商品説明
今回の東日本大震災により被災地の状況はじめ、制御不能になった原発、供給の滞った食物や電気など今までにない危機感を肌で感じたことにより、「死」というものをリアルに感じた人も多いだろう。本書では、震災後、これまでの価値観が揺らいだり、新しい価値観を模索している人たちのヒントとなるべき回答を著名なお坊さんが答える。
著者紹介
河野太通 (著)
- 略歴
- 1930年生まれ。臨済宗妙心寺派第33代管長、全日本仏教会会長。
南直哉 (著)
- 略歴
- 1958年生まれ。曹洞宗霊泉寺(福井県福井市)住職、恐山菩提寺院代。
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紙の本
辛く苦しい時に…
2011/10/30 22:42
6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:胸騒ぎ - この投稿者のレビュー一覧を見る
読んでみて感じた事は
タイトルの「覚悟」という言葉は書籍の中ではほとんど出てきません。
(私はこの度の震災で大きな被害を受けた者ではありません。)
これは東日本大震災を被災された方達への宛てたメッセージです。
つまり、震災後の世界をどう日本人として生きればいいのか悩んでいる人へあてた書籍といっていいと思います。
個人的に覚悟ってなんだろうって思われている方からみると物足りないかもしれません。
そうはいっても東日本大震災と現在とを切り離して考える事は不可能です。
震災以後どう生きるかというのは全国民にとって覚悟のいる事なのだと思います。
あの震災以前、以後とで世界は一変しました。
その不安・恐怖・苦しみに対して誰も答えられないと思います。
自分自身もずるいようですが日々の生活が不安でたまりませんし、
何といっていいのかどうしていいのか未だにわかりません。
そこへ5人のお坊さんが声をあげてくれたのがこの書籍です。
現在10月末と書籍発行時の原発被害による情報のズレは否めませんが
各々のお坊さんの震災時の状況・そこから感じた事・現状から被災された方々・被災を目の当たりにした方々へ
個人的に感じた事を仏教的解釈を踏まえて
今、改めてどう生きるかが問われている事から
こう生きてみればいいんじゃない?というお話をしています。
仏教にはこれが唯一正しいという考えを持ってはならないため
各々のお坊さんのお話のどれかに
自分がしっくりくればそれでいいというスタンスだと思います。
各々の答えは全て異なっており、是非一読して欲しいです。
個人的にこの書籍を読んでも救済はないと思います。
けれど、あの震災以後、被災された方々へ
自分自身を含めて何を語る事が出来るでしょうか?
頑張ろう!頑張ってください!・・・・なんてきっと無理でしょう。
この書籍は勇気ある表明だと思います。
もしも被災された方々へ何かしたいと思っておられる方は
一読してからどう接すればいいのかを一考して頂ければと思います。