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柳生忍法帖 上 山田風太郎忍法帖(9)
著者 山田風太郎 (著)
寛永19年春。女人救済で名高い、鎌倉東慶寺の山門をおびただしい女性の血で染めた「会津七本槍」の七剣鬼。暗愚な藩主加藤明成を使嗾し、硬骨の家老堀田主水一族を皆殺しにした暴虐...
柳生忍法帖 上 山田風太郎忍法帖(9)
04/25まで通常838円
税込 419 円 3pt柳生忍法帖 上 (講談社文庫 山田風太郎忍法帖)
商品説明
寛永19年春。女人救済で名高い、鎌倉東慶寺の山門をおびただしい女性の血で染めた「会津七本槍」の七剣鬼。暗愚な藩主加藤明成を使嗾し、硬骨の家老堀田主水一族を皆殺しにした暴虐に今天誅が下される! 大いなる恨みに燃える堀家の女七人を助けるべく、徳川千姫の命により、柳生十兵衛が、いま見参!
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紙の本
ご存知柳生十兵衛女人を助くの巻
2002/03/04 18:45
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:がんりょ - この投稿者のレビュー一覧を見る
文句無く面白い。
剣の達人柳生十兵衛が、夫や父を無常に殺された敵討ちの助太刀をするという話を聞くと良くある話である。敵の相手が例よって人間とは思えない技(髪の毛を自由に操れたり、動物と話ができたり)を持っているし、敵の殿様はサイコだし、とにかくハチャメチャなのである。あらすじを書くと荒唐無稽にしかならない話をグングン読む進めさせられてしまうのは、山風恐るべしというしかない。恐らく緩急の微妙な具合を心得ているからではないか、とんでもない技を使った活劇の次のページでは、歴史的な背景の記述で興奮をクールダウンさせてくれる。背景の話をしていると安心していると、いつのまにか次の活劇の世界に取り込まれているのだ。