電子書籍
まほろまてぃっく (8)
一人暮らしの中学生・美里優の元へ、最強の戦闘アンドロイドにしてお手伝いのまほろさんがやって来てから、大騒動の毎日。だが、彼女を狙う謎の組織「管理者」がついに動き出した!?...
まほろまてぃっく (8)
まほろまてぃっく 8 美里家のまほろさん (Gum comics)
商品説明
一人暮らしの中学生・美里優の元へ、最強の戦闘アンドロイドにしてお手伝いのまほろさんがやって来てから、大騒動の毎日。だが、彼女を狙う謎の組織「管理者」がついに動き出した!? 残りわずかな稼働時間しか残されていないまほろさん…。だが、事態は地球の命運を賭けた最終決戦へ! 大人気コミック、感動の最終巻!!
関連キーワード
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
小分け商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この商品の他ラインナップ
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本
“心”を持ったロボットは、幸せになれるのでしょうか?
2004/12/03 16:17
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:カルバドス - この投稿者のレビュー一覧を見る
アンドロイドとは、人間的外見のロボットのこと。SF小説『私はロボット』では、プログラムに忠実であるがゆえに人間に対して反乱を起こした。では、“心”を持たせたらどうなるのか。マンガ『人造人間キカイダー』では、“良心回路”という心に似た機能を組み込まれたため苦悩する主人公が描かれている。ロボットに“心”を持たせたがる人間は、何を望んでいるのだろうか。
戦闘用として開発されながら、活動停止までの余生を人間らしく生きようと決意したアンドロイド・まほろ。メイドとして開発者の息子と共に暮らしながら、生きる喜びや悲しみを知っていく。だが平穏なまま過ごせるはずもなく、否応なく戦闘へ巻き込まれていくことになる。その時、彼女は思う。なぜ、心を持たせたのか、と。
最終巻である本書は、今までになく内容が濃い。過去のいきさつから現代につながり、更に未来へと物語が進んでいく。パートによっては展開を急ぎすぎた感はあるものの、何を目的としてまほろが戦ってきたのか、なぜ人間は戦い続けることになったのかが、全て描かれている。ラストは強引というかご都合主義というか、無理矢理のように思えなくもない。しかしこれまでこの物語を読んできて、しかもファンであるならば、「これもアリだよね」となるはずだ。感動的なラストへの演出であると納得しようではないか。
ただ、“心”の扱いについては不満が残る。この問題はSFが引きずり続けている難問なので、そう簡単に答えが出せないことは分かる。だが、少々単純すぎたように思う。哲学的見解などは必要ないものの、もう一歩踏み込んだ考えが欲しかった。惜しい。