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  • カテゴリ:一般
  • 販売開始日: 2010/07/02
  • 出版社: 新潮社
  • ISBN:978-4-10-105826-9

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乙女座 -12星座の恋物語-

著者 角田光代 (著) , 鏡リュウジ (著)

乙女座は「気づかいくん」と「ちくちくちゃん」――。人気作家と人気占星術研究家の夢のコラボがついに実現! 女と男それぞれに星が与えた真のメッセージを、せつないラブストーリー...

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乙女座 -12星座の恋物語-

税込 165 1pt

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12星座の恋物語 (新潮文庫)

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乙女座は「気づかいくん」と「ちくちくちゃん」――。人気作家と人気占星術研究家の夢のコラボがついに実現! 女と男それぞれに星が与えた真のメッセージを、せつないラブストーリー&納得のホロスコープガイドで説く、初めての星座小説集。本当のあなたの姿と、気になる彼の秘めた心に迫ります。

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みんなのレビュー44件

みんなの評価3.5

評価内訳

紙の本

稀代の恋愛小説作家と占星術研究家の第一人者とのコラボレーション。角田さんの「彼と私の物語」24篇と鏡さんの納得のホロスコープガイド。これを読まずして恋愛は語れませんわ。一冊で恋愛小説プラスホロスコープの入門書を読んだ気分にさせられること請け合い。角田さんの見事な24通りの書き分け、プロの作家の真髄を見た気がします。是非あなたも堪能して下さいね。

2009/06/01 21:47

9人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:トラキチ - この投稿者のレビュー一覧を見る

初出 雑誌ミスティ。2006年10月新潮社より単行本として発売。

まるで夢のような贅沢な作品集である。
私にとっては記憶に残る一冊となった。

日頃、角田さんのことを“読者を選ばない作家”だと思っている。
彼女の素晴らしい点は肩肘張らずに書けているところ。

本作は占い雑誌に2年間連載された星座小説集。
ちなみに私自身、占星術自体まるっきり信じているわけじゃありません。
不安を抱いて読み始めたのであるが、全くの杞憂に終わった。
良いところだけを信じて楽観的に読むのがベターですわ。
逆に私は凄く達観して本作を読みました。
たとえ、欠点めいた彼(彼女)がいてもそれは占星術の占いのせいなんだと。

何年も作品を上梓出来ない作家、あるいは一年に一冊ぐらい上梓してもそんなに大した出来じゃない作家。
それに比べ年間3~4冊常に単行本を上梓し、アンソロジーにも常に顔を出している角田さん。
今や直木賞作家の称号だけでなく、国民的作家のひとりとして不動の地位を築いているといっても過言ではないのである。
この5~6年、常にコンスタントに高いクオリティの作品を楽しませてもらっている読者にとって、本作のような豪華なプレゼント的作品は本当に読むにあたって感激ひとしおである。

ここからは、本作の内容に簡単に触れますね。

総じて男性は血液型や星座に関しては無頓着である。
私も例外ではない。

だが、本作を読むにあたって自然と自分の星座(水瓶座)から読んでしまうのですね。
やはり信じる信じない別として、気にはなるのですね(笑)
そしてガーンと来たのは、水瓶座の男性編のニックネームである“風変りくん”
当たってるじゃないか、と思わずほくそ笑む私がいる。

そして次に昔付き合ったことのある女性の星座の女性編の部分を読む。
これもなんとなく当たっている。
そして昔の楽しかった想い出に馳せるのである。

もちろん、恋愛現在進行形の人が読めばもっと楽しめますね。

角田さんの恋愛小説は、他の人ほど思いつめてなく切なさ度も軽い。
本作も心地よく読め、本当に楽しいのである。
24人の個性豊かな男女を書き分ける筆力、これは本当に唸らされます。
そして、鏡さんのホロスコープガイド。
結構楽しめますよ。

角田さんの小説自体、ほとんど各編7~8ページで終わり方が本当に読者にその後を委ねるようなものに終始されている。
これが本当に巧みで、その後、鏡さんの解説で小説自体がよりくっきり浮かび上がってくる構造となっているのですね。

そして少し前述したが、各編の冒頭にそれぞれの特徴を示したニックネームが記されているのです。
たとえば牡羊座の彼(男性)は“トップくん”、牡羊座の私(女性)は“まっすぐちゃん”というように。

これがかなり的を射ていてニヤリとされたかたも多いでしょう。

なかには違った彼女(彼)を発見することもあります。
でも、いつのまにか許容している自分がいるんですね。
読後凄く寛大な気持ちになりますわ。
まるで角田さんの人柄が乗り移ったかのようです。

読者によっては若かりし頃の恋愛に想いを馳せるのも良いでしょう。
そして本作は角田さんと鏡さんが読者に贈る最高のビタミン剤なのですね。

角田さんの代表作は一般的には直木賞を受賞された『対岸の彼女』か『八日目の蝉』と言われている。
しかしながら、短編作家としての彼女の実力も折り紙付きであった。
本作はその“短編の名手”としての力量を遺憾なく発揮できていて、上記代表作に勝るとも劣らぬ出来だと思うのである。
大きな要因として鏡さんとの息がピッタリで、お互いがお互いの良いところを引き出し合っている所が自然と読み取れる点である。

それほど本作は心に残り、そしていつまでも手元に置いておきたい作品集だと言える。
たとえばお若い方が、彼氏(彼女)と喧嘩をした時にちょっと読み返して“ああ、こんな人もいるんだな”と胸をなでおろして、そして相手に向かって寛大な気持ちになって欲しいなと切に思ったりするのである。
そして相手の星座の鏡さんの解説を読んで、良いところを伸ばしてやって欲しいな。

なぜなら“恋愛するということは恋愛小説を読んで感動することよりもずっと素敵なことだからである”
“少しでも恋愛の手引となったら”
作者の想いを代弁したつもりである。

本作はワイングラスを片手にじっくりと何度も読みたい作品集である。
待望の文庫化でワンコインで買えます。
あなたも是非手に取ってくださいね。

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紙の本

「あの星座のあの行動は、よく、ある、ある」的な楽しさがたくさん

2012/12/03 19:34

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:佐々木 なおこ - この投稿者のレビュー一覧を見る

先月のこと、角田光代さんのトークショーに出かけ、彼女からかもし出される「私は書くことが大好きです」オーラに強く惹かれました。
それで、なにか彼女の短編を読みたいなぁ~と思って、手に取ったのがこれ、です。
占星術の鏡リュウジさんとのコラボで、面白そう!って思いました。
角田さんが12星座男女それぞれを主人公にしての短編を書き、鏡さんがその星座についてのチェックポイント&正しい見極め方&本当のほんと…などをレクチャー。鏡さんは「占星術やユング派の心理学は、物語がもつ力をとても重視している」といい、そこにもとても興味を持ちました。

短編のタイトルが1つひとつ面白く、例えば、牡羊座の彼は「トップくん」、牡羊座の私は「まっすぐちゃん」、山羊座の私は「ゆっくりさん」水瓶座の私は「パンクちゃん」、魚座の彼は「はちゃめちゃくん」でしたよ。もうこの時点でははぁ~んとくる人も多いでしょ。すべての人はきっちり12星座で性格や行動パターンまで決められている訳ではもちろんないけれど、「あの星座のあの行動は、よく、ある、ある」的な楽しさがたくさん登場して、笑いながら、やっぱりそうか~と思いながら、大いに楽しめました。

占星術や星占いに興味を持った理由を角田さんはこう言ってました。
「自分とはまったく異なる思考回路、まったく違う行動原理を持っている人に対する驚きと好奇心が発端でした」たしかに、同じ状況に面して、なぜこうなる?家族内でもたびたびあることです。占星術を知るほどに、相手への理解も少しは深まりそうですよね。

12星座の物語、24人の主人公が紡ぎ出す恋物語、さて、さて、どれから読みはじめますか?
私?もちろん、水瓶座の私「パンクちゃん」からです。自分でも分からないことだらけですから。

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紙の本

三つ子の魂百まで?

2009/07/04 13:52

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:wildcat - この投稿者のレビュー一覧を見る

ミスティを毎号買ったりはしていなかったけれど、
この12星座の恋物語シリーズがミスティにあったのは
なんとなく記憶に残っている。

星占いに興味を持ったのはいつからだろう。

親が買ってくれた12星座のことが書かれた本を読んで、
自分の星座を知ったのは、小学校低学年だったか?

『My Birthday』などの少女向け占い雑誌を
立ち読みしたり、買ったりしていたのは、小学校高学年。

リアルではまったく話すこともできなかった相手
(なぜか誕生日だけはしっかり知っている。)と
自分との相性を見て、頭の中で物語を展開させて楽しんでいた。

今でも雑誌の占い特集はなんとなく読んだり買ったりしてしまう。

なんということだ。大人になっても、ちっとも変わらないではないか。

今日の運勢やランキングには興味がないし、
ホロスコープを書いたり人を占ったりという方向にも行かなかったけれど、
なぜかその星座の象徴するものや、
その象徴を投影させた人物の物語はかなり好きである。

星占い等テキストコンテンツサイト『筋トレ』を
毎週のように見に行くし、
『12星座』も読んだし、
『星座でわかる運命事典』も読んだ。

本書には、12星座の性格を投影させた男女24名が登場するお話が
収録されている。

その星座の男性を描こうとするときも、
その男性に関わる女性の視点で見ているので、
24の物語の主人公はすべて女性である。

それぞれに、キャッチーな(?)タイトルがついている。

牡羊座は、トップくん、まっすぐちゃんといったような。

男性の物語の後ろには「~座君の正しい見極め方」、
女性の物語の後ろには「~座女の本当のホント」という
コラムがついている。

見極め方のところには、「金の~」、「銀の~」、「泥の~」とある。

一人の人物には、金も銀も泥も混ざっているので、
その星座のキャラクターが良く出れば金、悪く出れば泥といったところか。

本当のホントのうしろには、「~座女性のテーマ」がある。

占い系のものは、自分のところしか読まないということになりやすい。

ちなみは、「週報」はほとんど自分のところしか読まない。

先入観かもしれないけれど、他の星座の部分よりも
自分の星座部分の方が自分宛のメッセージのように感じるからだ。
(といって、シャッフルされていても気づかないかもしれないが。)

『12星座』や『星座でわかる運命事典』は全部読み、
本書も全部読んでいる。

「占い」よりも「お話」の要素が強いのは、全部読めるし、
また全部読まないと楽しくない。

そんなこといいながら、自分の星座からまず読んでしまったんですけどね。

そして、うーんなんか違うなぁが第一印象だった。

それで、しばらくはこの本を置いてしまったほどなのだ。

細切れ時間に頭から少しずつ読んでいるときも
あまりお話には入っていけず。

これをおもしろいと思えたのは、
通勤時間を使って、続きを一気読みしたときだった。

そして、これは、自分の星座部分を読むよりも、圧倒的に
頭からすべての星座を早く読んでいった方がおもしろいのだと気づいた。

私はこれをミスティではなく、
文庫で読む方が向いていた読者ということになる。

その星座が持つメインキャラクターが
人物として生き生きと息づいていると感じて、
この24のキャラクターが
自分の中や周りの人の中にいると思えた瞬間に、
おかしさがこみあげてきてしまうような感じ。

そのキャラクターの癖がみんなどうしようもなく、
愛らしくて、かわいくて、
その人のその困ったところが、
その癖があるがゆえに大好きと思えてしまうような。

『12星座』は自分の内側に入っていくように読んだが、
『12星座の恋物語』は自分の外へ周りへと
視点を移していくように読んでいった。

本書は、自分の周りでメリーゴーランドをまわしてみるような、
そんな軽やかな読み方がぴったり。

本来、自分には、より象徴的な物語が循環している
『12星座』のような深さが
いちばんしっくりくるのだと思っていた。

人間関係においても、深いのだけがあればよく、
浅いのなら、いっそなくてよい、
オール・オア・ナッシングでよいと思っていた。
(こう書くと、私の星座が分かる人はわかりそうですね。)

でも、いつもいつも重厚な人間関係だけでは疲れるし、
それを失敗したときのダメージは計り知れない。

本だっていつもいつも重いものとか専門の本ばかりでは疲れてしまう。

そこまで降ろさずとも、翼を持つ靴を履くように、
軽やかに走り抜けていくような本や人との関係もまた楽しい。

そんなところに案外おもしろいものが見つかったりなんかして。

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電子書籍

妙に納得してしまう・・・

2016/01/30 00:17

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:まめ - この投稿者のレビュー一覧を見る

蠍座の人のストーリーになっていて、妙に共感してしまったり、納得してしまう部分があり、自分を客観視できるような気がします・・・
なかなか面白かったです!

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紙の本

星占いくくりのキャラ設定

2023/01/21 11:30

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ちぃ - この投稿者のレビュー一覧を見る

「はじめに」で鏡リュウジ氏はこう述べている。「十二の星座は一人一人の心のなかにすべて存在しています。ですから、自分の星座のところだけでなく、どうかすべての星座のところを通読していただきたい」と。
各星座の男性と女性、計24話の短編と、鏡氏による解説の組み合わせ。だけど占星術に興味ない人も、単純に「おはなし」として楽しめる。
ホロスコープによる性格の特性はあくまでも設定と捉え、△座の男性の中には△座の女性の中にはこんなリアクションをする人も居るのだろう。そんな風に。

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紙の本

ちょっと違った

2022/08/15 17:13

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:もこ - この投稿者のレビュー一覧を見る

占いの本としてもお話としても、ちょっと違った。

自分と関係の無い星座の章でも、この描き方は失礼じゃないかと思う事が多く残念でした。

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2009/12/30 17:46

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2009/11/29 23:00

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2011/04/16 22:47

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2011/01/19 12:35

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