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夜に聞く歌
著者 阿刀田高 (著)
入院中の長男を見舞う絹子。その姿を竹林の中から見つめるどくろが一つ。どこからともなく聞き覚えのある歌が流れ、絹子の記憶の底から、あの男の言葉が甦る……。(「骨」) 死んだ...
夜に聞く歌
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夜に聞く歌 (光文社文庫)
商品説明
入院中の長男を見舞う絹子。その姿を竹林の中から見つめるどくろが一つ。どこからともなく聞き覚えのある歌が流れ、絹子の記憶の底から、あの男の言葉が甦る……。(「骨」) 死んだはずの昔の女。突然、蒸発した学生時代の友人……。短編の第一人者が描く一文字題名の摩訶不思議な世界。あなたはもうこの恐怖から逃げられない。なるべく夜に読んでください。
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紙の本
拍子抜け
2002/04/14 20:27
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投稿者:APRICOT - この投稿者のレビュー一覧を見る
タイトルが漢字一文字だけの短編を集めた短編集。収録作品は以下の通り。「骨」、「髪」、「湯」、「笑」、「旅」、「走」、「星」、「夢」、「猿」、「穴」。
一文字だけのタイトルが、何とも言えない不気味さを醸し出す。「夜に聞く歌」という本全体のタイトル、「傑作恐怖小説」という副題、薄気味悪いデザインの表紙、「あなたはもうこの恐怖から逃れられない、なるべく夜に読んで下さい」という裏表紙の解説。さらに、以前読んだ同じ作者の短編集、「冷蔵庫より愛をこめて」や「ナポレオン狂」には、ものすごく怖い話が多かった事…以上の事から、本書は極めつけに怖い話だろうと、ドキドキしながらページをめくった。
ところが、とんだ拍子抜けだった! 全然怖くない。恐怖小説なんかじゃ全くない。むしろ、男女の仲や人生の機微を描いた、しみじみとした味わいの人間/人生ドラマで、それがほんのりと不気味なエッセンスで香り付けされている程度。
内容的には決して悪くはないが、読者に著しく誤った先入観を抱かせる本の作り方に、星1つ減点。