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花火降る海へ
花火降る海へ (二見シャレード文庫)
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紙の本
肝心な盛り上がり場面が納得できなかったのが残念。
2002/02/18 19:42
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:kaede - この投稿者のレビュー一覧を見る
口の悪いお姫様状態のような克己が、ちょっと頼もしくて何でも言い合える大切な存在である幼なじみに恋心を自覚しつつ、だからといって、今までのいい関係を壊すこともできず、ただ平気なフリをしながら胸の痛みを抱えている、というせつないお話。
故郷の港町、という雰囲気も出ているし、特別な感情を隠しながら平気なフリをして、口では悪友同士のような好き放題言い合っているようなやりとりを繰り返す克己が、どんどん煮詰まっていってしまうところがとてもよかった。ただ、せっかくの2人の気持ちが通じ合う場面が今ひとつあいまいな感じで、最後まで読んでしまってやっと、こういう意味だったのかな? と思えるような感じ。
あとは、三部作で最初は想いが通じるまで、想いが通じ合ってからのその後、そして想いが通じる以前の高校時代のお話。
つきあってからのお話は、ハタから見れば犬も食わないような喧嘩にもならないようなやりとりをしながら、つきあい始めより、2人の関係が一歩前進していく、というようなお話。克己の口の悪さが手伝ってテンポよく、飼い主に可愛がられたがる独占欲の強い「犬」のような隆信の必死なのに、克己の口の悪さに時々気弱になったりする、そんなやりとりもおもしろく、悪くはなかったけど、克己の上司というアヤシイ存在はいったいどういうポジションなのかが、読んでいて受け取りづらく、中途半端な感じ。
最後の過去の話は、それまでの克己視点ではなく、隆信視点。高校時代の隆信は克己のことをこんなふうに思っていた、というのがわかって、まあいいのだけど、隆信と克己の2人の思い出、というよりは、確かに克己のことが話題の中心にはあるものの、だいぶ隆信寄りの過去、という感じなので、話題が克己中心、というより、もうちょっと克己自身を絡ませた話の方が、ああ、2人って昔からこんな感じなんだ、と思えてよかったのに、と思えた。
紙の本
6年ぶりに実る恋。
2001/11/03 22:46
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:miyagiaya - この投稿者のレビュー一覧を見る
高校を卒業以来6年ぶりに会った幼馴染みの隆信。彼は変わらない笑顔で克巳を迎えた。しかし克巳には彼に伝えられない“思い”があった…。
恋愛ものとしては、丁寧に描かれていて落着いた話だな…くらいの印象。けれどキャラクターが脇役に至るまで魅力的なので、続編も含めて読むのが楽しかったです。特に続編で克巳が勤める会計事務所の社員たち。影であれこれ仕切っていそうな事務のお姉さんや無表情で機械みたいな上司との会話が面白く、するすると最後まで読めました。