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親指さがし
7年前、由美が聞きつけてきた奇妙な儀式の噂から、武たち5人が遊び半分で始めた“親指さがし”。……やがて、儀式が終わって目を開くとそこに由美の姿は無かった。そして、大学生に...
親指さがし
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親指さがし (バーズコミックス)
商品説明
7年前、由美が聞きつけてきた奇妙な儀式の噂から、武たち5人が遊び半分で始めた“親指さがし”。……やがて、儀式が終わって目を開くとそこに由美の姿は無かった。そして、大学生になった武は失踪した由美を見つけるため、あの時の謎を仲間達と解こうとするが、それは彼らに訪れる惨劇の始まりだった……。山田悠介原作小説のコミック化!
著者紹介
山田悠介
- 略歴
- 1981年東京都生まれ。2001年「リアル鬼ごっこ」でデビュー。ほかの著書に「スイッチを押すとき」「その時までサヨナラ」など。
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紙の本
都市伝説“親指さがし”に関わってはイケナイ
2005/07/13 23:00
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:カルバドス - この投稿者のレビュー一覧を見る
“都市伝説”はいつの時代にもあるもので、私が子供の頃に流行ったのは“口裂け女”だった。
夜、街灯の下にコートを着た女性が立っている。通り過ぎようとすると、「もし?」と声をかけられる。その声がくぐもっているのは、大きなマスクをかけているためだ。女性は、こう尋ねてくる。「私、きれい?」と。ここで肯定すると、「これでも?」と言ってマスクを取り、耳元まで裂け鋭い牙の並んだ大きな口を見せられ、更に、「同じようにしてやろう」と、カッターナイフで口を切られてしまう。否定すると、シクシクと泣き出し、いずこかへ去っていく。
口を切られるのはごめんだが、命をどうこうという害はない(否定すると切り刻まれてしまう等の、別パターンも存在するが)。だが、“親指さがし”はマズイ。面白半分で真似ると、命にかかわるというのだから。
本書は、同名のホラー小説を漫画化したもの。原作にはいないオリジナルキャラが登場するものの、その役割には十分納得。原作を知っている人も知らない人も、同じように楽しめるだろう。
そうそう、漫画化にあたって作画を担当した綾村切人を、忘れてはならない。明暗のハッキリした絵柄が、内容にマッチしている。トーンを多用した絵では味わえない“味”があるのだ。
しっかりと再現された原作独特の雰囲気。ということはもちろん……恐怖も再現されているということだ。