商品説明
初の世銀融資。夢の水島製鉄所――。「世界をつくる火」が燃え上がる。「暴挙」「二重投資」「製鉄所にぺんぺん草が生える」……。批判の嵐の中、信念を貫き、高炉メーカーへの脱皮を果たした川崎製鉄社長・西山弥太郎は、世界の鉄鋼需要拡大を見通し、さらなる巨額投資に踏み切る。西山弥太郎が示した、真のリーダーシップとは?
著者紹介
黒木亮 (著)
- 略歴
- 1957年北海道生まれ。カイロ・アメリカン大学大学院修士(中東研究科)。都市銀行、証券会社、総合商社勤務を経て、「トップ・レフト」で作家デビュー。ほかの著書に「トリプルA」など。
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紙の本
思い知った昔の日本人の凄さ
2015/11/30 20:12
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投稿者:けんたん - この投稿者のレビュー一覧を見る
川崎製鉄初代社長・西山弥太郎の伝記の後篇です。
鉄鋼メーカーの話ですが、とにかく金策が大変だという印象を受けました。国立ではなく、民間企業が借金をして巨大製鉄所を千葉・水島(倉敷)と造るということは、並大抵ではなかったのです。著者の黒木亮氏が銀行員出身で、金融に重点を置いた書き方をしているのかも知れません。
一番感動した場面は、「涙の第一ホット(第一熱間圧延工場)」です。工場操業開始の日、真っ赤に焼けて走る鋼の横を、ある社員が泣きながら走ります。他の社員たちも嬉し泣きし、拍手や万歳が湧き起こります。仕事で嬉し泣きができる会社は素晴らしいと思うとともに、昔の日本人の凄さを感じました。