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凸凹デイズ
著者 山本幸久 (著)
凪海(なみ)は弱小デザイン事務所「凹組」の新米デザイナー。同僚は天才肌の黒川、仕事に信念のある大滝の2人きり。チラシやエロ雑誌のレイアウトをこなす毎日に、老舗遊園地のリニ...
凸凹デイズ
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凸凹デイズ (文春文庫)
商品説明
凪海(なみ)は弱小デザイン事務所「凹組」の新米デザイナー。同僚は天才肌の黒川、仕事に信念のある大滝の2人きり。チラシやエロ雑誌のレイアウトをこなす毎日に、老舗遊園地のリニューアルデザインのコンペという一大チャンスが舞い込んだ。凪海はずっと暖めてきたキャラクター、デビゾーとオニノスケのイラストを描く。コンペのライバルはやり手美女社長が率いる気鋭のデザイン事務所だが、事態は意外な方向へ…。コミカルでちょっと切ない青春仕事小説!
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紙の本
第1刷:2009年2月10日
2015/08/23 13:06
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:bbsf - この投稿者のレビュー一覧を見る
単行本は2005年10月刊行で短編を書き下ろしで追加…解説は三浦しをん…後々の作品に出てくる小ネタの出発点になっている本…MOなんて記憶媒体があったことなんか10年たってないのにほとんど忘れていた
紙の本
ひとはなぜ働くのか?を考える『凸凹デイズ』
2011/02/17 10:54
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:惠。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
凪海はたった三人のデザイン事務所の「凹組」で働く新米デザイナー。スーパーのチラシやエロ雑誌のレイアウトをこなす毎日に事務所始まって以来のチャンスが舞い込んだ。老舗遊園地のリニューアルデザインのコンペ――ところが経営陣の思いつきで事態は意外な方向へ。書き下ろし短編『凸凹ホリデー』を収録。
所感:
たった三人の弱小デザイン事務所「凹組」。従業員の内訳はふたりの先輩(大滝・黒川)に後輩(凪海)がひとり。ところが老舗遊園地のリニューアルデザインコンペで凪海(女性)がデザインしたキャラクターが気に入られたことから、凪海は凹組設立メンバーであったデザイン会社社長・醐宮(女性)の元に出向することになる。醐宮の元で働くうちに凪海は大滝・黒川と醐宮との過去の確執やいさかいを知ることになる…。
著者の作品は『男は敵、女はもっと敵』に続き二作目。『男は敵、女はもっと敵』が非常に読みやすかったので、同じノリで手にとってみた。作品の傾向として好きな部類だし、という軽い気持ちで。
しかししかし、最初がとてつもなくとっつきにくかった。書いてある文章は平易で単純なのに、まったく頭に入ってこないのだ。想像力を刺激されない。
それでも読み始見続けて13ページでこの一文に出会った。
なのにあたしは遅刻している。
ん?
「あたし」??
冒頭は凪海視点で展開するのだが、この一文に出会うまで、凪海はてっきり男性だと思っていた。ついでに「凪海」は名前(ファーストネーム)じゃなくて苗字だとも。
凪海が女性だとわかって若干読み進めやすくはなったものの、しかしやはりなかなか頭に入ってこない。ストーリー展開としては好きなはずだし、オーソドックスな展開も安心して読めて好きなはずなのだけれど…。もっと楽しめてもよさそうのになぁ…。
本作の構成にはちょっと特徴があって、作品中、凪海視点のストーリーと大滝視点のストーリーが混在する。凪海目線で綴られるのは、「現在」、一方大滝目線では約10年前――大滝がデザイン事務所に就職してから凹組を立ち上げるまで――の「過去」が綴られる。
視点に立つ人物を分けたことで、過去と現在のおはなしが見事に混ざり合っている。ここでわたしが言う「見事」とは、違和感なく融合しているのにも拘わらず、過去の話と現在の話が不必要に混ざり合わない(読者を混乱させない)という意味だ。本作には「章」なるものがないので、過去と現在をいったりきたりしながらも読者に混乱をもたらさないというのはすごいことだと思う。
そして、三浦しをんの解説もよかった。わたしは三浦作品はあまり好きな方じゃないけれど(雰囲気や文章が苦手)、エッセイを読んでみたくなった。エッセイだと文体も大丈夫そうだし、「三浦しをんのエッセイが面白い」という評価をよく耳にするから。
解説で三浦氏は「働く理由」を問い、その解を出している。
賃金をもらえるから。やりがいがあるから。ただなんとなく。いろんな理由は嘘ではないけれど表面的なことで、「なぜ働くか」という疑問に対する本質的な答えは、
「ひとは、だれかとつながっていたい生き物だから」
なのではないか。
わたしは一時期仕事をせずに家にいてばかりの時期があったのだけれど、仕事をしている今の方がなぜか元気でいられる。文句もあるし腹がたつこともあって仕事にいくのが面倒だなぁ…と思うこともあるけれど、やっぱり、仕事をしている今の方がいい。それはいろんなひとと会うからかもなぁ…と三浦氏の意見に妙に納得してしまった。
作中、凪海の郷里のお母さんが電話口で発したひとことがとても印象的だった。
「働くのって楽しかねえ」
ファミレスでバイトを始めたこのお母さんは、高校生の「お友だち」が出来て、店長さんにもよくしてもらってバイトにいくのが楽しくて仕方がないらしい。「ひとはだれかとつながっていたい生き物」か…。その通りなのかもしれない。
ちなみに本編よりも、巻末に収録された短編『凸凹ホリデー』(凹組のメンバーが藤沢(神奈川県、江の島がある地域)に社員旅行に行くお話)が好きだな、わたし(ついでに解説と)。本編よりも付加物が好き、という不思議な一冊だった。
『凸凹デイズ』収録作品
・『凸凹デイズ』
・『凸凹ホリデー』
紙の本
物足りないかなあ
2019/11/08 16:58
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:hid - この投稿者のレビュー一覧を見る
なんだろう、このもやもや感は。
展開はありきたりだし、キャラクターもとがってないし。
普通なのかなあ。
最後も、そういう終わり方なんだ、って感じでした。
決して悪くはないんですけど。