の死後も物まね芸人をつかって放映を続けるルパン三世のようなものか」(p.139)という主人公の感想も、なんとなく説得力がありながら「これを納得していいものか」と思う。その、自分が感じるギャップが、面白い。
もう一度色々なところを読み返したくなるような、くせになる面白さを持った本。

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紙の本

静かだけど弱くない

2017/05/31 22:13

1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ポージー - この投稿者のレビュー一覧を見る

静かな文章なのに意味自体は弱いということではない。もしくは決して柔らかくはないものを静かに描けてしまっているということなのか。

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2006/02/16 00:38

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2006/03/31 01:06

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2006/09/22 17:13

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2008/05/13 07:59

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2008/08/21 21:56

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2008/09/01 22:42

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2009/01/10 16:44

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2009/04/24 16:17

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2009/05/14 08:17

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