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救命拒否
著者 鏑木蓮 (著)
講演中の救命医が爆破死傷事件に巻き込まれた。現場に駆けつけた救急救命士に向かい、医師は言う。「私にブラック・タッグをつけろ」――その意味は死。大阪府警が犯人を追うが、二転...
救命拒否
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救命拒否 (講談社文庫)
商品説明
講演中の救命医が爆破死傷事件に巻き込まれた。現場に駆けつけた救急救命士に向かい、医師は言う。「私にブラック・タッグをつけろ」――その意味は死。大阪府警が犯人を追うが、二転三転する本ボシに若手刑事は苦悩する。謎の「遺言」と事件の真相はつながっているのか? 乱歩賞作家が問う、喪わされた者たちの悲しみ。医療トリアージ=命の選別をテーマを、警察捜査の臨場感と共に贈る骨太エンターテインメント。(講談社文庫)
目次
- プロローグ
- 第一章 拒否 The refusal
- 第二章 選別 The triage
- 第三章 蘇生 The revival
- エピローグ
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紙の本
命の選別=医療トリアージを背景とした異色医療ミステリー。
2022/12/26 09:08
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投稿者:ナミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
命の選別=医療トリアージを背景とした異色医療ミステリー。大勢の負傷者がいる場合、少ない救急救命体制で如何に多くの「助かる命」を救うか。逆の見方をするなら、「助からない命」を見捨てるかという辛い選別を問う形となっている。救急救命ものは多数あるが、実際にトリアージの選別に当たる人間の苦悩を描いた作品は少ないように思う。そうした意味で異色医療ミステリーと言えよう。また、ミステリーとしても一流。犯人が二転三転で、見えたのはやっと三分の二に至った時。しかし、その動機が判らずラストまで。結局、犯人は少々精神異常気味ではあるが作中でしっかりとヒントを提示しており隠し玉とは言えない。いわば直球勝負の正統派ミステリーといった感じ。著者の確かな実力を感じる作品。