- カテゴリ:一般
- 販売開始日: 2010/07/01
- 販売終了日:2016/12/08
- 出版社: KADOKAWA/角川書店
- レーベル: 角川文庫
- ISBN:978-4-04-130404-4
読割 50
電子書籍
金田一耕助ファイル4 悪魔が来りて笛を吹く
著者 横溝 正史
世の中を震撼させた青酸カリ毒殺の天銀堂事件。その事件の容疑者とされていた椿元子爵が姿を消した。「これ以上の屈辱、不名誉にたえられない」という遺書を娘美禰子に残して。以来、...
金田一耕助ファイル4 悪魔が来りて笛を吹く
金田一耕助ファイル4 悪魔が来りて笛を吹く
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悪魔が来りて笛を吹く 改版 (角川文庫 金田一耕助ファイル)
商品説明
世の中を震撼させた青酸カリ毒殺の天銀堂事件。その事件の容疑者とされていた椿元子爵が姿を消した。「これ以上の屈辱、不名誉にたえられない」という遺書を娘美禰子に残して。以来、どこからともなく聞こえる“悪魔が来りて笛を吹く”というフルート曲の音色とともに、椿家を襲う七つの「死」。旧華族の没落と頽廃を背景にしたある怨念が惨殺へと導いていく――。名作中の名作と呼び声の高い、横溝正史の代表作!!
カバーイラスト/杉本一文
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紙の本
一番好き
2015/06/05 10:47
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:一匹狼 - この投稿者のレビュー一覧を見る
金田一耕助シリーズで一番好きかもしれません。472ページとけっこうな厚さがあるのですが、無駄がないように感じます。寄り道が面白い小説もわかりますが、まっすぐ一本道でこれだけ重厚かつ隙のないミステリーとは恐れ入ります。物語も不気味で神秘的な謎、そこから突然現実に連れ戻されるような真相と
、読み終えるまで息つく間もありませんでした。
あとドラマ版も見たことがあるのですが、最初は原作がいいと思いました。
紙の本
不気味な旋律と美しい幕引き
2022/02/14 18:45
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:藍花 - この投稿者のレビュー一覧を見る
鳴り響く不気味なフルートの旋律と没落した一族に漂う陰鬱で妖しい雰囲気に魅せられました。真相はおぞましいものでしたが、幕の引き方がとても美しかった。
紙の本
昭和期に未曽有の一大推理小説ブームを巻き起こした横溝正史氏の代表作です!
2021/02/04 10:24
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、昭和期に活躍され、戦後は未曽有の推理小説ブームを巻き起こした小説家であり、推理作家の横溝正史氏の作品です。同氏は、金田一耕助を探偵役とする一連の探偵小説で有名で、『本陣殺人事件』、『獄門島』、『八つ墓村』、『犬神家の一族』、『女王蜂』などがあります。同書もそのシリーズの一つです。同書は、毒殺事件の容疑者椿元子爵が失踪して以来、椿家に次々と惨劇が起こるという話となっています。自殺他殺を交え7人の命が奪われ、悪魔の吹く嫋々たるフルートの音色を背景に、妖異な雰囲気とサスペンスが繰り広げられます。ぜひ、この機会に横溝作品を楽しんでみては如何でしょうか。
紙の本
☆悪魔が来りて・・・☆
2024/04/20 22:09
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ACE - この投稿者のレビュー一覧を見る
金田一耕助シリーズは、ドラマや映画は何本か観たことがあるのですが、小説はこれが初めてでした。
トリックはそれほど複雑なものではなかったのですが、近親相姦だの家族の没落だの、環境はドロドロしていたなぁ・・・
最後に明かされる「悪魔が来りて笛を吹く」の曲名の意味が、あのような意味だったとは・・・
電子書籍
☆悪魔が来りて・・・☆
2024/04/20 22:11
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ACE - この投稿者のレビュー一覧を見る
金田一耕助シリーズは、ドラマや映画は何本か観たことがあるのですが、小説はこれが初めてでした。
トリックはそれほど複雑なものではなかったのですが、近親相姦だの家族の没落だの、環境はドロドロしていたなぁ・・・
最後に明かされる「悪魔が来りて笛を吹く」の曲名の意味が、あのような意味だったとは・・・
電子書籍
やるせない
2018/10/20 01:47
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:美佳子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
『悪魔が来りて笛を吹く』はフルートを嗜む椿子爵が行方不明になり、その死体が発見された後、椿邸に親族が集まっている際に彼の作曲・演奏した『悪魔が来りて笛を吹く』のレコードが電気蓄音機で勝手にかかったり、椿子爵に似た人(本人?)が目撃されたりして、残された家族・親族が恐怖する中、彼の妻の伯父である玉虫伯爵が密室状況で殺害され、さらに妻の兄である新宮利彦が殺害され、最後に恐怖でノイローゼとなった妻が屋敷から逃げ出した鎌倉の別邸に逃げ延びたところで常用薬に混入されていた青酸カリで毒殺されるという陰惨な連続殺人事件の物語です。しかし陰惨なのは殺人事件ばかりでなく、殺人被害者側の過去の関係も相当ドロドロしています。
またこの殺人事件は、同じ年(昭和22年)に起きて世間を震撼させた「天銀堂事件」と呼ばれる宝石商強盗殺人事件との関係も暗示され、実際にどう関係しているのかを解くのが重要ような事件解決のキーとなっています。
上述の椿家の3人以外に口封じに一人殺され、犯人も最後に自殺を遂げるため、前置きで「後味が悪い」と宣言されている通りに後味の悪いストーリーですね。
殺されて当然と思うわけではありませんが、被害者の側にあまり同情できない非道さがあり、容赦なく殺人を行った犯人の境遇と動機に同情したくなってしまう事情があるところにまたやるせなさを感じます。
紙の本
なぜ悪魔なのか
2023/09/30 22:22
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:伊達直人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
なぜ悪罵が 笛を吹くのか
貴族階級の ざれごとにより うまれた子供たちは
もうとりかえしの つかない 運命をせをわされ
当の 貴族たちを 恨みに思い
復讐を計画する 残酷な こころを 植え付けられて
殺人鬼と化す
そして悪魔とは 殺された貴族たちの
悪魔の 所業