紙の本
虹色天気雨をまだ読んでいない
2021/07/19 21:35
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
大島氏の作品は、「四季」の作曲家ヴィヴァルディが指揮していたピエタ慈善院にまつわるお話「ピエタ」以来、今回は打って変わって学生時代からの女友達3人を描いたお話。この本を読む前に読んだ本が車谷長吉氏の陰湿なお話(私はそういったお話も大好き)だったので、気楽に読むことができた。2011年にNHKでドラマ化されていたということだが、私は見ていない、そういったタイトルのドラマがあったことはかすかに記憶にある。主演の3人がりょう・和久井映見・鈴木砂羽だったという当時の記録にわずかながら10年の時代が感じられる。
紙の本
「虹色天気雨」の続編
2018/10/30 08:13
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:6EQUJ5 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「虹色天気雨」の数年後を描いた続編。美月ちゃんも中学生です。
スラスラ読めるところは同じですが、前作よりストーリーの展開が早い感じ。トントン拍子で話が切り替わります。
しかし、生きていくなかで、市子さんの家のような“避難場所”、確かに必要ですね。
電子書籍
「たとえば、葡萄」から遡って読みました
2023/01/21 17:09
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:とりまる - この投稿者のレビュー一覧を見る
「たとえば、葡萄」を読んで、飄々とした人物描写に魅かれたのと
「葡萄」の方で人物関係が不明だった点を知りたくて読みました。
個人的には三宅ちゃんが男性だったのが一番びっくりしました。
「葡萄」での記述を私が読み落としたのかもしれませんが。
そして(以下ネタバレ)旭くんとやらがどんな人物だったのか少し分かりました。「葡萄」では亡くなっていて、それもアッサリとした描写だったので、なんとも言えない気分に。
また「葡萄」では一緒に暮らしているらしき美月の両親は、ここでは離婚するんですね。「葡萄」でよりを戻したのでしょうか。その辺の説明も「葡萄」では特になし。そこらへんは説明して欲しかった気もします。
一番変わっていないのは、この本の主人公?である市子かもしれません。
なんだかビターシュガーの感想というより、葡萄の感想になってしまった気がします。
投稿元:
レビューを見る
http://sgk.me/n8SOXF NHKの「よる☆ドラ」、「ビターシュガー」(2011年10月18日スタート、連続10回)の原作小説です。
恋愛、結婚、離婚――。三人の女性たちに芽生えた「幸せの誤差」を描いた、大人の女子恋愛&友情小説シリーズの第2弾。
ドラマを見る前にぜひどうぞ。
投稿元:
レビューを見る
「虹色天気雨」が好きだった気がするんだけどな……。
うーん、ドラマ化もされるらしいけど、そういえば脚本を読んでいるような感じ。ほとんど会話で進んでいくような。あんまり登場人物の内面には踏み込まないような。なんだか全体的にものすごーく薄い印象なんだけど。主人公も、外からほかの人々をぼんやりながめているような。自分のことすら。なにを考えているのかよくわからない。
だいたい、30、40代になって、仲間?で集まったり、出かけたりなんてあんまりないんじゃないかなあ。なんだかおとぎ話みたいに思えてしまって。
つまらなかったってわけじゃあないけど、めずらしくけっこう退屈したような。自分の体調のせいとかかもしれません、すみません。
投稿元:
レビューを見る
端的に言えば四十路の女性3人の友情物語
ですが、友情らしい熱く深くおしつけがましい感じはないです
解説の方も書かれている通り、登場人物の距離感がいいけれど
なかなかこんな距離感を保ちつつ誰かと仲良くするのは難しいように思います
そんなこともないのかな…?ただの力不足かもしれません
カンニングの竹山さんが(何故か他局で)番宣していたこと
主演3人の女優さんはニュースか何かで知っていたことで
奈津=和久井さん、まり=鈴木砂羽さん、三宅ちゃん=竹山さん
だと勝手に思いこんで読んでいました(笑)
投稿元:
レビューを見る
ピンと来ないと書いたものの、もう買っちゃたし、読んでる内に良さが分るかもと思って、続編へ突入。
前作から3年経っていて、奈津の別居は続いていて、マリは旭と別れていて、市子は相変わらずで…、っていうシチュエーション。
サクサクと読めるところは相変わらず。で、物語のテイストにも慣れたのか、まりが内藤さんのことをひとり惚気る場面とか美月のことで奈津がごちる場面とか小糸ちゃんの結婚パーティーで3人で昔話をするところなどなどなど、成程、確かに感じが出てて巧いよねぇ~って気もしてきた。
最後の解説に『ああ、仲間に入りたい。この人たちと、一緒にお喋りして騒ぎたい』ってあるけど、こういう風に思えるかどうかが、多分、この本への評価の分かれ目。
私には、何だかホントに女性軍の井戸端会議に巻き込まれて居心地が悪くて、もじょもじょするって感じ。
投稿元:
レビューを見る
こういう女友達っていいなって思う。市子さんみたいな人、ちょっといいなって思う。ドラマ化されるの分かる気がする。
投稿元:
レビューを見る
虹色天気雨につづき、早速読みました。
前作から3年後の物語。みんな少し変わっていたり、でも相変わらずなところももちろんあって、面白かったです。
作中で市子が旭に話す土方さんの写真への評価は、そのまま私がこの本(と、虹色天気雨)に感じた印象にすごく近いなと思いました。現実感はあるのにどこか夢の中のような雰囲気。幸せばかりではないけど、なんとなく幸福感が漂っている感じ。
なかなか今作の登場人物達のように、40歳を過ぎてもここまで自由にできることって少ないのかもしれないけど、それでもこういう友情とか恋愛、生き方っていいなぁと思いました。彼らはみんな「歳を取る」というより「歳を重ねる」っていう表現の方がしっくりくる感じ。私もそんな風に歳を重ねて、人生に深みをだしていきたいな。
投稿元:
レビューを見る
お話がサラサラと流れていくので、さくさくと読めました。軽い状況ばかりではないのですが、読後感は心地よいです。アラフォー女性の友情小説ですが、関係が羨ましくて、私も仲間に入れて欲しくなりました。
投稿元:
レビューを見る
相変わらずザ・マイペースな市子、いきなり行方知れずになって、信州にすみだした旦那と膠着状態のまま、新たなキャリアに踏み出した子持ちの奈津、最愛の男、旭と別れたキャリアウーマンのまり。虹色天気雨から、3年後、四十路に踏み出した3人の友情と恋愛物語。
四十路になって新しい道に踏み出す奈津とまり。変わらず皆のシェルターみたいな市子。変わる部分と変わらない部分。幸せと不幸せ。人生なんてどっちかじゃなくて、相反するどっちもまざった、苦い砂糖みたいなもの。すごく普通で不変で、わかってるのに忘れがちなことを、無理なく自然に楽しんで、味わっている姿を見ていると、なんだか気楽で、肩の力が抜けていいなー。
投稿元:
レビューを見る
虹色天気雨の続編。
仲良しアラフォー女性3人組が、それぞれどんな最愛の伴侶を
見つけるのかが見もの。
周りを固めるキャラクターも個性的。
読了後にちょうど再放送していたTVドラマを見て、これでもか
と男心をくすぐるライバル役を演じた井上和香がハマってた。
本もドラマも面白かった。
投稿元:
レビューを見る
「ほっこりする」というと、なんか鄙びた印象を持ちそうだけれども、でも本当にそんなカンジがする。読み終わった時に。
昔、好きで見ていた海外ドラマのフレンズを、雰囲気が似ているとかはないんだけど、思い出してみたりする。
描かれることは、離婚の話だったり決して幸せだけを描いているわけじゃないのに、それでもなんというか素敵な時間を過ごしているなという、やや羨望にも似た気持ちにさせれる。
読み終われると、もうちっと見ていたかったなぁという気にもなる。
好きな物語。
投稿元:
レビューを見る
読み終えてまず思ったのは、
「あ~、わたしもこういうの、面白いって思うようになったんだなぁ」
ということ。
誤解を恐れずに言うと、これを読んで何かしら共感したり、面白いと思えたりするのは、どこかしら「年、とったなあ」と自分で感じ始めている人なんじゃないだろうか。
事実わたしはちょうどそんな時期にあるわけで。
きっとこの本を5年前に読んだなら、けっして「面白い」とは思わなかっただろうし、まず手に取ることさえしなかっただろう。
20代から30代へ、30代から40代へ…そんな、ちょっとした人生の区切りにある人には、どこか共感できて、ちょっとだけ勇気と元気をもらえる、ほんな「ほっこり」した一冊だと思う。
小説というよりは、長編エッセイのような本作。
主人公は40代だか50代だか、恐らく漫画家らしい女性。(すみません、前作読んでないもので。)
未婚、子供はなし、恋愛にも興味なし。
そんな自分の現状に特に不満を持つわけでもなく、個性的な友人とその子供達に囲まれて、日々を淡々と、しかしピリッと刺激はありつつ楽しみながら生きている。
そう、まさにビターシュガーな日々である。
わたしはバツイチ。
おまけに、大恋愛の末のこの結末だから、正直もう一生「恋愛」はできないと思ってる。
実はそんな自分自身にちょっと焦りと感じていたりして。
新しい出逢いを求めて新しい環境に飛び込んでみたり。
旅に出てみたり。
まあ、ここ一年半、足掻いてきたけれど…。
なぁんか、別にいいんじゃない?
読み終えたとき、カラッとそう思った。
不思議なくらい、自然にカラッと。
いいんじゃない、一生分の恋をしたんなら。もう無理して恋愛に拘らなくても。「友愛」の果てが一緒にいる相手だった、でもアリじゃない。
良い友人、大好きな妹ちゃん、おちゃらけて明るい両親、絶対出会うことはなかっただろう人々…そんな人達と、楽しく元気に生きていければ。
その中でちょっとシュガーだったりビターだったり、いろいろ感じながら生きていけば。
気楽に生きよう。
レッセフェール、ケセラセラ。
奇しくもずっと自分のモットーであったその生き方に、巡り巡って辿り着いた感じ。
本当に、本との出会いは奇なるもの。
「傑作だ」とか「これ絶対読んでほしい」という作品ではない。
でも、わたしのように、「一般的な人生ってなんだろう」と、それとの乖離に密かに焦っているような人には、ちょっと読んで欲しい一冊。
ビターシュガー。
人生ってそんなもの。
気負わず、わたしも、日々のシュガーとビターを淹れたての珈琲を味わうが如く噛み締めつつ生きていこう。
ふと、そう思った本なのでした。
投稿元:
レビューを見る
2011.12.08読了。
虹色天気雨の続編。
虹色天気雨よりさらに、こんな関係素敵だなー度が増したかも。
みんなそれぞれ結婚したり全く違う職種だったりするのに、何かあれば会いに来て変わらず話せる。
昔よりサバサバした大人な付き合いになってるにしろ、何かあったときに話せる相手がいるって大事。
市子のキャラって不思議だけど、そういうキャラだから人が集まってくるんだろうなー。