- カテゴリ:一般
- 販売開始日: 2012/05/25
- 出版社: 講談社
- ISBN:978-4-06-372831-6
電子書籍
不思議な少年(8)
著者 山下和美 (著)
“不思議な少年”と瓜二つなフランツ、信仰心を試される苛酷な裁判の時……。最大ボリューム196Pの大作「聖フランツ」編完全収録!!/かつての栄光に引きずられたミュージカル女...
不思議な少年(8)
不思議な少年 8 (モーニングKC)
商品説明
“不思議な少年”と瓜二つなフランツ、信仰心を試される苛酷な裁判の時……。最大ボリューム196Pの大作「聖フランツ」編完全収録!!/かつての栄光に引きずられたミュージカル女優が、最後に見る特別な映画とは――「マリー・ロンドン」/無限の時を超え、遥かなる事象を経て、少年は人間の中に潜む美しき混沌を眺め続ける。「天才 柳沢教授の生活」の山下和美が、人間の奥深き性を描く!
関連キーワード
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
小分け商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この商品の他ラインナップ
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
電子書籍
聖フランツ
2019/06/03 20:19
2人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:pope - この投稿者のレビュー一覧を見る
ネタバレあり。
正しいものが報われるとは限らないのがこの世。
淫売であっても自分に正直なリーザのような人に品行方正なフランツが惹かれるのもわかるし。
集団ヒステリーのような状態はまさに「ランド」と同じ。
でもこれはラストが良かった。
「マリー・ロンドン」はマリーのダンスシーンがかっこよかった。
紙の本
時と場所を超えて、不思議な少年が出会う色んな人生のドラマに、深々とした物思いへと誘われるシリーズです。
2009/09/26 20:58
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:東の風 - この投稿者のレビュー一覧を見る
天使のようでもあり悪魔かとも思えるひとりの不思議な少年が、時と場所を超えて現れ、欲望や執着心、自尊心、愛と憎悪、生と死にまつわることなど、我々“人間”という存在の本質的な事柄について問いかけてゆく連作短篇集。心の奥底にしんと触れるものがある、非常に味わい深いシリーズですね。二、三日前にふと出会って、たちまち既刊の7冊を一気読み。最新刊の本書も、読みごたえがありました。
中世ヨーロッパの魔女狩りを題材に、人間の醜さ、弱さ、そして気高さを綴った「聖フランツ 1」~「聖フランツ 4」。往年のミュージカル女優の歌と踊り、その魅力の忘られぬ輝きを描いた「マリー・ロンドン」。以上二篇が収められています。
これまでのシリーズ作品で最も長い分量となる、二百頁近い紙数を費やした前者、「聖フランツ」の物語。途中まではもたもたしている感があって、正直、あまり面白くなかったのですが、冒頭へと繋がっていく決死の行動から話が大きく動く後半、「聖フランツ 4」の章からがよかったですね。かなり性急な持って行き方で、それまでの話の流れからするとぎくしゃくした印象も受けましたけれど、音楽で言えば“コーダ”にあたるラスト数頁、とりわけラスト・シーンのインパクトがなかなか凄いんだな。泣き笑いしたくなっちゃうような、複雑な気分に駆られたこのラストは忘れ難いです。
この「聖フランツ」に比べれば、分量という点では遥かに少ない後者「マリー・ロンドン」ですが、これ、ええ話やあ。マリー・ロンドンのイメージが、不思議な少年が話の前面に出てくる前半と後半とでがらりと変わります。いや、マリー・ロンドンだけじゃないな。ある人物のイメージも、話の前・後半で大きく変わるんです。すれ違っているようで、実は深いところでふたりの心は繋がっていたんだなあと。目頭が熱くなりましたねぇ。人と人の出会いを描いて、小粒だけどキラリと光る作品。
電子書籍
中世から現代へ
2017/11/27 05:59
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夜メガネ - この投稿者のレビュー一覧を見る
魔女狩りをテーマとした宗教色の強いフランツのシリーズと、
伝説のミュージカル女優の人生にあの少年が現れる。
一つの設定で話数が長いのですが、読みごたえもあるし、
ミュージカルシーンは色々な女優たちを彷彿とします。