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さっさと不況を終わらせろ
著者 ポール・クルーグマン (著) , 山形浩生 (訳・解説)
リーマンショック以降、いまだに好転の兆しを見せない世界経済。なぜ目下の増税や財政緊縮は愚策なのか? 失業者増加のダメージは一時的なものではなく、長期的にも経済をむしばむ?...
さっさと不況を終わらせろ
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さっさと不況を終わらせろ
商品説明
リーマンショック以降、いまだに好転の兆しを見せない世界経済。
なぜ目下の増税や財政緊縮は愚策なのか? 失業者増加のダメージは一時的なものではなく、長期的にも経済をむしばむ?
では、各国政府と中央銀行、そしてわれわれが本当になすべきこととは???
いま最も信頼できるノーベル賞経済学者が、ついに叩きつけた最終解答。
著者紹介
ポール・クルーグマン (著)
- 略歴
- 1953年ニューヨーク州生まれ。プリンストン大学教授。ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス教授。2008年ノーベル経済学賞受賞。著書に「グローバル経済を動かす愚かな人々」など。
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紙の本
ノーベル経済学受賞者、ポール・クルーグマンの最新刊。
2012/10/07 17:41
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:龍. - この投稿者のレビュー一覧を見る
ノーベル経済学受賞者、ポール・クルーグマンの最新刊。
クルーグマン教授の著書はかなり読んでいるのですが、本書の特徴は、その文体。訳者も意識しているようですが、かなりフランクな調子で論が進められています。また、一般向けに書かれているため、専門用語なども少なく平易な表現をとっているため、大変読みやすく、従って理解もしやすい内容です。
本書はアメリカにおけるリーマンショックに端を発する不況への処方箋という位置づけで書かれているのですが、それは大変シンプルなもの。
その解答は、昔ながらのケインズ的な財政出動。
金融緩和策は実施され、既に金利はゼロに近い水準になり、いわゆる流動性の罠にはまり、金利操作では景気対策としての効果が期待できなくなっているのは、アメリカも日本と同じです。アメリカではオバマ政権により財政出動も行われていますが、本書ではそれは景気に刺激を与えるにはあまりに規模が小さいと指摘しているのです。
おもしろいのはFRBのバーナンキ議長に対する批判の部分。バーナンキはかつて日本の日銀の弱腰な対応をけなしていたけれども、結局、自分も同様の対応をしてしまってるというくだり。
たしかに理論的には金融緩和策と大規模な財政出動で景気を刺激するという不景気への処方箋は正しいのですが、いざ実行しようとすると逡巡してしまうことが多いようです。
原因は、政策担当者の過度なインフレの恐れや、政治的な綱引きなど、が考えられます。
本書はアメリカの状況について書かれていますが、これを日本に置き換えてみると、日本こそもっと劇的な対応策がとられるべきだと分かります。
その点、東日本大震災は経済浮揚のひとつのきっかけとなりますが、消費税増税は明らかに経済政策としては間違っていることが理解できるはずです。
龍.
紙の本
経済不況の原因及び脱出法
2013/03/20 13:03
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:sskkさかた - この投稿者のレビュー一覧を見る
アベノミクスに影響した理論