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電子書籍
贋物・父の葬式
著者 葛西善蔵 (著)
私小説作家にして破綻者の著者。彼の死とともに、純文学の終わりとまで言われた。その作品群は哀愁と飄逸が漂い、また、著者の苛烈な生き方が漂う。(講談社文芸文庫)
贋物・父の葬式
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贋物・父の葬式 (講談社文芸文庫)
目次
- 贋物
- 呪われた手
- 遁走
- 火傷
- 春
- 浮浪
- 冷笑
- 姉を訪ねて
- 本来の面目
- 父の出郷
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紙の本
小説を描けない小説家
2015/12/15 18:57
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投稿者:まなしお - この投稿者のレビュー一覧を見る
私小説は、最近亡くなられた車谷長吉氏や西村賢太氏以外はあまり読まないが、今回、葛西善蔵氏の物を読んだ。最初の数篇は、小説を描けなくて知人に借金をしたり、飲んだくれたりしている自分を小説にしているという、奇妙な設定である。その他、主に描いているのは、自分の家族に関する話が多い。特に兄に従順な弟がよく出てくる。作者は私小説作家によくある、性格破綻者であると思われる。作品の質は車谷氏などに比べると少し落ちると思われた。