サイト内検索

詳細検索

ヘルプ

セーフサーチについて

性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示を調整できる機能です。
ご利用当初は「セーフサーチ」が「ON」に設定されており、性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示が制限されています。
全ての作品を表示するためには「OFF」にしてご覧ください。
※セーフサーチを「OFF」にすると、アダルト認証ページで「はい」を選択した状態になります。
※セーフサーチを「OFF」から「ON」に戻すと、次ページの表示もしくはページ更新後に認証が入ります。

新規会員70%OFFクーポン

アプリで立ち読み

hontoアプリの確認

立ち読みには最新の「honto」アプリ(無料)が必要です。

バージョンの確認はアプリの「設定/情報」から確認できます。

最新の「honto」アプリをご利用の方

立ち読みする

最新の「honto」アプリをダウンロードされる方

hontoビューアアプリ

  • みんなの評価 5つ星のうち 4.1 225件
  • あなたの評価 評価して"My本棚"に追加 評価ありがとうございます。×
  • カテゴリ:一般
  • 販売開始日: 2013/02/08
  • 出版社: 講談社
  • レーベル: 講談社文庫
  • ISBN:978-4-06-275017-2

読割 50

読割50とは?

読割50とは?

hontoネットストアおよび、丸善・ジュンク堂・文教堂の提携書店にて対象の紙書籍を購入すると、同一の電子書籍が紙書籍の購入から5年間、50%OFFで購入できるサービスです。
購入時点で電子書籍が未発売でも、紙書籍の購入時期にかかわらず、電子書籍の発売後5年間、50%OFFで購入できます。

または読割50のアイコンがついている商品が対象です。

一部、対象外の出版社・商品があります。商品ページでアイコンの有無をご確認ください。

  • ※ご利用には、honto会員登録が必要です。
  • ※書店店頭でのお買い物の際は、会計時にレジにてhontoカードをご提示ください。
  • ※hontoが提供するサービスで、販売価格の50%OFFを負担しています。

読割50について詳しく見る

一般書

電子書籍

クラインの壺

著者 岡嶋二人

現実も真実も崩れ去る最後で最恐の大傑作。200万円で、ゲームブックの原作を謎の企業「イプシロン・プロジェクト」に売却した上杉彰彦。その原作をもとにしたヴァーチャルリアリテ...

もっと見る

50%OFF

クラインの壺

本日まで通常838

税込 419 3pt

ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは

ほしい本に追加(値下がりすると通知がきます)

ご利用中のデバイスが対応しているかご確認ください

  • ブラウザ
  • iOS
  • Android
  • Win
  • Mac

対応デバイスごとのコンテンツタイプやファイルサイズヘルプ

オンライン書店e-honとは

e-hon

hontoは「オンライン書店e-hon」との連携を開始しました。
「e-hon」は書籍、雑誌、CD、DVD、雑貨といった多岐に渡る商品を取り扱う総合オンライン書店です。130万点以上の取り扱い点数、100万点以上の在庫により、欲しい商品を買い逃しません。honto会員向けにお得なキャンペーンを定期的に実施しています(キャンペーンに参加するにはMy書店をhontoに設定して頂く必要があります)。
・まだe-honの会員ではない方
下記リンクからe-honへ遷移し会員登録する際に自動でhontoがMy書店に設定されます。
・既にe-honをご利用いただいている方
「マイページ」-「会員情報の変更」-「My書店の変更」に進み、検索窓に「honto」と入力し、検索結果画面で会員登録ボタンを押すことでMy書店がhontoに設定されます。

e-honで紙の本を探す

※外部サイトに移動します。

対応デバイス毎のコンテンツタイプやファイルサイズ

対応デバイス コンテンツタイプ ファイルサイズ
ブラウザ EPUB
iOS EPUB 3.8MB
Android EPUB 3.8MB
Win EPUB 3.8MB
Mac EPUB 3.8MB

クラインの壺 (講談社文庫)

税込 946 8pt

予約購入とは

まだ販売されていない電子書籍の予約ができます。予約すると、販売開始日に自動的に決済されて本が読めます。

  • 商品は販売開始日にダウンロード可能となります。
  • 価格と販売開始日は変更となる可能性があります。
  • ポイント・クーポンはご利用いただけません。
  • 間違えて予約購入しても、予約一覧から簡単にキャンセルができます。
  • honto会員とクレジットカードの登録が必要です。未登録でも、ボタンを押せばスムーズにご案内します。

予約購入について詳しく見る

ワンステップ購入とは

ワンステップ購入とは、ボタンを1回押すだけでカートを通らずに電子書籍を購入できる機能です。

こんな方にオススメ

  • とにかくすぐ読みたい
  • 購入までの手間を省きたい
  • ポイント・クーポンはご利用いただけません。
  • 間違えて購入しても、完了ページもしくは購入履歴詳細から簡単にキャンセルができます。
  • 初めてのご利用でボタンを押すと会員登録(無料)をご案内します。購入する場合はクレジットカード登録までご案内します。

キャンセルについて詳しく見る

商品説明

現実も真実も崩れ去る最後で最恐の大傑作。200万円で、ゲームブックの原作を謎の企業「イプシロン・プロジェクト」に売却した上杉彰彦。その原作をもとにしたヴァーチャルリアリティ・システム『クライン2』の制作に関わることに。美少女・梨紗と、ゲーマーとして仮想現実の世界に入り込む。岡嶋二人の最終作かつ超名作。そのIT環境の先見性だけでも、刊行年1989年という事実に驚愕するはず。映画『トータル・リコール』の前に描かれた、恐るべきヴァーチャルワールド!(講談社文庫)

掲載中の特集

サスペンス小説をテーマに10作品以上をラインナップしています。ほかにもhontoでは無料の本を集めた無料漫画特集無料男性コミックを展開しています。

『honto+』連動企画 伊坂幸太郎が読んだ本

あわせて読みたい本

この商品に興味のある人は、こんな商品にも興味があります。

前へ戻る

  • 対象はありません

次に進む

この著者・アーティストの他の商品

前へ戻る

  • 対象はありません

次に進む

小分け商品

前へ戻る

  • 対象はありません

次に進む

この商品の他ラインナップ

前へ戻る

  • 対象はありません

次に進む

みんなのレビュー225件

みんなの評価4.1

評価内訳

紙の本

今読んでも、古びていない!

2014/11/13 00:39

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:伊坂幸太郎 - この投稿者のレビュー一覧を見る

この作品のすごいところは、決して古びていないところでして、もちろん、「今読んでも、古びていない!」という作品はたくさんあるのですが、僕が今回、『クラインの壺』を読み返して、改めて感動したのは、僕が高校生の頃に、「ああ、もしかするとこんなゲームが近い将来できるかもしれないなあ」と抱いた思いを、二十年以上経った今読んでも、抱いたことでした。百年後の未来を想像して描かれた話であれば、それは少し時間が経ってもやはり、「遠い未来の話」として思い描くことができますが、『クラインの壺』は、「少しだけ未来を先取りした物語」であるにもかかわらず、二十年経ってもまだ追いつかれていない、という絶妙の「新しさ」を備えているわけで、それはなかなかすごいことだと思います。

【『honto+ vol.8』掲載】

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

虚実表裏

2020/02/26 08:31

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Koukun - この投稿者のレビュー一覧を見る

初版の年月日を見て驚いた。
全く古びていないどころか、現在そして未来を先取りしたような傑作。
読み進めて行き連れて、realとVRが入り乱れ何が真実なのかわからくなってくる。
VRそしてAIの発達とともに近未来においてこのような情景が実現してしまいそうな、恐怖感を味わえる。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

岡嶋二人、解散前の最後の作品。

2017/02/05 02:54

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:サクラフブキ - この投稿者のレビュー一覧を見る

岡嶋二人は日本では結構珍しい共作ミステリ作家で、徳山諄一と井上泉(現・井上夢人)の「おかしな二人」をもじったペンネーム。
本作は、その「岡嶋二人」名義の最終作で、たぶん最高傑作です。

この作品はミステリとSFの境界線を漂う……イヤ、ミステリとSFを一緒に貫いてるような作風になってます。
ミステリ色の強いSFサスペンス、と言ったら近いかな。

究極のヴァーチャル・リアリティ・ゲームシステムを開発したイプシロン・プロジェクト社に、ゲームの原作を提供した上杉彰彦は「原作者なんだからゲームのテストプレイに参加して」と要請を受け、テストプレイヤーとなって開発に参加します。もう1人のテストプレイヤーはアルバイトで参加した高石梨紗というカワイイ子。
プレイを続けるうちに仲良くなる2人ですが、なんとその梨紗が突然、謎の失踪。
上杉は梨紗の友達、真壁七美と一緒に消えた梨紗を追うことになります……。

俺は「新潮ミステリー倶楽部」というハードカヴァーのシリーズで読んだんですが、発行当時(1989年)にヴァーチャル・リアリティって概念や言葉自体は決して一般的ではなかったです。
スキな人だけが話題にしてたような感じでした。

衝撃でしたね、素直に。「参りました!」って思った。

コレ読んだあと、台所で使う「なべつかみ」を、銀色の奴に替えて(笑)今でも使ってるくらいハマりました。

で……あ~、ネタバレするから詳しく書けないっ!!
ん~。中盤あたりからかなりの確率で、先が気になって睡眠時間削る人が続出すると思います。

ワクワク、ドキドキは保証しましょう。ハラハラもある。SF的な「センス・オブ・ワンダー」さえもある。

スゴい作品です。これから読む人が羨ましい。

あ。
俺は、ケネスのモデルになったのは世界まるごとハウマッチに出演してた頃のチャック・ウイルソンじゃないかな、って思ってるんですがどうなんでしょう?(笑)

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

どんなに注意して読んでも必ず壷にハマってしまう作品

2013/01/14 22:26

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:結子*uco* - この投稿者のレビュー一覧を見る

井上夢人を読んで、岡嶋二人を読む。
順番が逆だけど、私が初めて読んだ岡嶋二人作品です。

井上夢人より読みやすかった。
というか井上さんの作品は長編なので、読む前はちょっと気合が必要だけど、このくらいの短さの方が好きだな。気軽に読めて。

読んでいるうちにいつからかわたし自身も壷にハマってました。
ハマることを知っていながらいつハマってしまったのか、そしていつ抜け出したのか、まだ抜け出せていないのか、どっちなんだろう。。。

死を持って手に入れたのは壷の外だったのか、そうじゃないとしたら恐ろしすぎます。。。
いや、壷の外だったらもっと恐ろしい。
たとえ壷の外を手に入れたとしても、今以上恐ろしい世界が待っているに違いないから。

クラインの壷が発明されたとしてもあたしは絶対入らないぞ!!
どんなに注意して読んでも必ず壷にハマってしまう作品です。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

電子書籍

考えられない

2023/11/19 10:13

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:SSST - この投稿者のレビュー一覧を見る

こんなトリックを何十年も前に思い付いたのは凄すぎる。やばい。
最後まで一気読みしてしまった。ぜひ読んで!

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

著者の先見の明に脱帽

2017/09/07 22:01

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:たっきい - この投稿者のレビュー一覧を見る

いやぁ怖い。岡嶋二人すごいに尽きます!今のVR技術を更に発展させた技術を見越し、これを基に、見事なミステリー?これすごいやんって感じです。 話は、最先端の仮想現実のゲームに参加した主人公。一緒に参加したヒロインが、ある日突然失踪。これは事件?何が問題なの?次の展開が全く予測不能で、次が読みたくてグイグイ読み進めてしまいます。そして何となくこうかなぁと思わせるとイヤイヤってな感じで。最後は、ハッピーエンドと思わせつつも怖っ!オススメの一冊です。 この話のようなゲームがそのうちできるんやろなぁと思いました。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

ネット評価が高いので、読みました。

2014/10/20 23:28

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:shingo - この投稿者のレビュー一覧を見る

ネット評価が高いので、読みました。
仮想現実装置のミステリー小説。よく出来ています。ですが、読後の爽快感がイマイチなのは、この方の作風なのかな。。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

楽しめました

2014/06/29 18:49

1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:papanpa - この投稿者のレビュー一覧を見る

ネタはよくある話ですが、どきどき楽しかったです。さすが岡嶋二人です。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

仮想現実と現実の違いって?

2005/04/23 02:28

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:kokusuda - この投稿者のレビュー一覧を見る

1996年にNHKジュニアドラマで放映された作品ですが
私は新潮文庫(1993年)で読みました。
講談社からも文庫化され入手しやすくなったことは嬉しいですね。
あらすじは…。
ゲームブック原作募集に応募したことがきっかけで
ゲーム制作に参加することになった上杉くん。
しかし、連れて行かれたのは謎の秘密研究所で開発中のゲームとは
超仮想現実システムだった。
そこでアルバイト雑誌を見て応募した高石梨紗と共にゲームに参加していく。
ゲームを楽しむ二人だったが、ある秘密に気づいてしまう。
超仮想現実システム「クライン2」の正体とは?
現実世界と仮想現実世界で苦悩する上杉くんはどうなってしまうのか?
現実が歪み虚構が氾濫していく…
こんなストーリーで、アイデア自体は古典的なものですが、
実際の科学技術の延長線上と現代の日本社会に設定しているので
妙なリアル感があります。
「クラインの壷」というタイトルが象徴する外も内もない感覚。
読後のめまいのするような恐怖感。
ミステリーに分類されることが多いのですが、読了後の感覚はSFの物ですよね。
私はこの作品にセンスオブワンダーを感じました。
ダニエル・F・ガロイ氏やJ・P・ホーガン氏、ディック氏などの
作品で以前から仮想現実と現実の違いや認識と現実の差などが
扱われてきました。
しかし、慣れないと理解しにくかったのも確かです。
この作品では感覚的に感じられる所まで描ききっているので
大変、解かりやすく思えました。
ドラマは主人公を高校生に変えて中山忍と佐藤藍子、嶋田 久作、
小野みゆきが競演していました。
原作と若干、雰囲気が違いますが良い作品でした。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

ブレイン・シンドローム

2009/03/15 14:44

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:セカンド・プラン レジェンド - この投稿者のレビュー一覧を見る

 現実と仮想空間を行き来している内に、どっちがどっちか、わからなくなる、あの感覚を見事に表現した作品。
 それは、現実の中で小説を読み、読んでは現実に戻る日常そのものだ。

 頭の中で広がるスクリーンと、目に映るスクリーンとの違いが、やがて、自分の中で連続した場面になる様子に、深く入り込むと、戻れなくなる。

「戻れ、コントロールできるうちに、逃げろ。」
自分の中の、いや外から聞こえてくるのかもしれない声。
この声が、やがてなくなるとき、永遠のクラインのつぼ(メビウスの輪の立体版)に入り込み、抜け出せなくなる。それは心理ミステリーなのかもしれない。

 導き出されるラストシーンはただ一つ。
起こっている出来事が現実なのか、ブレインシンドロームなのかを自ら確認するたった一つの方法は。さまよう苦しみを抜け出すことは、はたして出来るのか。

 戻ることができるうちに「迷うことが生きること」としっかり認識しながら、読み進めることを肝に銘じて再読し始めた。壷の中をさまよい始めたとも知らずに。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

電子書籍

全く古びていない

2023/10/26 10:26

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ネピュネピュ - この投稿者のレビュー一覧を見る

ミステリーというよりはSFサスペンス色が強い本作。最近では当たり前のように漫画やアニメで扱われるようになったVRという題材を、ここまできっちり描き切った作品は1989年当時の日本では他になかったのではないだろうか。話が進むにつれ、読んでいるこちら側も主人公と同様に、どこからどこまでが現実なのか分からなくなってくる。主人公を高校生に改変した以前のドラマ版のようなものでなく原作に忠実な映像化を心密かに激しく希望している。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

マトリックスみたいなお話

2018/05/21 12:24

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:まんだかず - この投稿者のレビュー一覧を見る

仮想現実をテーマにした話です。
今読むと少し陳腐な感じがしますが、
発表された年代を考えると、先見性があることに驚きます。
もう少したてば現実になるもしれないテーマです。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

作品発表年代としては実に先進的な作品。

2018/05/18 07:32

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ナミ - この投稿者のレビュー一覧を見る

作品発表年代としては実に先進的な作品。実体験と区別できない完全な仮想疑似体験装置の内か外か判らない状態を、表裏判別不能な「メビウスの帯」を立体化した感じの「クラインの壺」と関連付けたところが、謎めいた物語に深みを与えており実に巧いですね。仮想疑似体験装置と並行世界(パラレルワールド)の概念を結合したSF小説となるのかな。主人公が装置の内にいるのか外にいるのか判らなくなり、悩んだ末に自殺することでそれを確かめようと決意する結末からは何が現実だったのか判断しえないが、もし完全な仮想疑似体験装置が完成したなら現実と仮想の区別自体が無意味になるのではとの示唆は面白い。
<蛇足>
 実体験と区別できない完全な疑似体験装置が出来たらという仮定からは、多分、現実と疑似体験との区別が出来ない混沌状態、無限ループに落ち込むのではと推測したがほぼ正解でした。ただ、このような仮定の場合には様々な結末が可能である。例えば、単なる妄想狂とか多重人格とかに帰結させる結末が無難な方法かも。しかし、本作品ではそのような結末をつけず、現実と仮想の区別自体が無意味になるのではという示唆で終わってるところが味噌かも知れない。本書の初出は、今から29年前の1989年10月だという。私が40歳の頃で、丁度未来のコンピュータ進化のイメージ創りが最盛期だった時期でもある。その中に仮想疑似体験の議論も有りましたね。しかし、あくまでも現実の問題として30年位の未来を想定していたので、せいぜいが現在の4D映画程度のレベルだった。本書のような完全な仮想疑似体験装置はまだまだ先の話か、現実には不可能でしょうね。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

好き嫌いの分かれる作品。

2005/09/24 03:11

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:真琴 - この投稿者のレビュー一覧を見る

『99%の誘拐』が面白く、続けて同作家のこの本を購入した。SFと言うべきなのかわからないが、個人差で好き嫌いが分かれそうな作品。そして何を言ってもネタばれになりそうで、書評のしずらい作品でもある。
上杉が作成したゲームの原作「ブレインシンドローム」の著作権の使用を、謎の企業「イプシロン・プロジェクト」と契約する。イプシオンで製作している仮想現実体験ゲームの人柱として、原作者である上杉も選ばれる。皮膚感覚もあり、味覚も感じられるという、今までにない出来過ぎたゲームであるため、上杉は現実と仮想現実がわからなくなり・・・・読んでいる私もわからなくなった(汗)。
‘89年の作品ということで、主人公達は携帯電話も持っていない。その時代にこの様な発想が出来るという作者はすごい。身近な発想をするよりも、ここまで過激な発想のほうがやはり面白いだろう。
ネタばれになるのでストーリーは紹介しにくいが、個人的には登場人物の着眼点が面白かった。自作のゲームが作品になる上、今まで手にしたことのない大金に浮かれている上杉に対し、5年間で200万の契約は安いと言う義理の兄。結婚した男性と、学生との金銭感覚の違いが出ている。それに加え、物語の途中で出会う七美は「遊園地などに置いてある物で、1ゲーム20分を1人に使わせておくなど採算が合わない。」と指摘する。この指摘が現実のことなのか、ゲームの中でのことなのか・・・・。もしゲームの中だとすると、女は仮想現実でも現実的(?)ということだろう。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

電子書籍

予測を裏切る内容

2020/08/16 16:55

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:pizzaco - この投稿者のレビュー一覧を見る

これはSFなのか、ミステリーなのか?
岡嶋二人さんが執筆していた頃は全く読んだことがなかった。読み始めは文体が古いように感じたが、物語は今でも十分に通じる内容だった。
ゲームの原作者として雇われ、同時にゲーム開発のモニターになった主人公。
夢か現実かゲームの中か外か、読んでいるこちらにもわからない。
結末はちょっと残念。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

×

hontoからおトクな情報をお届けします!

割引きクーポンや人気の特集ページ、ほしい本の値下げ情報などをプッシュ通知でいち早くお届けします。