電子書籍
ジェーン・エア(上)
著者 C・ブロンテ (著) , 大久保康雄 (訳)
孤児として、伯母に育てられたジェーンは、虐待され、ローウッド寄宿学校にいれられる。そこで八年を過した後、広告を出し家庭教師として赴いた先に居たのは子供と家政婦だけだった。...
ジェーン・エア(上)
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商品説明
孤児として、伯母に育てられたジェーンは、虐待され、ローウッド寄宿学校にいれられる。そこで八年を過した後、広告を出し家庭教師として赴いた先に居たのは子供と家政婦だけだった。散歩の途中助けた人物こそ、屋敷の主人ロチェスターであると知ったジェーンは、彼と名門の貴婦人とのロマンスを聞き、胸が騒ぐ。
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紙の本
私は「嵐が丘」よりこちらが好みです
2019/01/28 09:44
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
嵐が丘の作者、エミリー・ブロンテの姉、シャーロット・ブロンテの作品。この作品にでてくる主要な登場人物の一人であるロチェスターと嵐が丘のヒースクリフはどちらも暗くて悲しくて卑しい過去を持つ男なのだが、その後の人生は大きく違う。ロチェスターはジェーンによって明るい希望を見出し、やがて結ばれる。ヒースクリフは闇の中でいつまでも復讐の炎を燃やし続け、キャサリンと結ばれたのは死後のことだった(二人の幽霊が目撃されている。さて、どちらの作品が好みかというと、その時の精神状態にもよるのだが、最後まで好きと言えなかったひねくれもののヒースクリフに感情移入してしまう自分がいる
紙の本
ジェーン・エア
2001/08/28 21:25
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ゲップ3号 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ジェーン・エアは幼くして両親をなくし、リード夫人に引き取られる。しかし、そこでの折り合いが悪く、慈善学校に入校する。そこで、彼女は8年過ごし、家庭教師になる。そして、赴任先で、ロチェスターに出会い彼女は恋に落ちる。二人は結婚しようとするが、しかし、ロチェスターには秘密が…。
紙の本
外見より凛とした心
2001/07/25 18:31
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:オカジマワカ - この投稿者のレビュー一覧を見る
「美人でないヒロインが幸福になる唯一の小説」,筒井康隆がそういう感じの言葉で評した作品。いやな表現だが,英文学史の基本とされる小説は他にも多いのに,十代の頃これが一番のお気に入りだったのはそういうことか,と納得もする。
同じブロンテ姉妹でも,妹エミリの書いた『嵐が丘』のヒロイン,キャシーが美しいお嬢様なのに対し,ジェーンは地味な孤児。キャシーもジェーンも気が強いが,はっきり言ってキャシーはわがまま。でも美人だから許される。ジェーンは伯母の家で「使用人以下」と言われ暮している。大好きな本を隠れて読むことも許されず,抗議すれば殴られる。そのためについ激しい性格が表に出ると「キレる子供」扱いで追い出される。前半のジェーンは悲惨だ。
後半,ジェーンと金持ち領主ロチェスターの関係は,辛い片想いをしたことのある人なら共感できる。ジェーンだから,普通の主従恋愛ものと違い,彼女がひたすら従順というのではない。ジェーンは自分が誰かの恋愛対象になるなどと思ってないから,媚びない。というか媚び方を知らない。だから彼にからかわれたりしても困ってしまう。その困り方がリアル。ジェーンは凛としているが,つんとはしていない。この不器用なジェーンが彼に惹かれていき,苦悩する場面はやっぱり可哀想。
ロチェスターのモデルはこれまた『嵐が丘』のヒースクリフと同じブロンテ・父なので,男性キャラ二人を比べても面白い。どちらも影があってたくましく,内に情熱を秘めた男。ロチェスターの方がかっこいい,というのが通説らしく,私もそう思うが,ジェーンの想いを知ってあの態度はどうかと最近は思う。
この小説の最大の魅力はジェーンという人間だが,暗いイギリスのお屋敷の雰囲気も魅力だし,ストーリーも波瀾万丈。やっと幸せになりかかった時,びっくりな不幸がジェーンを襲う。最後は筒井康隆の言ったようになるので,それを頼りに読みましょう。最近,英文学者サザーランドが「ジェーンは結局幸せになれないだろう」という茶々を入れたが,そういう無粋な解釈はあんまりしたくない。
『ジェイン・エア』という表記される翻訳も多いので注意。
紙の本
『嵐が丘』と全然違うけどやっぱり名作
2001/03/01 19:13
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:つる - この投稿者のレビュー一覧を見る
最初の方がちょっとまどろこっしかったり状況を把握しづらいところがあるものの、名作の名に恥じない作品。
時代なのだろうか、「生きる」ことへのとまどいのなさに心打たれる。まずとにかく生きる(食べる)ことが前提にあり、仕事もパンのためにするのであって、自己実現とかそんなことは全然関係ない。
そしてその上で人間として誠実でいようとしたり、立派でいようとする。
すごく強い人々の物語で、心を打つ。
『嵐が丘』と比べて多少明るい気がする。主人公の女性が素敵な人だからか。
紙の本
懐かしい書籍・名作です
2017/01/16 00:16
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投稿者:まさちえ - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本を購入したのは1年前に老人ホームに入居した母(94歳)が望んだからです。若い頃に感動したのでもう一度読みたいと言っていました。私が子供の頃にも同じような話を聞かされており、私も読んだことがあります。最近はこの本を読む人がそれほど多くはないように思いますが、名作です。姉妹のエミリー・ブロンテの書いた「嵐が丘」も名作です。是非お読みいただければと思います。
紙の本
長いが読破すべし
2001/06/29 11:03
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くもざる - この投稿者のレビュー一覧を見る
皆が何かしら小説を書いているブロンテ姉妹。姉妹の一人E・ブロンテも「嵐が丘」という名作を書いている。
父親がとても厳しく、人付き合いをさせてもらえなかったこの姉妹(3人姉妹と1人弟がいる)たちは、本を書いたり空想の世界を夢見ることで、自らを慰めていたようだ。C・ブロンテも自分の夢をこの「ジェーン・エア」にたくしているよう。
この話はジェーン・エアの幼少期から大人の女性となるところまでの半生をつづっている。上巻の幼少期あたりは、なかなか話が進まなくてイライラするかもしれないが、そこさえクリアすれば、読んだだけの価値が見いだせる、深く心に刻みつけられる話。特に大人になってからのジェーンの恋の話からは断然面白くなってくる。静かな中にも、内からこみあげてくるような情熱に圧倒される。
作者を反映してか内気な女性ジェーン・エアだが、その芯は誰よりも強く、挫けることがない。読み終わった後も、一時この小説のことに思いを巡らせてしまうような、そんな小説だ。