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電子書籍
Facebook 世界を征するソーシャルプラットフォーム
著者 山脇伸介 (著)
世界の人口比...1位 中国、2位 インド、3位 Facebook(フェイスブック)。もはや「流行るかどうか」ではない。これは世界の潮流だ。2011年、5億人の超巨大SN...
Facebook 世界を征するソーシャルプラットフォーム
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Facebook世界を征するソーシャルプラットフォーム (SB新書)
商品説明
世界の人口比...1位 中国、2位 インド、3位 Facebook(フェイスブック)。もはや「流行るかどうか」ではない。これは世界の潮流だ。2011年、5億人の超巨大SNSがウェブとメディアの常識を変える。
ユーザー数5億人。グーグルも恐れる巨大SNSにいま何が起こっているのか?
特筆すべきはその実名性。名前を検索すれば本人につながり、その人間関係(ソーシャルグラフ)が可視化される。
顔写真からメールアドレス、学歴、職歴、携帯電話の番号まで、情報を出せば出すほどメリットがあるという、この新たなプラットフォームが今、社会のあり方を変えようとしている。
テレビデジタル化元年といわれる2011年、Facebook後のウェブとメディアを展望する。
目次
- 第1章 フェイスブックとは何か?
- 第2章 フェイスブックの生い立ち
- 第3章 勝ち続ける理由
- 第4章 フェイスブックエコノミー
- 第5章 フェイスブックの陥穽
- 第6章 「ソーシャル化」するメディア
- 第7章 夜空ノムコウ──フェイスブック後を生きるということ
- 特別対談「フェイスブックとポスト3・11の日本」(小林啓倫×山脇伸介)
著者紹介
山脇伸介 (著)
- 略歴
- 慶応義塾大学卒業。在京テレビ局プロデューサー。
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紙の本
今はやりの Facebook の解説本などではなく、人間とメディアの未来を語った本である。
2011/01/19 15:09
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:yama-a - この投稿者のレビュー一覧を見る
「在京テレビ局」に勤務する山脇伸介君の初めての著書である。よく知っている人なので忌憚のないところを書くと、「この人こんなにしっかりした人だったっけ?」というのが第一印象である。「ぶうぶの中の人」として、普段は思いっきりお茶目な持ち味を前面に押し出している人物である。無論留学してメディア関係の勉強をしていたことも知っているし、話していると結構熱いものを持っている人であることも分かる。しかし、こんなにまっとうな分析と提言に満ち溢れた本を書くとは思わなかった。これは今はやりの Facebook の解説本などではない。これは人間とメディアの未来を語った本なのである。
もちろん Facebook の入門書として手に取るのにも適当な書物である。それはこの本がまさにマーク・ザッカーバーグが言うところの move fast を実践して、非常にアップトゥデイトな内容を実現しているからである。Facebook 関係のトピックスについては昨年後半の事例まで漏れなく適切に紹介してくれている。mixi にも2ちゃんねるにも twitter にも触れている。AIDMA → AISAS のマーケティング理論史から始めて、さとなおさんの SIPS 理論まで取り込んでいる。
それから映画『ソーシャル・ネットワーク』の解説本としても重宝するのではないか。まだ自分では Facebook に登録してなくて、こういう世界に詳しいわけでもなくて、でも Facebook や、その創設者であるマーク・ザッカーバーグに興味があって、この映画をこれから見ようとしている人は、この本で予習してから観に行くと非常によく解るのではないかと思う。
そして著者は、そういう事例を通じて「ソーシャル化」という言葉が意味するところの本質を解説し、そのメリットとデメリットを述べている。そして最後にテレビという旧メディアに従事する者としての危機感が滲み出しいている。
この危機感は残念ながら、テレビ関係者の皆に共有されているわけではない。今のところひしひしと危機感を感じている者と何の痛みも感じていない者に二分されている。彼は前者の人間である。そして、ともかく今「バスに乗り込もう」としている人間なのである。とりあえず自分で乗ってみなければその先どう対処すべきかということが見えてくるはずがないのだから。
最後の章題を SMAP のヒット曲から抜いてくるなど、却々ロマンティックな人でもあるということも判った。さりげなく奥さんへの謝辞を添えることも忘れていない。微笑ましいではないか。
あれ、ちょっと褒め過ぎたか? 親しい人物の著書なので、書評としては幾分割り引いて読んでもらう必要があるかもしれない。しかし、僕としてはことさら褒めようという意識もなく書き始めたらこんなに絶賛になってしまった。
この人、僕が思ってるよりも実はずっとすごい人なのかもしれない。
by yama-a 賢い言葉のWeb