紙の本
普通の石田作品、て感じ。
2018/05/20 20:52
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投稿者:ROVA - この投稿者のレビュー一覧を見る
4TEENに続編があると聞いて早速読んでみました。
彼らの2年後が読めて嬉しかったですが、4TEENのような粗削り感は無く
構成はIWGPと同じで、良く言えば安心して読める、
言い換えれば彼らでなくても出来そうなお話。です。私は好きですけどね。
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『4TEEN』で色々な体験をした14歳の4人組は、皆、高校へと進み16歳へとなっていた。
別々の高校へと進学した彼らだが、その友情は健在。
今回も細かく話が分けられ、全10編で構成されている。16歳の日常風景と、その中で起きる貴重な体験、相変わらず彼らを取り巻く状況はバラエティに富んでるなと思った。
16歳なりの理解というのこんな風なものかなとも興味深く読めものの、恋愛絡みの話も多くなり、前作よりは落ち着いたように感じる。
まだまだ先があるような書き方だったけど、作品自体はこんな感じで続いていくのだろうか、それとも早い段階で物語を締めるのだろうか。
「IWGP」とは雰囲気も異なるし、IWGPほど濃い描写があるわけではないのだけど、語り手がどことなくマコトっぽく見えてきて、作風が似た感じになってしまっているようにも思う。
「IWGP」で拾えない話をこっちでやっていくというのならそれもありかなとも思うけど。
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面白く読めた。携帯小説とか、現代起こっている事も含まれていると、余計にリアルで面白かった。
また、将来の不安、仕事につけるか、一生働けるか、年金問題。自分も高校生、大学生と、すごく不安に押しつぶされそうな程悩んできただけに、ホームレスのトクさんの言葉が、自分の心にも響いてきた。
等身大な現代の少年少女が描かれているから、うなずく箇所もあったし、その世界に入りやすかった。
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2009年の目標である、『150冊読む』が無事達成!
150冊目は絶対に大好きな石田衣良作品にしようとしてました。
発売前から図書館で予約していたので新作を1番に借りることが出来ました!
直木賞受賞作品『4TEEN』の続編です。
14歳だったあの4人組が16歳になって帰ってきた作品。
久々の石田衣良作品でわくわくしながら読みました。
高校生になってちょっと大人になった4人も相変わらず最高でした。
下ネタも全開です。
現代を生きる16歳の彼らが抱える悩みや想いをリアルに描いてある作品で、高校時代が本当に懐かしくなりました。
街の描写が本当に素敵です!
というか、その場に行ったことがなくても行った事あるかのような錯覚を起こしてしまいます。
石田衣良さんの街モノは本当にハズレがないですね。
ちなみにこの作品の舞台は『4TEEN』同様、月島が舞台です。
もんじゃが食べたくなる作品間違いなし!
石田作品は本当に読みやすいです。
文章は難しくないし、ストレートに響く作品ばかり。
特に石田さんの喩え方は本当に好き。
本音を言うと高校生らしくない喩えもあったけど、共感できるものばかりでした。
最近石田衣良作品に慣れてしまったのか、少し物足りなさを感じてしまうのがショックです。
お忙しいのかな…?
でも私が石田衣良さんの大ファンであることは変わらないんですけどね。
新作楽しみにしてます!
次は図書館で予約待ちのIWGPの新巻かな。
ついてないことや悪い運命は、ただ忘れちゃうのが一番いいのだ。いつまでも覚えていて、傷がついているよりはね。それは確かなことである。
「そういう人にはいえないような、でもちょっといいエピソードをたくさんつくって、誰かと分けあう。まあ、普通の人間にはそれくらいで十分なのかもしれないな。生きてることの意味なんてさ。さあ、行こうぜ」
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4TEENよりもさらにいい。
これくらい敏感に世界を見つめていられるだろうか。
たった2年間。
それでも数え切れない新しいことを知る。
今には感じられないことを、
時間が流れたあとに感じる。
果てしない取捨選択をくりかえす日々。
本当にたいせつなものは選ぶまでもないから、
きっとそのたいせつさに気づかない。
新しいものを取り入れるときに、
ふとそのたいせつさを思い出す。
4人にいろいろ考えさせられたよ。
感覚を閉ざしちゃいけない。
彼らに出会えてよかった。
石田さん、8TEENもぜひ書いてくださいね。
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誰にもわからないような時間や経験を、どうやってつくっていくか。そいつが生きるってことなのかもしれないな。
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また彼らに会えてよかった!テツローもなんだか、「普通」のいい男になってるようだし。ナオトも元気だし。なんだかジュンのことがだんだん魅力的でなくなってくるのはしょうがないとして、(チビの皮肉屋は高校生以上になるとモテないのでは)他もよかった。18TEENとか書いてほしい。それか19ブルースとか。ラスト10代で。
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「4TEEN」の続編でその後。もちろん悪い話ではないんですけど、16歳の登場人物達があまりにピュアすぎて違和感ありすぎ。ついでに、主人公の1人称で話が進むんですけど、それが妙にIWGPのマコトとかぶって時々どちらを読んでいるのかわからなくなってしまいます。
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久しぶりに石田衣良さんの本を読みました。
前作『4TEEN フォーティーン』の続き。
4TEENは第129回(2003年上半期)直木賞を受賞した作品なので
当時、書店に山積みされていて目にした方も多いのでは?
2003年と言えば、あたしは学校図書館の司書をしてました。
まぁ、当時は小学校の司書だったので
「絵本」から始まる「児童文学」にどっぷり浸っており、
なかなか一般書を読む機会(時間)を作れないでいたのだけど
その後、中学校へ異動になり。
そこの中学の書架で、前述の『4TEEN』と再会。
中学ともなると、児童文学と一般文学の差がなくなって
書架に並ぶのはドラマのノベライズだったり、
芥川賞や直木賞を受賞した作品だったり、と
ほぼ大人の感覚で読めるものが多々なので
それはそれは楽しいお仕事だったなぁ。
もともと。このお話は、月島中学に通う中学二年生四人組が
一年間で経験する様々な出来事をそれぞれの視線で語る形式になっていて、
180センチ、100キロの巨漢、ダイ。
ウェルナー症候群という難病のナオト。
勉強が得意なジュン。
かっこいいことを言ってもどこかイケてない、テツロー。が主人公。
入院中のナオトに大まじめで「エンコー」の女子高生をプレゼントしたり、
過食・拒食を繰り返す同級生とつきあったり、
恋をしたり、傷つきながら大人に近づいていくという内容なのですが。
私は、14歳の頃にタイムスリップして一気に読み進めちゃいました。
読了後は、爽やかな余韻に浸れたので、とても面白かったという感想を持ったのでした。
で今回、『4TEEN』の続きの『6TEEN』が出たというとこで
迷わず購入しました。
16歳。さらに多感な高校生になっているわけです。
内容はネタバレになってしまうので詳しくは書きませんが、
いい意味で彼らは少し大人になり、
でも、そのすがすがしい友情とか、優しい気持ちとかは全く変わりなく。
あぁ、彼らも一生懸命生きているんだなぁ~なんて、
まるで親戚のおばちゃんのような気持ち。
これは、4TEEN当時は独身だったあたしが
今は男の子のお母さんをしていることが要因かも。
で。
改めて思ったのだけど。
中学校の図書館司書をしていた時に、あたしはやんちゃ系の学生に「面白い本ない?」と
聞かれたら迷わず、コレを勧めていた気がするの。
もしくは、金城一紀さんのフライダディフライ、スピード、レボリューション№3あたり。
やんちゃしたい年頃なんだけど…
(族?に入るとかヤンキーとまでは行かなくってね)
って子は「本は嫌いだけど、これなら読めると思う」みたいな
自分の中の認識があったのね。
同じように悩んでいる世代の話に共感できる部分があるんじゃないかなー?
っていう驕りも含まれ。
ある時、同じように4TEENをある女の子に勧めたら、モジモジして返してくるのよ、
「センセイ、これ…こんな本を読んでいると思われたら恥ずかしいので
止めます」って。
見ると、章のひとつに「⑥ぼくたちがセックスについて話すこと」という
題がついていて、それが恥ずかしいのだとか。
あぁ。そうか。多感な時期に同じような多感な仲間の話を読むと、
共感するよっていうのは、あたしの驕りで
こういった作品は、14歳(または、今作の16歳)をとうに過ぎた
「オトナ」が読むから楽しいのかもしれないなぁって…。
気がつかされたのでした。
でも、気づけば予約でいっぱいなくらい人気だったけどね。
思うに。読むとしたら、その手段は…学校図書館から借りるのではなく
(更にセンセイに勧められて、ではなく)
自ら書店で手にとって、お家でひっそりとドキドキしながら読むのが
適しているのかもしれないね。
ま、中学生のお小遣いじゃ、ハードカバーの新刊は買えないと思うので、
ましてや親に買ってほしいって言う入手のしかたは、また違うし。
結局、だったらどうやって読むの???って話だけど。
(4TEENは文庫が出ているので、中学生でも買えるかも。
こういった本は早く文庫化してもらいたいと常々思います)
6TEENを読んで、そんな当時の情景を思い出し
あんなに真っ赤になって、あたしに本を返してきた子も
もう成人式を迎えたんだよなーと思うと、
とっても年をとった気になるのでした(笑
………………
一つだけ、ネタバレを書きます。
6TEENで友人の死に向き合うことになるのだけど、
その病気がうちのオットが経験した「悪性リンパ腫」で。
その章は、ドキドキというよりバクバクして読んでしまいました。
人事に思えず、さわやかな読了ではなかったし。
やはり、同じ境遇=ガッツリ共感
と、即結びつかないってことだね
今頃、色々と学んだのでした。
当時、あたしの被害にあった少年、少女ごめんよ。
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2009.11.2
4TEENの少年達が高校1年生の16歳になってのお話。
高校生活はみんなばらばら。
でも、高校の友だちよりも、一緒にいるのは例の4人。
その他の登場人物も少し出てきます。
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だいすきな4TEENの続編。
面白かったけれど6TEENのほうがすきかなあなんて。
私は同じように私服の公立高校に通ってるけれど、そんなめちゃくちゃ高いブランド服着てる子なんていないよーとかそんな違和感を感じた。
最後のユズルの話が悲しかった。
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よくも悪くも石田衣良。作品中に書いてあるように、『電車の中で読むような』軽い一冊(でも単行本は車内で読むのは難儀だったぞー)。重いテーマを用いてもさらっとよめるのは力量なのか底が浅いのか。
4TEENの続編ということだけれど、あれ?と思うこともちょこっとあったりなかったり。これもIWGPみたいにシリーズ化しちゃったらどうしよう…買っちゃうけどね。
時事ネタを使うのは石田さんの持ち味かもしれないけれど、このシリーズではあまり使わないで欲しかったな。毎年出るわけじゃないんだから。
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4TEENから高校生へと成長した4人の仲間の物語。
相変わらず石田さんの作品はとっても読みやすくてそれなりに面白い。
ちょっとあっさりめの感はありますが16歳のいろいろな青春のカタチが詰まっています。
なんかIWGPシリーズみたいになってきましたね。
このまま7TEEN、8TEENと続いていくんでしょうか?
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大人になった部分と変わらない部分があって帰ってきたようなホッとしたような、見守りたいような気持ち。
恋人が出来たり、父親になったり、新しい友人と出会ったり、友だちを亡くしたり。そのたびに少しずつ大人へ近くなっていくんだなぁと。それでも根っこはやんちゃな4人組のままなのが嬉しい。
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4TEENから2年~今から2年前の月中の2年の頃は楽しかった。太っていてアル中の親父を透視させてしまったダイは魚河岸で働きつつ,定時制の高校に通いながら女房と子供(と云っても誰が父が分からない)と暮らす。早老症のナオトはカトリック系の男子校に通いながら,若者らしい恋心を抱いているが,人生の折り返し点を迎えている。皮肉屋だったちびのジュンは超進学校に通いつつ,ナオトの恋人を獲った形になり気まずかったが,別の男に乗り替える和風の美少女に恐ろしさを感じる。オレ・テツローが一番普通だが,普通の都立高校で最初の友達は両性具有だったし,仲良くなったホームレス(けちけち旅行中)のおじさんは後輩に襲撃され,区民プールの美少女に選ばれて良い線まで行き,着エロをブログで公開していた中学時代の同学年の女の子といよいよホテル入りし,中学時代に4階から飛び降りたおちゃらけからテレビ番組のために友達の役を引き受けたが,悪性リンパ腫で死んじゃった~不安を抱えたままの生活でこんな事柄が起こったら楽しいだろうけど,この中から一つでも起こったら高校1年も悪くない様な気がする。中学卒業しても友達でいられる期間って精々2年と考えるが,この先続くだろうか