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佐々木丸美コレクション1 雪の断章
著者 佐々木丸美 (著)
養い先の家で惨い仕打ちを受け家を飛び出した孤児の飛鳥は、青年・祐也に助けられ彼の元で育てられる。育ての親である祐也への愛を、飛鳥はひそかに募らせていく。そしてある日、殺人...
佐々木丸美コレクション1 雪の断章
雪の断章 (佐々木丸美コレクション)
商品説明
養い先の家で惨い仕打ちを受け家を飛び出した孤児の飛鳥は、青年・祐也に助けられ彼の元で育てられる。育ての親である祐也への愛を、飛鳥はひそかに募らせていく。そしてある日、殺人事件が発生したことから飛鳥と祐也の運命は大きく動き出す――。情感溢れる筆致で少女の想いをみずみずしく描き 、北海道を中心に一大ブームを巻き起こした珠玉の名作。
著者紹介
佐々木丸美 (著)
- 略歴
- 1949~2005年。北海道出身。北海学園大学法学部中退。75年、「二千万円テレビ懸賞小説」に佳作入選した「雪の断章」でデビュー。ほかの著書に「崖の館」など。
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孤児という運命に翻弄される少女を描いた名作
2020/12/23 23:06
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投稿者:なのはな - この投稿者のレビュー一覧を見る
孤児として生まれた飛鳥が、引き取り手の本岡家を飛び出し、祐也に拾われ成長してゆく物語。殺人事件の犯人は誰か、という興味は最後まで続くが、ミステリ要素はそれほど多くなかったです。むしろ、孤児という運命に抗おうとして翻弄される飛鳥の生き方と、それを優しく見守るまわりの人々との交流を描いた点が魅力であると思います。祐也や史朗や友人の順子、姉みたいな厚子など良い人々に恵まれ、飛鳥はそういう意味では幸運でした。しかし、自らの「孤児」という運命と本岡家への憎しみの運命からは逃れられず、たびたび不安定になったりします。そういうドラマをしっかり書き上げた名作だと思います。