昴　7

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者：ｐｅｐｅｒｏｎ　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

刑務所での慰安公演が始まった。最初はすばるの挑発もあって盛り上がっていた囚人たちが次第に冷め始めた。しかしすばるは仲間の存在に気づきかつてないほどの一体感と自由を感じていた。そんな彼女の歓びは囚人たちを惹きよせた。しかし同時にすばるの味わっている自由は囚人たちには狂おしいものであり…壮絶な最後が待っています。すばるという未知の存在、才能の恐ろしさを感じました。

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者：叉葉　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

　ボランティア公演しかできないバレエ団、システロン・バレエ・カンパニーでの初舞台は刑務所の慰問公演だった！！　だが、今までに味わったことのない群舞との一体感、そして限りない「自由」をすばるは知る……！！　それが彼女の中のリミッターを解除し、凄惨な客席を生み出すとも知らずに……！！！（裏表紙より転載）
　ストーリーも何も知らされていない刑務所の囚人達の前で踊る昴達。囚人たちは最初、露出ギミな衣装や昴のストリップダンサーのようなパフォーマンスに関心を示していました。でもその関心も時間が経つにつれ薄れていきます。昴はどうすれば彼らの関心をひきつけることが出来るか悩みます。そして、その後昴やその仲間達のは今だかつてない舞台をこの刑務所で作り上げることになります。読んでいて鳥肌がたちました！

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者：麒麟　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

いよいよ、刑務所での公演がはじまった。
ストリートよりも厳しい観客たちの中、あの手この手を使い、舞台に魅入らせてゆくシステロン・バレエ・カンパニー。
けれど、それはザックの予想していた結末を、さらに越えたものだった。

スバルは、刑務所での公演を通して、もうひとりじゃないと喜びを感じます。
ＮＹに来てよかったと、しあわせな気持ちいっぱいになって踊ります。
でも、人が思うよりも、さらに上をいってしまうスバル。
みんなは、どこか不気味さのようなものを感じたようです。
スバルのことを、天使か悪魔か、と心の中でつぶやくシーンがありますが、なんとなく、子どもの持ち合わせている残酷さというのか、無邪気ゆえの冷酷さというのか、そういうものをスバルの中に見てしまいます。
それがひどいことと理解してやっているのではなくて、子どもが良し悪しを知らずに、欲望のままに動いてしまうのと似ている気がするのです。
もともと人間には残酷な面が潜んでいると、私は思っています。
ただ、成長するにつれ、周りの人に触れるにつれ、それはひどいことなんだな、と理解するようにもなるし、残酷なことを考えたりする自分に嫌悪感が生まれて、考えないようになったりするのではないかと。
でも、スバルは、そのまま成長してきている。ある意味純粋なのかもしれません。
だからこそのスバルのバレエでもあるのですが、それがこの先、どのようにスバルの人生に影響するのか、少し心配でもあります。

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者：夜メガネ　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

刑務所の慰問公演で踊った「ドン・キホーテ」。
見向きもしない囚人たちを前にキャバレーで培ったスキルを存分に発揮して盛り上げるように見えるが、
結果的には「あたし、楽しい！」の昴の独りよがりな癖が驚きの光景を招く。

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者：pope　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

刑務所での慰問公演。
異常な熱気の中踊り続ける昴はまた進化する。
とにかく昴がチート過ぎでちょっとつまらないです。