電子書籍
ふたご~緋牡丹と白百合~
著者 丸木文華(著・イラスト)
「今宵は…兄さんの、望むままに」兄、永之助は壮健で朗らかな医師、弟、直次郎は病弱で繊細な文筆家…太陽と月の如く対照的な黒木家の双子兄弟。だが、露西亜との戦が終わり復員して...
ふたご~緋牡丹と白百合~
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ふたご 緋牡丹と白百合 (AZ NOVELS)
商品説明
「今宵は…兄さんの、望むままに」兄、永之助は壮健で朗らかな医師、弟、直次郎は病弱で繊細な文筆家…太陽と月の如く対照的な黒木家の双子兄弟。だが、露西亜との戦が終わり復員してきた兄は、人が変わったように暗い翳りを纏っていた。戦地に赴く前、積年の思いを告白され体を許してから、ずっと兄の帰還を待ちわびていた直次郎はその豹変に戸惑う。そんな折、帝都では女性ばかりを狙った連続猟奇殺人事件が。まさか犯人…。狂おしき異端浪漫。
目次
- ふたご~緋牡丹と白百合~
- 冷たい兄
- 猟奇殺人
- 折檻
- 調査
- 犯人
- 真実
- 美しい物語
- はなひらく
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紙の本
二人の世界
2021/06/17 05:15
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:やじやじ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ネタバレあり
「耽美小説」を堪能しました。
舞台が明治時代というだけではない。
妖しくて薄闇に足元が取られそうな話。
兄弟もの、しかも双子もの。
あまり似てない双子なのですが
それ故に二人で一人感が凄い。
でも思っていた以上にどろどろ感はないです。
この話がどっぷり重くならないのは
二人で閉じきってないところかな。
二人の両親、妹の存在。
特に妹の存在はすごい。
まあ、あの双子の妹だからと・・・思えば。
最終的にあの形になったのは妹のおかげです。
晶子がすごすぎる!
(結構、あの二人だけだったら
両親にバレて大変な惨事に・・・)
カニバリズム
「愛するが故に愛する人を喰らう」という部分は
もう少し濃密に書いて欲しかったかも。
これがわりとさらりとした感じだったので
二人の禁忌も引きずられて薄い感じ
(いやそもそも二人だけになると禁忌感が薄いのですけど)
もう少し全体的に濃密でも良い気がします。
兄の溺愛ぷりと弟の依存ぶりは味わえますけどね。
最後まで読み終えて
弟直次郎の無自覚魔性が周囲を巻き込んだ感じでしょうか。
(結局直次郎は片割れの永之助を手にいれたし!)
結局児島さんも山田さんも直次郎に引きずられて感あるしねぇ
彼を知り合ってしまったことが気の毒といえば気の毒だ。
思っていた以上にどろどろ感なく読み終えて
後書き読んでなるほどって思った。
禁忌をあっさり飛び越えて、
二人の世界に入ってしまったのでどろどろって感じが薄かったのですね。
私は禁忌も猟奇もならもっとどろどろって足に絡みつくような闇(病み)が好みではあります。
でも、重たい猟奇や禁忌が少し得意でない方にはこのくらいが良いかもしれません。
☆3.5
紙の本
耽美な禁忌愛
2017/07/31 19:31
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:沢田 - この投稿者のレビュー一覧を見る
大仰な台詞回しにたまにムズムズしつつも耽美的、官能的な淫靡さが漂ってて面白かったです。
病弱で薄幸で可憐な白百合のごとき受が、会う男会う男を虜にする無自覚の魔性っぷりw
禁忌に堕ちても二人で添い遂げる覚悟の狂おしい愛が良いですね。
終盤の愛欲の日々も好きだけど、まだ疑念がある中での夜這いした攻との言葉なき情交や妓楼でのお仕置きがお気に入りです。