投稿元:
レビューを見る
ジウ三部作の中の2作目。
最初シリーズ物かと思って、1作目とわざと間をあけたら、ぜ〜んぶ続いてました。
ってことで、?、?は続けて読みました。
いや〜、あんまり期待してなかったのですが、面白かったです。
以前読んだ麻生幾だっけ?の「ZERO」を読んだ時の感覚に似ています。
?で終わってしまうのが、もったいないくらい登場人物に感情移入してしまいました。
投稿元:
レビューを見る
「誰が、この展開を予想できたか!?」
とは、裏カバーの言葉。確かに『ジウ』を読んだだけでは、あまりにも未消化な状態で、不満ばかりがたまる。伊達に面白い展開であるだけに、この半端さは許せない、というのがおそらく大方の読者の読後感であったのではないだろうか。
だから、連続ものなら、連続ものと、最初からそう言えよ! と、前作のネタが割れてゆくにつれ、憤りが込み上げてくるのだ。ますます面白いじゃねえか、という内心の嬉しさとともに、何故かどんどん乱暴になってゆく自分がいる。
そして本書でも、やっぱりこのシリーズは終わらないのだ。そう、全然終わらない。ますます、次が読みたくてたまらなくなる。
何と、2006年夏、『ジウ III』が完結篇として出版される。本書内広告によるとそうらしい。だから最初から三部作だと歌えよお、と、またも込み上げる怒りなのである。
マイケル・マーシャル『死影』の場合は、ちゃんと三部作だと歌っているから、敵が最後に逃げ果せても怒りが込み上げないのだ。書籍情報や出版情報を読者が心底必要とする場合は存在するのだ、見事に。
さて、ヒロインの一人である門倉美咲だが、相変わらず、警察署の中で可愛い女性を演じており、ぼくの中でのイメージは伊東美咲のまま継続している。しかし、彼女の役割は今のところ狂言回しでしかなく、むしろ物語の真のヒロインは、力と力の激突をゲームのように求め続けるSAT出身の伊崎基子の方ではないかと思う。
彼女のカラッと乾いた性格は、男勝りというのでもなく、あくまで突然変異のような異質な存在である。『ジウ』では一作目から、彼女をなぜああも丹念に描いてきたのか? 残念なことに前作ではその謎は解けてはいない。しかし、本書では、彼女こそが『ジウ』の持つ凶暴な物語の真の旅人であることが明らかにされてゆく。
そして魂の壊れた犯罪者ジウとは別に、本書では、のっけから、戦後の、とある犯罪者集落の地獄の物語、謎の人物の一人称によって語られてゆく。これが、今までにない迫力で作品に重くのしかかり、『ジウ』の物語を途方もない方向に導いてゆく。
前作を一気にスケールアップさせ、前作の裏側から、再びこの世界を切り取って見せてゆくそのことで、門倉美咲ら特殊班の捜査がいかに見当違いの方向で、前作を終えていたかが、次第にわかってゆく。事件が何も解決されていなかったか、その恐怖が。
提供された物語の、さらにその裏を行くシリーズということでなら、鈴木光司『リング』の三部作、松岡圭祐『催眠』『千里眼』のような、物語の拡張性、そうしたものを思い出す。
ある種大風呂敷を広げすぎて荒唐無稽になりがちな、この手の物語を、この夏に、作者がどう納めてくれるものか、その手腕こそ見ものである。
投稿元:
レビューを見る
続きが気になるは、気になるんだけどどうでもいいような気にもなってきた。なんだか理解の範囲を超えてきた。ジウのラストが気になるから3も読もうかなー。09.04読了。
投稿元:
レビューを見る
おおお、オススメ度5.0だ。
レビュー書いた人の全員が満点つけたんだ。すごいなー。
でも、分かる。
ものすごくいい!という熱狂ではなく、いいと思うよー。
とりあえず一話完結という感じで終わった1だったので、また間があいてからの話かと思っていたのですが、すぐ後の話から入ったのに驚いた。
そして誉田ワールド全開。
暴力と殺人。バイオレンス系が苦手でなるべく避けて通っている私にはキツい内容ですが、それでも読んでしまうのは面白いのは勿論なのですが、それだけでなく哀しいからなんだろうなと思う。
誉田さんの描く暴力は、何故か哀しい。
受ける方も、犯す方も、そしてその場面すらも。
それが彼の作品を読み続ける理由なのかもしれない。
しかしカバー後ろに「誰がこの展開を予想したか」とあったけど、全くだよ!と思いました。
2と3は密接に結びついていて、境界線が自分の中でも曖昧。
雨宮さんの正体が一番の衝撃だった。
えええええっ!?って……。
投稿元:
レビューを見る
三部作のうちの第二部。そろそろ「ジウ」の姿は見え始めたけれど、メインはまだ先か、という印象。とりあえず完結を待とう。
しかし、基子のキャラがどんどんエスカレートしてる……ちとやりすぎの感もあるぞ。
投稿元:
レビューを見る
Ⅰのインパクトが大きかったせいか、期待が大きすぎたのか、Ⅰほどすんなり入り込めなかった。
でも、最終章に向けてのきっと核になるだろうエピソードがいろいろ出てきて、最終章に期待できる!
Ⅲを読むのが楽しみだ。
投稿元:
レビューを見る
■0886.
<読破期間>
H20/9/18~H20/9/22
<本の内容>
連続児童誘拐事件の黒幕“ジウ”を威信にかけて追う警視庁。
だが、いまだ正体すらつかめない。
事件で負傷しながらも実行犯・竹内の取り調べを続ける
東警部補と門倉美咲巡査は「新世界秩序」という巨大な闇、
そして、さらなる大事件を示唆する彼の自供に戦慄する…。
一方、特殊急襲部隊を守る為、警察上層部によりマスコミへ売られた伊崎基子巡査は、
交換条件として特進をはたす。
巡査部長としてSATから所轄へ異動した基子。
しかし、その背後には不気味な影が迫っていた!
投稿元:
レビューを見る
連続児童誘拐事件の黒幕“ジウ”を威信にかけて追う警視庁。だが、いまだ正体すらつかめない。事件で負傷しながらも実行犯・竹内の取り調べを続ける東警部補と門倉美咲巡査は「新世界秩序」という巨大な闇、そして、さらなる大事件を示唆する彼の自供に戦慄する…。一方、特殊急襲部隊を守る為、警察上層部によりマスコミへ売られた伊崎基子巡査は、交換条件として特進をはたす。巡査部長としてSATから所轄へ異動した基子。しかし、その背後には不気味な影が迫っていた!警察小説の新たな世界を切り拓く「ジウ」第二弾。
投稿元:
レビューを見る
門倉美咲と伊崎基子のダブル主演の警察小説。パートⅡ!
はなからⅢ部完結を想定しての書きっぷり。
本作のラスト、え、ここで!っていうラスト。
Ⅰからすると事件の全貌がちらっと見え始めてきたところ。
てか、こんなに相手がデカイと、Ⅲのラストはどうたたみ掛けるのか心配。
基子はこの後どうなっちまうんでしょうか。
そこが今一番心配です。
迷わずⅢに進みます!
投稿元:
レビューを見る
1とは違って3へ続く真っ只中での終わり。
徐々に犯罪の構図が見えてきた。
ラストはどうなる??
【図書館・初読・6/11読了】
投稿元:
レビューを見る
予想以上に話が暗くて重い。
思想はまどろっこしくて現実離れしてる気がする。
これ解決するのか?って不安になる。続きが気になる。
投稿元:
レビューを見る
まだ「1」を読んでなくて ドラマだけで2巻目に入ったんだけど
伊崎が今後どうなっちゃうんだろうと ハラハラしちゃう。
投稿元:
レビューを見る
この巻ではジウに迫るために,逮捕した共犯者に話を聞くのだが・・。そして基子が悪に染まりだした・・? あ~まったくそちら側の人間にはなれそうもなく,頭が混乱状態です。(あいかわらずウゲ~な表現もアリ。)Ⅲで納得させてくれるのだろうか・・。 期待を込めて星4つ。
投稿元:
レビューを見る
4月に読んだ『ジウ』の続きをやっとこさ読了。全三部作の第二部。起承転結で言えば承転の部分。第三部に向けて状況は一気に変化します。
内容云々というよりあの爽やか青春小説『武士道シリーズ』と本作のハードボイルドな雰囲気とのギャップが大きすぎて、面白いような、戸惑うような。
投稿元:
レビューを見る
兎に角エグい、刑事物でこれ程までにエグい物語が、この作者以外であっただろうか。物語は本筋とは別の過去の話が進行して行き、ジウと合体した。どうやら基子はジウの世界に引き込まれてしまったようだ。美咲の優しさで基子を救い出すことができるのだろうか。Ⅲに続く