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電子書籍
りら荘事件
著者 鮎川哲也 (著)
秩父の山荘に七人の芸術大学生が滞在した日から、次々発生する恐怖の殺人劇! 最初の被害者は地元民で、死体の傍にトランプの“スペードのA”が意味ありげに置かれる。第二の犠牲者...
りら荘事件
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りら荘事件 (講談社文庫)
商品説明
秩父の山荘に七人の芸術大学生が滞在した日から、次々発生する恐怖の殺人劇! 最初の被害者は地元民で、死体の傍にトランプの“スペードのA”が意味ありげに置かれる。第二の犠牲者は学生の一人だった。当然の如くスペードの2が……。奇怪な連続殺人を、名探偵星影竜三はどう解く? 巨匠の本格傑作。
著者紹介
鮎川哲也 (著)
- 略歴
- 1919~2002年。東京生まれ。日本ミステリー本格派の長老。
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紙の本
わたしの好きなもの
2001/05/19 11:41
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:春都 - この投稿者のレビュー一覧を見る
WEB上にある他の人の感想を読んでも、なかなか踏み込んだ意見が見られない。というより、どれも似たり寄ったりの意見のように思え、たとえば「いま読んでも古くさくない」とか、「これぞ本格!」などのような、内容を語っていないものが多いようだ。
本格推理小説の歴史上に燦然と輝く一作であり、決して少なくない読者がありながら、不特定多数、つまり未読の人も見るかもしれない感想には、あまり恵まれていないのである。なぜか。
それは計算しつくされた、きわめて余剰の少ない「本格」だからだろう。大がかりなトリックひとつで構築されたのではなく、いくつもの考え抜かれたトリックをふんだんに盛り込み、しかもそれらはすべて強い結びつきを持っている。
伏線もミスリードも、本格の根底にある「フェアプレイ」の意識に準じながら、いたるところに散りばめられているのだ。
僕は『りら荘事件』を読みながら、最高の純度を持った「本格の結晶」という言葉が何度も頭をよぎった。僕も含め、この作品を語る人たちは、ひとつの分子のみを取りだすことで、その美しい形を壊してしまうのを恐れているのである。
偉大な先駆者であり、先導者であり、求道者である鮎川哲也が、数十年にわたって発しつづけてきたメッセージ。それが全編に満ち満ちている。
ページをめくるたびに聞こえてくる、「どうです、本格っておもしろいでしょう?」の言葉に、子供のように微笑む「鮎哲」の顔が重なった。
あなたほどではないかもしれないけど……僕も好きです、本格が。
紙の本
面白かったが
2023/03/18 01:11
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:いしかわ - この投稿者のレビュー一覧を見る
概ねこういうことだろうなというのはわかった。
本人が気づかないことある!?という箇所や、クローズドじゃないのにそんなに閉じ込めておけるか?という疑念がややある。