紙の本
読みやすくわかりやすい
2015/11/10 00:08
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:海月 - この投稿者のレビュー一覧を見る
筆者は成人向け雑誌の記者・編集者であり多くの風俗嬢・AV女優へインタビュー経験があるとのこと。AV女優のランク付けとギャラ相場、時代による移り変わりなど、読みやすくわかりやすい文章で綴られています。興味深く面白い内容なのですが、若干の誇張表現をされていると感じたり、どこか倫理観が普通でないというか明らかに一般的な「普通」ではないところで「普通に働いていただけなのに」と主張するなど業界寄りの価値観であることをさっぴいて読む必要があります。
ビデ倫が摘発されなくなった経緯など、勉強になりました。
紙の本
よくない
2013/02/21 10:42
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:カラス - この投稿者のレビュー一覧を見る
客観性を装っているが著者は業界の人間であり業界を擁護する立場にたっている。
ほとんど人身売買に近い業界の内幕が書かれているがなんとか業界を盛り上げようという著者の姿勢は受け入れられない。
文章も矛盾しているところがあり一流のノンフィクションには程遠い。
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AV女優の個人的な境遇ではなく、AV女優という職業に焦点を当てたのは面白い。単体、企画単体、企画ごとの収入モデルケースがていじされてたりたなかなかに興味深い。それ以外にも物珍しい話が詰まっていて面白い(ビデ倫て今はもうないんだねー)。まあ深い考察なんてのはあまりないが。
気になったのは、売春を貧困女性のセーフティネットとして積極活用しようというNPOが存在するという記述。さらっと書かれていたのだが、これってけっこう微妙な問題じゃないのか。セーフティネットとしての効果の有無だけでなくて、精神的・肉体的リスク、法的位置づけ、そして倫理の問題など考えなくてはいけないことは多い。
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時代は変わった。今や女優になりたいと応募して来る人が多数で、供給過多となり、稼げない人が大半だとは…。いろんな事情があるのだろうが、基本的には稼げるからなる職業だと思っていたのだが、どうやら昔とは違うらしい。
業界がどのようなビジネスモデルになっていて、女優がいくらぐらい稼いで、どのようなキャリアパスを辿り、引退後はどうなるのか? 業界をウォッチしている著者が赤裸々に語る本書。
読むべきは、業界を目指す、あるいは目指す可能性のある女性だろう。売れればともかく、そうでない時の現実も良く知った上で判断すべきことだと思うから。
内容は真面目なのだが、過激な単語もたくさん登場するので、そーゆーのが苦手な人はご注意を。
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AV女優になりたい女性が増えているという現実と、その稼ぎの実態は知名度、単体、企画のヒエラルキーがありその金額も明示されているところは面白い。
ビジネス部分では、小向美奈子の作品が20万本の販売でメーカー利益が2億6930万円という巨額の利益となったこと。本人へは幾らか?次は高岡早紀か?
あっち系ではバッキーネタを久々に読み、あの事件の大きさを久々に思い出した、
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対象が何であれ、その道をずっと追いかけているライターのルポは面白いことが多い。本書もその一つ。ここ20年ほどの業界の変遷が分かりやすく綴られており、現在進行中の変化、特に意識の上のハードルが低くなり、素人が気軽に出演しようと応募してきていることや、その背景に社会の貧困化というか、スキルなしでは生活さえも成り立たないような社会になりつつある現状がさりげなく書かれている。
端から見ると、ややこの業界寄りな記述と思えるような部分もあるが、世の中に実状が知られていない分野でもあり、とても興味深い話が多かった。
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かなり硬質な社会評論。エロさは皆無です(笑)クオリティの上昇にも関わらず、供給過多で収入は低減、というなかなかに過酷な状況のようです。読み物としてはなかなか楽しめました。
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「AV女優になるのは借金まみれの女」「出演料は数百万」など、AV女優をめぐる都市伝説の数々の真相を明確に解説。
AV女優の志望動機、「単体」「企画単体」「企画」という女優のランク分け基準と出演料、女優になれる条件、現役時代のトラブルと解決結果、引退後の生活環境と、要領よくまとめられているのには感心させられた。
本書は、AV女優に幻想を抱く男性や、現実的になろうとしている女性に読んでもらいたい。
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私の知らない世界だったが、どのような仕組みになっているのか、出演した女優は、その後、どうなるかわかって、面白かった。また、なぜ、最近は、面白くないかもわかりました。また、撮影側が懲役刑を伴う事件もあったことがわかり、また、他殺事件もあったことがわかりました。また、思ったよりも収入が良いわけでないことがわかり、本当に収入が良いのは、一部で、また、すぐにそれも、落ちていくことがわかった。
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個人的にはあまりAVのお世話になったことはないのだが(イヤホントに)、ますますお世話になる気がなくなる一冊。
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20120903
巻末の「AV女優でもしようかな?と思っている女性や娘を持つ親たちに読んでほしい」という著者の一言が全てを語ってる。
やむに止まれずAVに身を落とすというイメージは遥か過去の感覚で、近年の推定合格率はなんと14%! 晴れて(?)事務所に所属しても半数はロクに仕事が回って来ず、仕事があっても専業で食べてゆけるのはほんの一握りという供給過多 な状態だそうな。
文字通り体を張って過酷な現場をこなしても、経験やスキルを身につけるほど新鮮味は薄れ「価値」が落ちてゆくというなんともやりき れない世界。
うむむ。なぜ毎年5,000人もの「人並み以上の外見や光る何かを持った女性」がそんな世界に惹かれるんだろう?
作中のインタビューでは「好きだから」「刺激が欲しくて」という、まあわかるかな?という動機と並んで「初めて外見を褒められて嬉しかったから」「誰かに認めて欲しかった(認めてもらえた)から」という理由が目立つ。 う〜ん。確かに褒めたり認めてもらうことって強力なエネルギーの源だと思うけど・・・。
承認欲求があまりにも満たされていないと、認めてくれる相手が誰でも満足してしまうのだろうか?
ウチの子には今後も「褒めて認めて伸ばす」子育てを心掛けようと強く強く思いました(^_^;)
先日読んだ小説「モンスター」で「うむぅ・・・」と考えてしまった「女性の(外観の)価値」というモノサシ。
そこにシビアに値札をつけて商品化するAVという業界は、思った通り、でも思わぬトコロでやっぱりディープな世界でした。
ちなみに、「ムフフな記述」はほとんどありません(笑)
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あとがきを先にみて「AV女優でもしようかな?と思っている女性や娘を持つ親たちに読んでほしい」とあって全部読み通しました。
性が使い捨てられ、品物として安売りされることに疑問も持たず飛び込んでいく女性が多いことが、本当に不思議だ。
著者はニュートラルな視点でこの職業の過去から現在の状況やインタビューをつないでいくのだけど、ところどころに垣間見える男性ならではの考えが冷たく響き、それも怖かった。
子どもには自分の心と同じように体も大事にしてほしいと、改めて思いました。
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≪目次≫
序章 新人AV女優の誕生 毎年6000人
第1章 AV女優の労働条件 日当3万円~
第2章 AV女優の労働市場と志望理由 倍率25倍
第3章 AV女優労働環境の変遷 96年のカオス
第4章 労使トラブル 損害賠償1000万円
第5章 AV女優の退職 引退後の付加価値は2倍
おわりに
≪内容≫
以前読んだ本では、精神的な問題や家庭の問題からAV界に入る女性が多い、と感じていたが、同書によると、今は女性側が積極的にこのジャンルに足を踏み込んでいると知り、ショックを受けた。
一方、仕事はハードで、心身ともに病んでしまうことも多く、また旬が短く、すぐにお払い箱になる。その後は風俗業界に流れることが多いと言うのhは、わかる気がする。
自分の与り知らぬ業界の話だが、恐ろしくもあり、興味もある話であった。
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現在のAV女優の状況を知る事ができる貴重な一冊。AV女優がいくら位稼げるのか、どんなトラブルがあるのかが記載されているのでちょっとAVにでも出て稼ごうかなと思っている女性にはちょうどいいかも。男にとってもAVの裏側を知ることができるので、AVの見方がちょっと変わるかも。
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日本の持っているもので海外の評価の高いもの、に「AV」が挙げられるそうです。バラエティ豊富、人材も豊富、こんなカワイイ子が…という部分が増幅されるみたいですね。
日本のAVがここまで来るまでに、大変な業界内の努力がありました。レンタルVSセルビデオ、お客様の希望を聞いてから企画を立てる、「顧客本位」ビデオ、コンプライアンス強化の動き…
2002年以降、低所得層が現れたことから、
「わけありの人を探す必要もなく、応募者は引きも切らない」そうです。