紙の本
「考える」ということ
2009/05/20 02:16
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Tammy - この投稿者のレビュー一覧を見る
『千円札は拾うな』がとても面白かったので、選んだ作品です。
結論からいうと、『千円札は拾うな』程ではないといったところです。。。
それでも、「フムフム」と思ったところをあげてみます。
(P.63)
<頭を使い続けることで、無意識で出来る仕事のパフォーマンスの領域を広げていく、それが成長し続けるということだ。>
(P.75)
<頭の使い方が、「考えている」のではなく、「情報を処理している」だけになってはいないか>
(P.98)
<私はその(上司やクライアントの意図を汲み取るための)訓練として、「要するにこれはこういうことなんだ」という置き換えをすることを習慣化している>
(P.124)
<失敗ポイントは、必ず失敗を招いてしまうので、どこまで成長しても決して忘れてはいけない。
だが、成功のレシピは習慣化し、見なくてもできるようになったらできるだけ早く捨てたほうがいい。>
(P.148)
<自分の感情をむやみやたらと垂れ流さずに、かみしめて生きていくことが、人として成長していくためには必要なのだ。>
面白い考えかたをする人による、面白い著書です。
「考える」ってどういうこと?という問い対するヒントも満載です。
もちろん、「読んで損した!」なんてことにはならないと思います。
ただ、どっちが良い?と聞かれたら、わたしなら『千円札は拾うな』を推します。
というのは、印象だけかも知れませんが、「正しい○○」とか「本当の××」とか言った言葉を使い過ぎな感じがしました。
好みの問題と言われればそれまでですが、「正しい」とか「本当の」とかいった言葉は、考えることを放棄する響きがあります。
せっかく考えようとしているのに、結局正解は人に決められるのか。。。といった感じの。
とはいえ、ものの考え方を示唆してくれる貴重な本ではあるでしょう。
学生さんや、新人社会人さんにオススメします。
そして、本作を読んで面白いと思った人も、思わなかった人も、
是非『千円札は拾うな』を読んでみてください。
更に蒙が啓かれることでしょう。
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P79現代人に必要なのはこれ以上の情報ではなく、自分のこころで「感じること」と自分の頭で「考えること」
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「ちくわの穴とドーナツの穴はどう違うのか」こうした、どうでも
いいことを深く考えることは、経営頭を育てるいい訓練になる。
受験は試験の点数で評価される。例えば10問中、1問目が難しい問
題だったとする。こうしたとき、受験では1問目はスルーしても、
残りのやさしい9問を解いて、90点を取ることができる。
しかし、仕事は違う。他の人の解けない1問目を解くことにこそ、
価値がある。
このことは、20代と30代の成長の違いにも当てはまる。頭のいい
人は、20代での成長がめざましい。ところが、30代になると、成長
が伸び悩んでしまう。
【2009年4月28日立読】
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ワイキューブは就活の時に知った会社。
地下にバーがあったり、すこし変わっている。
何より、社長の安田さんはRでの営業時代先輩を連れまわして
営業成績をのばしていた・・・
そんな話が印象に残ってます。
なんか自由な人だなー
その印象は本からも垣間見ることができました。
要するに、
1.考えよ。仕事とは何か、幸せとは、生きるとは。
2.物事を受け入れ、100%疑え。
3.やっぱり考えよ。どうでもいいことを。
考えるのって大事です。
それもとことんと。
そういう感じ。
答えは自分の中にあるらしいですよ
どんなことも。
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一言で言うなら今までお目にかかったことのないビジネス書といった一冊。
最初から最後まで徹底して「考える」ことの大切さを説くこの本では、それが様々な例を用いて語られます。
特に印象的だったのは、「三匹のこぶた」を例にとって誰が一番賢いのかを考察している部分でした。
一般的にはレンガの家を作った末っ子のブタが賢いと思われるのですが、この三匹を経営者視点から考えるとどう見えるのかという話では、一つの事象を多面的に解釈する「頭の良さ」、複数の視点を持つことの重要さがわかりやすく学べます。
他にも「落合だけがイチローにアドバイスできる理由」や「天才が秀才に勝てない理由」など、ちょっと変わっているけれど論理的な話がたくさん書かれているので周囲と一味違った自分を目指す人にお薦めの一冊です♪
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何かを捨ててついてくるという意気込みが感じられたときぐぐっきた。
今後は、相手との共感が重要だと思う。
ちくわとドーナツはなぜ穴が開いているのか?要は感じることが他人と違うように!
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人は何かを知りたいときに、すぐにその答えを外に求めようとする。誰かに聞いたり、本を読んだり、ネットで探したり。「フォーカス・リーディング」でも触れられていたが、読書が必ずしも知識として蓄積されるわけではなく、求めている答えは、自分の頭の中にしか存在しないとことを認識しなければならない。
考えるきっかけとしての「アイディア」はゼロから生み出されるものではなく、そこにあるが自分が気づいていないものを見つけることであり、これは経営コンサルタントの大前 研一氏のコトバを借りると、「無から有は生まれない」ということ。自分が無視して生きていたようなことを「考える」こと、もっというならば「考え抜くこと」が今の現代人に不足していると著者は指摘している。
しかし、実際に世の中の人はなんらかの形で頭は使って考えている。気づかなければいけないのは、その頭の使い方が「考えている」のではなく、「情報を処理している」だけに留まっているのではないか、ということ。もっと言うならば、「考える場所」を間違えてはいないだろうか。「考える場所」を誤ってしまうと、求めている結果に辿りつくことが出来ないため、徹底抗戦して考え抜くしかない。これは、先日ご紹介した「悩む力」とシンクしている部分でもある。
考えるきっかけはたくさんある。ただ、そのチャンスが活かされていないだけだと思う。例えば、自分にとって幸せとはどんなことで、働くとは何か。生きるとはどういうことなのか。「考える」ことで、自分にとって心豊かな価値判断基準を保てるようになり、結果として自分の中で答えを見出していくことが出来るのではないだろうか。
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■答えを手に入れるのではなく、答えの出し方を手に入れる
■アイデアとはゼロから生み出されるものではなく、そこにあるが誰も気づいていないものをちゃんと見つけることだ
■情報が多いからこそ、私たちは興味のない情報を遮断して生きている。だが、そうしたことを続けていると、自分の脳を刺激するようなものと出会えなくなってしまう
■この世の中にある「モノ」は、たどっていくとスタートは、すべて誰かの頭の中に行き着く
■あえて誰もが無視して生きているようなどうでもいいことを、ときどきねちねちと考えることにしている
■仕事で求められるのは、時間さえあれば誰でも解ける二問目から十問目までを解くことではない。他の人が解けない一問目を解くことにこそ価値がある
■グーグルのすごさは、その膨大な情報を整理し、優先順位をつけていること
■仕事における自分事の対義語は「みんな事」
■人の頭を当てにして仕事をしている限り、自分の頭は働かない。そして、人の頭を頼って仕事をするのなら、そこにあなたがいる意味はない
■ぐっとくる会社があるように、人にもぐっとくる人と、ぐっとこない人がいる。その違いは、あと一段、階段を上るために何かを捨てる覚悟をしているかどうか、だと私は思う
■人がぐっとくるのは、その「当然」を超えた「こだわり」、自分たちの想像を超え、そんなところまでと思わせてくれる部分に触れたとき
■料理をしない人は、「うまい」か「まずい」かしか言わない
■自分の仕事についてきちんと考えてきた人は、他の人の仕事を見たとき、そこに至るまでのプロセスが見えてくる
■才能だけでは、成功することはできても、成功し続けることはできない
■どうやったら売れるのか。もっとも簡単な方法は、「二万円を一万円で売ること」だろう
■ミスにも「明らかなミス」と、正解に近い「ニアなミス」がある。実はどんな分野でも、上達するということは、この「ニア」のレベルを上げていくこと。そしてそのための唯一の方法が考え続けること
■「こだわり」は、窮屈なぐらいでないと価値が無い
■趣味の目的は、プロセスを楽しむことにあるが、仕事の目的は、結果を出すことにある
■忙しい現代人に必要なのは、これ以上の情報ではない。必要なのは、自分の心で「感じること」と、自分の頭で「考えること」だ
■答えは決してひとつではない。答えを求めて考えてしまうと、何かひとつの答えにたどり着いたときに、他の選択肢を考えなくなってしまう
■一〇〇%受け入れるためには、「その人は自分に何を教えようとしているのか」ということを考えることが必要なのだ
■成長できないのは、どうせまずいに決まっていると口に入れようとしない「食わず嫌い」タイプと、味わうことをしないまま飲み込む「丸のみ」タイプの人間である
■好きは損を超えることができるが、得が嫌いを超えることはできない
■意識的に時間を止めることが必要
■結果を出せないマネジャーは「なぜ売れないのか」「どうすれば売れるのか」と考えていることが多い。でもそう考えている限り、結果には結びつかない。マネジャーが考えるべきことは、どうすれば部下の能力を伸ばすことができるか
■こだわりは持っているが「固執する部分が少ない男」がモテる。嫌われるのは、自分のこだわりが強すぎて、人にも押し付けてくるタイプ
■失敗が点なら、成功は面
■学校で勉強することは大切。なぜなら学校は、強制的に頭を使わせるから
■合理性を重視して「仕事に感情を持ち込むな」という経営者は多いが、仕事に感情を交えない人は、いい商品を作ることも、商品を売ることもできない。「ビジネス=誰かに価値を感じてもらうこと」と考えるなら、感情はビジネスの原点になくてはならない
■ビジネスに必要なのは、突き詰めれば二つしかない。商品を生み出すことと、その商品の価値を相手に伝えること
■言葉は正確そうで、とても曖昧なもの。私がこれまでの経験で痛感しているのは、相手の言葉や文章をそのまま額面どおりに受け取ると、大だいたい外すということだ。だから私は、常に「言ったことは伝わらない」とういことを前提にものごとを考えるようにしている
■考えるべきことは、会社がつぶれたらどうするか、ではなく、「会社がつぶれなかったらどうなるか」
■ナルシストであることは、男にとって大切なこと
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内容はあまり表題に関係ありませんが、なかなか参考になる一冊
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メモ
・人がぐっとくるのは、「当然」を超えた「こだわり」、自分たちの想像を超え、そんなところまでと思わせてくれる部分に触れたとき。
・自分の仕事についてきちんと考えてきた人は、他の人の仕事をみたとき、そこに至るまでのプロセスがみえてくる。
・パフォーマンスの領域を広げ続けるには、意識的に「かんがえなければできないこと」を常に自分に課していくことである。
趣味と仕事に違い
・趣味の目的は「プロセスを楽しむこと」、仕事の目的は「結果を出すこと」
アイディア
・どんな疑問でも、それをずっと掘り下げていくことさえできれば、必ず答えは見つかる。
「わかる」のレベル
・レベル1:「内容を理解する」
・レベル2:伝えて事に「同感」する
・レベル3:「共感」を生み出す。
−相手の感情に触れことによって、自分の感情がそこに一致するということ。
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表紙がささって読んでみたが、表紙ほどのメリハリがある内容ではなかったように感じる。具体的なノウハウ集ではなく、抽象的な、考え方のノウハウだろうか。中盤は同じようなことが言葉を変えて書かれていたような印象を受けた。
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how to本というより、この人の人生論。
ただ、なるほどという考え方、自分が今まで考えていなかったところもあって、参考になった。
特に、仕事を始めて意識するようになったこと。
「成功」と「失敗」。
どんな小さなことでも起こることなのだが、
「成功は面で、失敗は点で考える」
ということがすごくシンプルかつ腑に落ちるフレーズだったと思う。
つまり、成功は小さなことの積み重ねで成功に結びつくことなので、そのプロセスが大切だということ。
失敗はひとつの何か決定的な要因が原因となっているので、そのひとつを突き詰めて考える、ということ。
以前、先輩に教えていただいた「お腹が痛いとき、どこが痛いのかを説明する」のと同じこと。
また、もうひとつは自分の状況がありきなのだが、
「会社がつぶれたらどうしよう、ではなく、つぶれなかったらどうしよう」
を考えること。
万が一起こりうることを考えるよりも、つぶれなかったとき自分がそこでどれほど何をするのか、また将来しているのかということを考えるほうが大切だということ。
基本的には「どうしたら〜できるのか」というテクニックではなくて「考えることの重要性」を説いた本。
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どのような意図で検索をしてはいけないのだろうと期待して読んだのだが、ただなんでも調べて終わりにしないで、自分の頭でしっかり考えよという教訓であった。
頭を使うことはもちろん大切なことである。
だけど、検索だって、いろいろな考え方を引き出すヒントになるのである。
少し、安直過ぎるタイトルではなかろうか。他人のプロセスや気持ちを理解する為にも、自分も考えてみる、そして、実際にやってみる。
これは確かにそうだと思う。
自分が動くことによって見えなかったものも見えてくるのだ。
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何かわからないことがあったとき、
まずやることはgoogleやYahoo!で検索すること。
最近はそういう場面が多くなっているし、自分自身もやっていることだ。
だけど、それでわかった気になってはいけないのだろう。
答えなんてそんなに簡単にわかるものではない。
というか、正しい答えなんてものはこの世の中にはなく、正しそうな答えがあるだけだ。
この本では「ちくわの穴」について考える著者が出てくる。
ちくわの穴の本質とは何か?
まあ、どうでもいい話である。
だけど、そのどうでもいい話をねちねちと深く考え、
自分なりの答えを見つけ出すことが「仕事頭」につながると説く。
混沌とした多くの情報から、仕事の本質にかかわる情報かどうかを判別する、
そして他人の頭を頼らずに、自分の頭で考える。
それが大事だと。
どうやって考えたらいいかということはこの本には書いていない。
ロジカル・シンキングとか、クリティカル・シンキングとか思考法の本がたくさんでているが、
この本はその類ではない。
ただ、考えることの重要性が述べられており、その心構えをするための本だと思う。
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2009.7.13読了 中身とは逆説的な標題で、要は外に答えを求めるのではなく、内つまり自分の頭で考えよ、と説く。特に「三匹の子豚で賢いのは誰」の多面的な考え方が興味深く、また天才が秀才に勝てない理由や失敗は点・成功は面でとらえる、なども参考になった。ただ、各パートに大見出しがイマイチ!
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・本のタイトル:「検索は、するな。」/安田佳生 氏
・気づき
■『プロセスを共感』すると、感じ方が変わる
料理をしたことがない人が手料理を食べても、
「うまい」「まずい」の感想しかいうことができない。
でも、料理の経験がある人が食べると、
「この餃子は肉の割合をこのくらいにして、こんな味付けをしてくれたんだな」という
『別の味』がわかるようになる。
→よりその人の結果に至るまでのプロセスや、
ありがたみがわかるようになる。
⇒なるほど〜ヾ(=^▽^=)ノ!!
たしかに、自分自身が経験していれば、より深く相手のことがわかりますよね(^^)!
自分自身が酸いも甘いもいろいろな経験をしていた方が、
より深く相手と理解し合えるんだなぁと気づきましたっ(^-^)v
オムライスを作ろうとするとなぜか必ず炒飯になってしまうほど
料理ができない僕ですが(笑)、
ちょっと料理始めてみようかなと思いましたっ(^-^)v
将来、お嫁さんが料理を作ってくれたときに
より深く共有してより深い感謝を伝えたいですもんねっヾ(=^▽^=)ノ☆