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電子書籍
日本人の魂と新島八重(小学館101新書)
著者 櫻井よしこ (著)
愛と義に生きた八重に学ぶ日本人のあり方約150年前、戊辰戦争で会津藩は白虎隊はじめ多数の戦死者を出して敗れた。その時会津城に立てこもり、砲術を指揮し、7連発のスペンサー銃...
日本人の魂と新島八重(小学館101新書)
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日本人の魂と新島八重 (小学館101新書)
商品説明
愛と義に生きた八重に学ぶ日本人のあり方
約150年前、戊辰戦争で会津藩は白虎隊はじめ多数の戦死者を出して敗れた。その時会津城に立てこもり、砲術を指揮し、7連発のスペンサー銃を取って戦った男まさりの女性がいた。敗戦後京に移り、アメリカ帰りの新島襄と結婚し、襄の同志社設立を支えた新島八重である。八重は男尊女卑の遺風が根強く残る明治の世の中で「ハンサムウーマン」として時代の魁となり、晩年は会津の仲間と篤志看護婦として日清、日露戦争時に活躍する。また女性茶道家として名を成す。
八重の真の強さ、先進性、献身、チャレンジ精神、そしていくら過酷な敗戦にもめげなかった会津の人々に共感する櫻井よしこ氏が、会津魂と八重の人生から今の日本人が学ぶべき事々に思いを致す。
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紙の本
ならぬことはならぬものです
2013/02/17 14:56
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:キック - この投稿者のレビュー一覧を見る
櫻井さんの書く伝記ものは珍しいと思い購入。一気に読みました。
内容は、大河ドラマの単純なガイド本(八重さんの単純な伝記)ではありません。八重さんの一生を縦軸に、横軸として八重さんと接点のある人たちや、接点はないが維新前後に活躍した会津の人々の人生を、男女を問わず広く取り上げています。さらに、なぜ会津の人々が、会津戦争敗北後の言語に絶する幾多の苦難を乗り越えて、物事を成し遂げることができたのか、その原動力を「会津藩の人づくり」に求めています。
明治維新を逞しく生き抜いた会津人、特に女性たちの会津魂には感動です。櫻井さんは、この方々の一生を広く紹介することで、福島県の方々の心のよりどころとしようとしたのかもしれません。
また、日本人は今後いかに生きていくべきかといったことのヒントもあります。中でも子供教育(ヒトづくり)が最重要だと理解しました。ゆとり教育やら何やらで、「甘やかし」が横行。我慢や分別もなくなった子供たちの「いじめ」もさることながら、体罰という教師の「暴力」もクローズアップされ、日本の子供教育は明らかに岐路に立たされています。「武士道」精神はとうの昔に風化し、恥を恥と認識できない世の中。「今こそ武士道を」とまでは言いませんが、「ならぬことはならぬものです」という道徳教育が、今まさに必要なのではないでしょうか。
東日本大震災という未曾有の天災と無責任な人災が続く中、なぜ福島県の方々が強固な忍耐力で持ちこたえ続けることができるのか、その解が本書にあります。