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小説を書く際にも重宝
2019/08/31 23:17
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投稿者:雄ヤギ - この投稿者のレビュー一覧を見る
小説がかかれる際に、オリジナルと思われていたものが、実際には多くの外部からの影響を受けているという内容。本歌取りから間テクスト性まで幅広く論ずる。後半には小説を書くレッスンのようなものも。
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ネットの、文庫書籍推薦で知って
2012/12/25 20:57
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投稿者:ニックネーム2 - この投稿者のレビュー一覧を見る
かなり、断定的な題名で、読んでみたら、文系じゃない自分にとっては、模倣といわれる比べている文章が、さほど似てないということもあるが、文系の人に取ったら、それほど意味のあることなのだろうと思いました。
現代より前の、明治の時代のことも書いてあり、著作権が緩かった時代はひどかったらしいです。
でも、模倣は模倣でも、違う内容を書けば、著作権云々は関係ないのだと分かったし、何より文章のつくりは、西洋文学の模倣から始まったのだと知って、意義深かったです。
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模倣、参考、引用、剽窃があいまいなだけに、作る(提供する)側の意識は重要になる、ということをあらためて考えさせられた。
単なる技法の話ではないですね。
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今までいろいろな小説を読んでいて漠然と感じていたことを、わかりやすく整理してもらったという感じ。村上春樹の初期作や谷崎潤一郎・江戸川乱歩・金井美恵子あたりはけっこう好みなので、彼らが影響を受けた外国の作品や彼らに影響を受けた人々の流れがわかってうれしかった。ライトノベルやケータイ小説の位置づけについても、そんな風に言っちゃっていいのかなぁと思う部分はあるものの、大筋は納得。第1章が一番おもしろく、第3章は自分で何か書いてみる気がない限り読まなくてもよいと思います。
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アマゾンで買ったのですが、そこのレビューを見るかぎり酷評されていますね。小説の模倣論については、そもそもが人間の思考がそれほど大きく変わらないので、似たようなものになるんじゃないかと思うのですが、読むほうがそれを見分けられるようになるのが大事なのでしょう。
この本の中で、民話や昔話では、物語を構成する要素を分類すると31まで絞り込めるとするプロップの「昔話の形態学」の研究や、物語が単語を連結して文章を構成する「構成」と同じ位置で単語を選ぶ「選択」の2つの要素からなるとする研究とかからも、同じモノができてしまうなという予感はさせられる。身近なところでは、世界中の神話などでも、国づくりから始まって神が人間を作るストーリ展開はほぼ共通ですから、あとは物語を考えた人がどのような体験をして何を考えてきたかという多様性を効果的に表現できればオリジナル小説になりそうな気がします。
私は書きませんが、これから小説でも書いてみようと思う人にはぐっと小説への敷居が下がるきっかけの本となりそうです。
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あらゆる小説は模倣である。
清水良典『あらゆる小説は模倣である。』幻冬舎、読了。挑発的なタイトルながら、創作の意義を捉え直す一書。アプリオリなオリジナリティという幻想の呪縛と表現世界への抑圧を退け、創造的模倣に注目する。芥川龍之介から村上春樹まで--学ぶとは学(まね)ぶことである。芸術観を一新する快著。
著者インタビューありましたので、ご紹介。「『模倣』をネガティブにとらえてオリジナリティー(独創性)を信奉する従来の価値観を疑うことから始めた方がいい」【著者に聞きたい】清水良典さん『あらゆる小説は模倣である。』:産経新聞
http://sankei.jp.msn.com/life/news/120909/bks12090908000013-n1.htm
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う~ん、著者の言っていることはわかるんだけど、小説をつくりだす人の苦悩に対してのリスペクトが感じられない。
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作家という人種は絶えず周囲からネタやヒントを探し続け待ち受けているもの。周囲に転がっているものからどれだけ想像力を働かせクリエイティブなものを作り上げるか。そこに作家の真価が問われる。
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思い切ったタイトルだが、小説を書くお奨め本。過去の文学者たちがいかに先人の「型」を踏襲してきたかが記されている。漱石の「猫」も実はドイツのホフマン「牡猫ムルの人生観」という先例があり、インテリらしいシャレと「猫」の死亡通知まで真似たということ。村上春樹がカフカ、ドストエフスキーの型を取ったことも紹介されている。日本の古代から本歌取りが教養や機知を示す優れた藝術として取り上げられてきたことも、当然かもしれない。パクリの名人、寺山、渋澤龍彦のことも楽しい。最後は小説を書く指南に。模倣を恐れずに書きなさいということ。いくつかの小説のパターンがあるということは既視感を感じさせられることが多いだけに納得できることである。宮崎駿「ナウシカ」がフランスのマンガ巨匠メビウスの模倣だが、メビウスは宮崎に感謝し、娘にナウシカと名を付けたということは心温まる話である。
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対立と変換
<対立>は、たとえば正義と悪、火と水や空と土、若者と老人、出産と死、口と肛門、東の王と西の魔女、わがままな姉とおとなしい妹のような対立要素からなる構造である
神話のバリエーションは、その基本構造をまったく逆のものにしたり、高次のものを低次にしたり、人を動物にしたり、悲劇を喜劇にしたり、さまざまに<変換>した結果生まれる
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ロラン・バルトによって「作者の死」が宣告されて以降、小説のオリジナリティについての神話が解体され、作品は「テクストの宇宙」の中で相互に影響され合って生成するという見方が現われるようになりました。
本書は、こうした立場から、さまざまな小説の相互影響関係を例に取り上げ、そのサンプリングやリミックスの妙技を味わうとともに、既存の作品をうまく模倣することで新たな作品を作り上げるための実践的なトレーニングを示しています。
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クリエティブの神話のウソを暴き出す。結局良い作品とは過去の作品の模倣である。
良いものを作りたいならたくさん読むしかない。インプットの量がその質を高める。もちろんたくさんの失敗の中にしか成功はないからである。出来ない人間は言い訳ばかりで為してないからだ。
とは言えこの本の良いのは、模倣にも工夫の余地はいくらでもあるということ。思いもかけないマリアージュは成功のキッカケになり得る。村上春樹の思い付きも、大好きな外国文学の文体で、日本の物語を表現するということ。スキはやはり強みの源泉だ。
話は変わるが、サイコパスなるアニメはフランケンシュタインのオマージュである。テーマソングが「名前のない怪物」である。ちなみに手術痕のあるゴツい登場人物は「怪物」であり名前はない。フランケンシュタインとは作った人の名前であると最近知った。
よく出来た作品は、骨太のテーマを持つが、これもその一例と言えよう。
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「あらゆる小説は模倣である。」読み始め。なんか人気があるようなので買ってみた。たまにはこんな本も良かろう。
話の構成は似通っている。神話のストーリー分析の下り、丁度ギリシャ神話についての本を読んだばかりなのでタイムリー。
「あらゆる小説は模倣である。」前半面白い。やおいやおたくへの考え方が古い。欺瞞的。なので、中盤面白くない。後半ありきありな文章指南。おもろくない。村上春樹が何度も登場するので、好きな人は読めば?
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ポストモダンの小説論のつまらない紹介。タイトルでビビらせているだけ。後半3分の1の「実践編」なるもので、著者の底の浅さが確かめられる。
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琉球大学附属図書館OPAC
http://opac.lib.u-ryukyu.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB09853342