商品説明
「羽根つきは、なぜ正月にだけやるのか」「節分に豆をまくのはなぜか」「墓石に水をかけるのはなぜか」といった、現在でもまだ数多く残っている陰陽五行に基づく言い伝えや習慣、祭りといった謎を、陰陽五行研究の第一人者である吉野裕子先生が初めて一般向けにわかりやすく解説。知的興奮を満喫できるお役立ち本。
著者紹介
吉野裕子 (著)
- 略歴
- 1916年東京都生まれ。津田塾大学卒業。現在、山岳修験学会・日本生活文化史学会、各理事。著書に「陰陽五行と日本の天皇」「易・五行と源氏の世界」など。
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紙の本
生活に根ざした陰陽五行
2001/08/15 14:31
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:はるあきら - この投稿者のレビュー一覧を見る
私達の文化や風習、言い伝えなどにおいて、それらの根拠や理由を意識することはほとんどないが、実はある法則の上に成り立っていることがわかる。それが陰陽五行思想であると著者は主張する。そしてその例を日常生活の中に求め、解説したものが本書である。
「カミナリが鳴ったらヘソを隠せ」とは小さい頃によく言われたものだが、この言葉の裏側に実に壮大な思想の裏付けがあったことへの驚き、稲荷信仰に託された人々の切実な願い、など題材が身近である分、興味を覚えずにはいられない。
こういった思想を残念なことに現代人は忘れてしまっている。しかし、本書を読むことで祖先と私達との接点が持てるのではないだろうか。
陰陽五行思想で民俗を捉えるという手法は一般的ではないと聞く。そういった意味ではサンマーク出版を通じての出版は幅広い層に読んでもらえる可能性があり意味のあることだと考える。これがきっかけとなり陰陽五行に興味を示す人が一人でも増えることを期待したい。
紙の本
生活の中の陰陽五行
2001/02/08 03:31
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:taigo - この投稿者のレビュー一覧を見る
吉野裕子はいつもまじめな本を書いているので、興味があってもなかなか読まなかったのだが、本書は実に読みやすい。陰陽五行について書いてある。タイトルのカミナリ様がヘソを狙う理由、桃太郎のお供はなぜ猿・雉・犬なのか、なぜ土用の日にうなぎを食べるのか、浦島太郎の玉手箱とは何かなどのことを陰陽五行で説明していく。どれも大変興味深くおもしろかった。私たちのごく身近なところに、陰陽五行という思想が存在しているのだ。
ちなみに、小野不由美の『十二国記シリーズ』にも陰陽五行が見られる。青海、赤海、黄海、白海、黒海、令艮門、令巽門、令坤門、令乾門などがそうである。
紙の本
八百万の神+仏教+陰陽五行=日本人
2001/01/25 13:32
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:谷池真太 - この投稿者のレビュー一覧を見る
荒俣宏が「帝都物語」で陰陽五行をうまく活用して面白い世界を作り上げていたが、何のことはない。荒俣宏の作り上げた世界は現実そのものだったのである。世の中なんでもかんでも陰陽五行で説明できるのだ。
仏教よりも早くにチャイナから伝来した陰陽五行や神仙思想は仏教以上に日本人のこころに根付いているのである。
Dr.コパの風水や街角の易の占いや太極拳などはこの陰陽五行が堕落し、世俗化した姿である。本当の陰陽五行は宇宙の真理であり無謬の法則である。その理論に例外はなく、世界中のすべての事柄を五行の法則によって説明できる。
動物占いにはまってしまった方は、その根本原理である陰陽五行も勉強してみてはいかがだろうか。