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電子書籍
散歩道~赤川次郎ショートショート王国~
著者 赤川次郎 (著)
長編には長編の面白さと、書く上での苦労があり、短編にはそれなりの楽しみと苦心がある。そして、ショートショートという一番短い小説の形式にも、他にない味わいがあるのだ(中略)...
散歩道~赤川次郎ショートショート王国~
散歩道 (光文社文庫 赤川次郎ショートショート王国)
商品説明
長編には長編の面白さと、書く上での苦労があり、短編にはそれなりの楽しみと苦心がある。そして、ショートショートという一番短い小説の形式にも、他にない味わいがあるのだ(中略)。読み返すと、自分でも忘れている作品も多くて懐かしい(「まえがき」より)。「ラブストーリー」「ミステリー」「人生の鍵」……きらめくショートショートの世界へようこそ!
著者紹介
赤川次郎 (著)
- 略歴
- 1948年福岡県生まれ。「幽霊列車」で第15回オール讀物推理小説新人賞、「悪妻に捧げるレクイエム」で第7回角川小説賞を受賞。2005年、第9回日本ミステリー文学大賞を受賞。
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紙の本
ブラックなばかりがショートショートではない
2002/06/24 00:23
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くろねこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
赤川氏が、公認ファンクラブの会報に書き下ろしていた
ショートショートを1冊にまとめたもの。
ショートショートって、なんとなく、ブラックな味わいを
思い浮かべてしまうのですが、そればっかりが
ショートショートではないんですよね。
特に、第一部の「ラブストーリーはショートショートで」は、
いかにも赤川氏らしい、ほんわかした、温かい恋愛模様が
綴られていて、心がほっこり暖かくなる感じ。
冒頭の「指揮者に恋した少女」こそ、ちょっと切なくて
悲しくなってしまいましたが、その後は、もう、
赤川節全開といった感じ。
第二部の「OLもビジネスマンもミステリー」は、
一転、ぞっとする物語も混じっています。
働くって、理不尽なこともいっぱいあって、
やってられないよなぁ、ってことも多いのを、
会社員経験のある氏はよく知っているのでしょうね。
でも、それでも、暖かい作品も入っているのが、
赤川氏ならではですね。
第三部「あなたの日常にある“人生の鍵”」
これも、ちょっとぞくっとする作品が多いかも…。
でも、ショート・ミステリになっている
「熱すぎたおしぼり」での、ウェイトレスの機転は素敵。
そして、「消えた」の不思議な味わいも捨て難い。