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一般書

電子書籍

金田一耕助ファイル8 迷路荘の惨劇

著者 横溝 正史

広大な富士の裾野近くに、あたりを睥睨するかのごとく建つ、豪邸名琅荘。屋敷内の至る所に『どんでん返し』や『ぬけ穴』が仕掛けられ、その秘密設計から、別名迷路荘と呼ばれていた―...

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金田一耕助ファイル8 迷路荘の惨劇

税込 814 7pt
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迷路荘の惨劇 改版 (角川文庫 金田一耕助ファイル)

税込 880 8pt

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商品説明

広大な富士の裾野近くに、あたりを睥睨するかのごとく建つ、豪邸名琅荘。屋敷内の至る所に『どんでん返し』や『ぬけ穴』が仕掛けられ、その秘密設計から、別名迷路荘と呼ばれていた――。金田一耕助は、迷路荘到着直後、凄惨な殺人事件に巻き込まれた! 事件解明に乗り出した耕助は、二十年前に起きた因縁の血の惨劇を知り、戦慄する……。斬新なトリックと溢れるサスペンス、巨匠横溝正史の長編本格推理!!

カバーイラスト/杉本一文

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みんなのレビュー34件

みんなの評価3.8

評価内訳

紙の本

これぞ横溝

2024/01/26 22:55

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:よね - この投稿者のレビュー一覧を見る

横溝正史のすごさを結集したようなほんで、死体の凄惨さとか、舞台とあってるところ、そしてなにより他では見れない独特さ。まさに横溝正史というような本。

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紙の本

時間のある時にじっくり読んでほしい作品です。

2002/07/11 15:16

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みこけん - この投稿者のレビュー一覧を見る

富士の裾野近くに建つ広大な屋敷「名瑯荘」
明治時代に建てられたこの屋敷は、当時の主が暗殺
を恐れ、いたる所にどんでん返しや抜け穴といった
秘密設計を施したため、現在では通称「迷路荘」と
呼ばれています。
この迷路荘に招待された金田一耕助は、到着早々
殺人事件に巻き込まれます。この「迷路荘」では20
年前にも凄惨な殺人事件が起こっており、金田一は
今回の事件との関連を探りますが、次々と新たな殺
人事件が起こり…。
500ページ近くの長編ですが、テンポの良さと過去の
事件に絡めた複雑さなどで、かなりおもしろい作品に
なっています。めちゃめちゃ悪い犯人の壮絶な最期も
すごいです。

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電子書籍

後半は冒険活劇

2019/11/25 22:07

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:KazT - この投稿者のレビュー一覧を見る

金田一耕助が知人に呼ばれて訪れた通称、迷路荘で連続殺人事件に遭遇します。
片腕の謎の男、20年前の惨劇、地下の洞窟、密室殺人など、金田一耕助シリーズらしい舞台がそろっています。
前半は最初の殺人事件がすぐ起こるものの、その後の関係者の事情聴取がしばらく続き展開が遅い印象を受けます。
対照的に、後半は迷路荘を舞台に事件が次々と起こり、一気に解決とどんでん返しへと進み、冒険活劇のようです。
原案となった中編は最初の事件のみがぶたいですが、これを読んでいる読者はどんでん返しを楽しめないかもしれません。
作者が前半を書いてから、かなりの年月をかけて長編として完成させたため、前半と後半の印象が異なるのかもしれません。

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電子書籍

やり過ぎな感じ

2018/10/27 21:44

1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:美佳子 - この投稿者のレビュー一覧を見る

『迷路荘の惨劇』(1975)は『オール讀物』1956年8月号に発表された短編作品『迷路荘の怪人』を加筆修正した長編作品で、迷路のような洞窟、過去の殺人事件と現在の殺人事件が絡み合う複雑な人間関係、謎の「片腕の男」などが登場する典型的な舞台設定と言えるかもしれません。

舞台は広大な富士の裾野近くに、あたりを睥睨するかのごとく建つ豪邸名琅荘。屋敷内の至る所に『どんでん返し』や『ぬけ穴』が仕掛けられ、その秘密設計から「迷路荘」とも呼ばれている。ここで昭和5年に名琅荘創設者の古舘種人(たねんど)の一人息子一人(かずんど)が嫉妬から妻の加奈子を殺し、情夫と目された尾形静馬も殺そうとして片腕を切り落としたものの、反撃にあって命を落としました。尾形静馬は洞窟へ逃げ、そのまま生死不明。

時は経ち、名琅荘は一人(かずんど)の息子辰人から実業家の篠崎慎吾に売却され、ホテルに改装されました。そのホテルが本格的に営業開始になる前に昔の姿を偲び、昭和5年に殺された一人と加奈子の21周忌の打ち合わせのため、関係者が一堂に会することになります。篠崎慎吾は辰人から屋敷ばかりでなく妻・倭文子(しずこ)を奪った過去があります。

また、殺された加奈子の実弟である柳町善衛はかつて倭文子と婚約していたこともあり、姉の夫の前妻の息子辰人に対して何らかの確執がある模様。渦中にある倭文子夫人は始終口数が少なく、閉じこもりがちで謎めいています。

古舘種人(たねんど)の妻であった糸女は名琅荘のことを知悉していることから篠崎慎吾に屋敷と一緒に引き取られ、嫣然と支配力を発揮しています。

この複雑な人間関係だけでもすでにうんざりな感じです。

金田一耕助は彼の中学時代の同窓にしてパトロンの風間俊六のつてで篠崎慎吾と知り合い、正体不明の片腕の男が現れてまた消えたために、その究明のために名琅荘に呼ばれますが、彼が到着して間もなく第1の殺人が起こります。次から次へと事件が起こり、結局5人亡くなり、殺人未遂の傷害事件も2件。抜け穴と自然洞窟の探検に大分時間が費やされます。片腕の男が洞窟の中に現れたりして、捜査を混乱させます。

このストーリーはワクワクするのを通り越してやり過ぎの感が否めません。計画殺人と偶発的・衝動的な殺人の両方があり、下手人も一人ではないため、なかなか全容を掴めない構成になっています。

注目に値するのは下手人の一人が、故人が殺人の罪をかぶったために警察から追及されずに生き残ったことと、それを突き止めた金田一耕助が「自白後の自殺」を防ぐために青酸カリを取り上げ、人生を全うするように諭したことでしょうか。つまり、情状酌量の余地はあるものの殺人犯を一人「見逃し」ているわけですね。犯人の自白と自殺で終わらなかったところは珍しいパターンと言えますが、倫理的には若干釈然としないものが残されているように感じました。

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2008/09/20 19:21

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2010/01/17 13:58

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2010/06/07 16:27

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2010/10/09 09:49

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2011/02/05 09:54

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2011/01/26 00:19

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2011/07/22 18:26

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2012/06/17 16:52

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2012/08/28 06:43

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2012/09/10 08:08

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