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電子書籍
ハムレット ─まんがで読破─
著者 シェイクスピアス , バラエティ・アートワークス
非道にも殺された父の敵を討て!デンマークの王子ハムレットの前に、亡き父王の亡霊が現れる。亡霊の口から父の死の真相を知ったハムレットは、その日から、復讐を果たすことだけを心...
ハムレット ─まんがで読破─
ハムレット (まんがで読破)
商品説明
非道にも殺された父の敵を討て!
デンマークの王子ハムレットの前に、亡き父王の亡霊が現れる。亡霊の口から父の死の真相を知ったハムレットは、その日から、復讐を果たすことだけを心に秘めて過ごすようになる。だが、誰にも復讐を感づかれないように狂気を装ったことから、悲劇がはじまる…。
シェイクスピア四大悲劇のひとつとして知られる、傑作戯曲を漫画化!
シェイクスピア(1564~1616)
イギリス出身。ルネサンス演劇の代表的作家。卓越した心理描写により、文学史上もっとも優れた作家のひとりに数えられている。執筆だけでなく、劇団、劇場の経営、俳優などもこなし、経済的な成功も得る。その他の作品に『ヴェニスの商人』、『マクベス』等。
目次
- 開幕
- 亡霊
- 狂気の王子
- 芝居
- 流転
- 覚悟
- 終幕
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人として死ぬべきか?人の心を無くして生きるべきか?(*ネタバレあり)
2017/11/10 15:11
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:hypocrite - この投稿者のレビュー一覧を見る
私自身「ハムレット」を小説では読んだことがなく
しかし、下記の文をどんな意図で言っているのか知りたく
直ぐに読める「まんがで読破シリーズ」で読ませて頂きました!
To be, or not to be, ― that is the question.
生きるべきか死ぬべきか、それが問題だ。
その中で、何故この言葉を「ハムレット」が言ったのかを少しだけそこに「人間」を垣間見ることができました。
「ハムレット」の舞台は中世のデンマーク。主人公のハムレットはデンマークの王子です。ハムレットの父であるデンマーク王が急死し、ハムレットの母である王妃ガートルードは王の弟でハムレットの叔父にあたるクローディアスと再婚、クローディアスは新たなデンマーク王の座につきます。
正当な王位継承者だったハムレットは衝撃をうけます。母であるガートルードが父の死後2ヶ月もしないうちに父とは似ても似つかぬ下品な男であるクローディアスと再婚したからです。
お!なんか現代でも通じる人間ドラマ!
それをハムレットは深夜に出る亡き父デンマーク王の亡霊から聞かされるのです…
亡霊から私の無念を晴らしてくれと言われた
ハムレットはそこから「狂気な王子」を演じます。側からは、幼馴染みである
オフィーリアに対する「恋の病」ではと心配されているのです!
ハムレット王子は叔父クローディアスが本当に父を殺したのか確信が欲しく、旅役者に今の状況を忠実に再現する演目を演じて欲しいと依頼しました。そして、その演目を見た叔父クローディアスの表情を見て確信しするのです!
ここで、上の言葉を「ハムレット」は言います
このまま、父の無念を晴らさずに復讐心を亡くして、自分を殺し死んだように「人として」生きるべきか?それとも、父の無念を晴らして自分を生かして「人の道を背き」死ぬべきか?
と言った人として苦悩を述べた言葉であると僕は感じました。
「世界の関節は外れてしまった。なんて呪われた因果か。それを直すために生まれついたとは」
という言葉も「ハムレット」の中に出てきますが
私はこの言葉も好きです。
なぜなら、人の人生は歯車が狂い出してしまう可能性を常に孕んでいます。その方の人生がそうなった時に、どう修整し辻褄を合わせていけるか?こそが人生だと感じたからです。
少し横道それましたが、
最終的には
叔父、ハムレット、母ガートレード、幼馴染みのオフィーリア、その兄レアティーズ主要な登場人物は殆ど死んでしまいます…
この物語の教訓として「人は復讐心に委ねるのではなく、人として人の「心」を持ち生きなければならなかった」と言ったところです!
「人として「今」を精一杯生きて生きて生きたい」と思わせてくれました!
「まんがで読破シリーズ」は時間もかからずに古典の要素を
垣間見ることができるので、重宝してます!